Natural Mystic ~ナチュラルミスティック~

There's a natural mystic blowing through the air

交流戦 in 西武ドーム

2011-05-28 23:39:59 | Weblog
 先日、スワローズの交流戦日程を見て驚いた。なんと、交流戦の歴史が始まって以来初めて裏山の西武ドームで週末にカードが組まれていた。毎年のことだが、週末はドル箱となる巨人戦を組みたいという西武側の意向があり、それに従い、スワローズは神宮での他球団とのカードを組んでいた。ところが、今年は震災で開幕が遅れた影響もあるらしく、週末の西武ドーム開催となったようだ。すぐにローソンに走りチケット購入となった。

 本日、双子を伴い観戦に出向く。入場前に応援用のツインメガホンを買い与える。これだけでチビどもは興奮状態であった。先発はローテーションだと先日100勝を達成したエース石川である。とはいえ、双子は未だに野球のルールさえわかってはおらず、飽きてしまうのは必至であるが覚悟の上である。入場の際は警備員にやたら厳しく荷物を見られ、背負ったザックの中にまで手を突っ込まれた。試合開始には若干遅れたものの、3塁側外野席入場。ガラガラだと思っていたが焦った。やたら混雑し、座るところがまるで見つからない。しかし、どうも様子がおかしい。スコアボードを見ると既に3回2-0でスワローズが先行していたがライオンズの攻撃場面。なのに、3塁側がやたら沸き立っているのだ。よく見て気づいた。西武ドームは3塁側がホーム、つまりライオンズ側の応援席であったのだ。1塁側の外野に目をやるとやはりスワローズの旗が舞っている。しかし、そちらも結構埋まっていた。そのままチケットセンターに出向き、差額を支払い1塁側内野自由に変更。スコアボードの裏を抜け、1塁側に進む。当然のようにスワローズの球団旗が舞い、ファンが纏うレプリカのユニフォームも目につき、やはり落ち着く。



 とりあえず席を確保し、双子にたこ焼きとジュースを買い与える。双子はルールはわからないが、周りの応援が楽しいようで、ひたすら楽しいと喜んでいた。しかし彼らが楽しかったのは決して野球ばかりではなかったようで、ことあるごとに売り子さんたちが近寄ってくるとスナック菓子・アイスクリーム・ゼリー飲料等々、様々なものをねだられた。

 一通り食欲が満たされて来ると奴らは応援団の賑やかさが面白いらしく、応援の音色に合わせてメガホンを振りかざしていた...。



 肝心の試合結果は安打数では勝ったものの残念ながら途中で逆転され3-2で負け。ともあれチビどもは試合だけでも十分に楽しかったようだ。

 試合終了後、帰宅しようとスコアボードの裏まで来たときのことだ。係員の人が、
「良かったらベースランニングに参加していって下さい...。」
と声をかけてきた。聞けば球場内に入ってダイヤモンドを一周出来るそうだ。こんな機会は滅多にないので参加してみる。チビどもは初めて入るグラウンドの広さに喜び、また先ほどまで選手が駆け回っていたダイヤモンドを走りさらにその場面を映し出したアストロビジョンに感激していた。


【ヤツらなりに渋く写ろうしているらしい】

これだけでも十分にいい思い出になったようだ。

ヘリウム風船

2011-05-22 21:59:52 | Weblog
 子連れで買い物に行くのはなかなか大変である。嫁がいてくれればそれなりに買い物の際、交代して見ていれば大丈夫であるが、私一人だと、店の人の説明を受けたりしているとどこかへ行ってしまう危険性をはらむため、落ち着いて説明が聞けない。例え近くにいたとしても身長がないため陳列棚の裏側に行かれてしまうと目で確認できない。まして、言葉が今ひとつの2歳児ではなおのことである。

 この辺のことを考え憂鬱のなりながらデパートに入るとすばらしい物を見つける。以前、双子がやはり2歳くらいのとき貰うと非常に重宝した物である。それは貰うと子供が喜ぶヘリウムガス入りの浮かんだ風船である。これをちびのお気に入りの麦わら帽子のリボンに結びつけると当たり前のように浮かび上がり、例えちびが陳列棚の裏側にいても風船の位置で居所が分かるのである。


【これは手に持った画像であるが帽子に括り付けると効果覿面】

これには説明していた店員さんも安心した反面、慣れてくると笑いながらの説明となっていた。店員さん曰く、長いことこの仕事をしているがこんな斬新な風船の利用の仕方は初めてのことらしい。

カリブの海賊

2011-05-21 23:12:25 | 映画
 私はどうにも東京ディズニーランドが苦手である。20年ほど前のこと、上京して間もなく誘われて一度だけ行ったことがある。当時、特に違和感もなく、一度は行ってみても良いかと思い入園となったが、正直面白さが最後の最後まで理解できず、その後、現在に至るまで二度目はない。

 8年前のことである。身重の嫁は悪阻で苦しんでいた。休日になると嫁は横になることが多く、私はというと常に暇であった。そんな中、何となく一人で吉祥寺をぶらついていたときのことである。映画でも見るかと行ってみた映画館で当時はやりの『パイレーツ・オブ・カリビアン』を見た。当初全くファンタジー的な要素がある映画であるとは思っていなかったため派手なアクション以外はストーリーに全く納得がいかず、決して満足することなく出てきた記憶がある。思えばディズニー作品であることは理解していたとは思うが、直訳の『カリブの海賊』というアトラクションが東京ディズニーランドにあったような記憶がある。その後、2作目、3作目と続編がヒットを飛ばしたが映画館に足を運ぶことはなかった。

 数ヶ月前、テレビで放映されていた1作目を何となく見ていたが、自分でも呆れるほどストーリーを全く覚えていなく、そのとき頭にあったのは冒頭に出てきたディズニー作品というテロップのみであった。このテレビ放映では映画館のときとは全く違った感じでそれなりに楽しめた。どうにもディズニー→ファンタジーという構図が最初にすり込まれたため素直に楽しめたようだ。その後続編を見る機会はなかったが八王子から戻った午後、時間があったためシネコンへ行く。丁度時間に合う作品がこれしかなかったため『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉 3D』をほとんど期待せず見ることとする。

 まあ、それなりに楽しめたが、今一、主人公とその周辺人物の関わりを理解していなかったのが残念であった。どうでもいいが、主人公は何回見ても酸っぱい臭いが漂うワカメおじさんに見えてしまうのは私だけではないはずだ。それ以前に役作りのためと思われる特有の女性っぽい立ち振る舞いが私にはどうにも苦手である。



以下、 goo映画より抜粋

古い仲間のギブスを絞首台から救うべく、ロンドンに足を踏み入れたジャック・スパロウ。そこでは、「ジャックが“生命の泉”を目指すため乗組員を集めている」という噂が流れていた。偽のジャックを求めて行った先には、かつて彼が愛した女海賊アンジェリカがいた。彼女に捕えられたジャックは、驚くべき告白を聞く。アンジェリカの父は残忍で知られる海賊・黒ひげで、その父に下された予言を覆すために“泉”に行く必要があるというのだ。一方、泉を目指して進むジャックたちを追う船があった。そこにはジャックの宿敵バルボッサの姿があった。

シリーズ第3作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』のラストで“生命の泉”の地図を手に入れたジャック・スパロウ。しかし彼の愛船ブラックパールは、甦った宿敵バルボッサによって奪われてしまった。その続編となる本作では、その“生命の泉”を捜し求めるイギリス、スペイン両国、そして黒ひげらの戦いに巻き込まれたジャックの冒険が描かれている。派手なアクションやSFXシーンも多いが、映画の一番の見どころは、やはりジョニー・デップ演じるジャックそのものと言っていい。遊び心に溢れたデップの演技は、何気ないシーンでも楽しく惹きこまれてしまう。そしてむさくるしい海賊たちの中で、花を添えるのがペネロペ・クルス演じるアンジェリカ。今後、シリーズの主要キャラになりそう。シリーズ初の3Dも、作品のエンタテイメント化をパワーアップさせている。


西武多摩湖線

2011-05-21 21:23:12 | Weblog
 午前中は天気も良い。双子は近所へ遊びに行ってしまった。八王子のそごうに用があったため三男を連れ出し最寄り駅に向かう。この駅、昨年からバリアフリー工事をやっていたが、震災後、3月19日からエレベータ・トイレ等が使えるようになった。笑えたのはこのとき、駅下のスペースに商店会がマーキーテントを張り、はっぴを身につけ幟をあげ、キャンペーンをやっていた。別にエレベータが付きバリアフリーとなったから何が起こるわけでもあるまい...。



当時、震災の影響で電車は間引き運転だったにも関わらずこの駅の時刻表を印刷したティッシュペーパーを配っていたのが何とももの悲しかった。



 とはいえ、新しくなった駅はやはりキレイになり、何とも良い雰囲気である。途中、昨年9月から多摩川線・多摩湖線南部を主に運行されている白車両の春バージョンを使用しての移動となった。


バブルスター

2011-05-15 21:25:47 | Weblog
 嫁と三男で時間が空いた。ちょうど買いたい物があったが扱っている店は銀座・八王子・川越である。嫁に訊いたところ、観光がてら川越に行きたいと央いう。電車に乗ればわずか25分の埼玉の宿場町であるが、私はたまにここに住んでいた大学時代の知人の家に遊びに行ったり、東武東上線に乗り換える際に利用するくらいで観光目的で行ったことは全くない。小江戸と呼ばれるだけあって古くから栄えてはいるが、その町並みを実際に目にしたことはなく今回は嫁のガイドである。

 川越と言えば一昨年(2009年)のこの時期、NHKの連ドラで取り上げられたため有名であるが、私は全くといって良いほどこの番組を見たことはなく、覚えているのはジャッキーチェンと並ぶ東洋の2大スターと言われたヒデキ・サイジョーがこの番組に出ていたという程度である。

 本川越の駅を降り、嫁の案内についてまっすぐに進む。この先に川越の名所である倉造りの町並みがあるらしい。やたら車が喧しい通りを進んでいくとそれなりに古い建物が多くなってくる。通りの古い建物の看板を眺めていて一瞬目を疑った。何とバブル全盛期に一世を風靡し大ヒットを飛ばした、『バブルスター』の看板が未だに掲げられていた。



この『バブルスター』、原ヘルス工業というメーカーが開発した健康機器であった。私の記憶が確かなら風呂に仕掛けると風呂の湯をジェット噴射で泡風呂に変えるというような代物であったと思う。毎夕18時のニュース番組『スーパータイム』のスポンサーであり、主に社長が大物芸能人と一緒にCM出演を行い、大ヒットを飛ばした。社長ソロのCMのときは何故かマイケル・ジャクソンをまねたお世辞にも似ているとは言えない芸を披露していた。また、CMに芸能人や社長が登場しないときは先に挙げたヒデキ・サイジョーの曲をBGMに使い、モデルのお姉さんの入浴中の肢体にこの『バブルスター』を当てるという当時色気づき始めた私には良い刺激のCMであった記憶がある。

 しかし、この『バブルスター』、実は泡が出るだけで実は全く健康にプラスになることはないということが分かり、薬事法違反で突然販売中止となりそのまま、『原ヘルス工業』の名はまさにバブルに消えたていったようである。

 そんな世の中から忘れられかけたバブルの産物の看板がこの宿場町に残っていた事実に私は思わず歓声を上げてしまったのであった。




 家のお化粧・健康器具までは理解できるが何故、土木設計工事一式の会社の看板に『健康茶(フアール茶)』・・・プアール茶のことだろうか・・・の文字が描かれているのかも良い緩さである。

多摩湖自転車道

2011-05-09 22:22:38 | Weblog
 さて、連休も終わってしまったが今年は今ひとつ家族も休みがあわないゴールデンウィークであった。とはいえ、双子は時間を見つけては友達と遊ぶのが楽しいらしく、逆に三男と近所で時間を潰すと言う意外な展開が多かった気がする。思えば当ブログでも多々アップしたが家の近所の都立狭山公園は双子の頃とは違い整備され、非常に気持ちの良いスポットとなった。



 おまけにこの公園は都立小金井公園近辺から延々と21,579m続く多摩湖自転車道が走っているためチャリダー天国となっている。堤防の上から東を見れば東京スカイツリーから新宿副都心。南西方向には富士山、そして奥多摩の山々から先日登った武甲山を初めとする秩父の山並み。うららかな休日を過ごすのであった。

豆富小僧

2011-05-08 22:01:17 | 映画
 『岳』を見終えて家に帰るとちび共は言った。
「なにか映画が見たいよ...。」
私が見に行ったことは知らないはずだが、確かに天気は今ひとつだし最後に見せた作品は昨年10月に見せた『ガフールの伝説』以来である。

 比較的テレビで公開しそうな『ドラえもん』や『コナン』等の作品はもったいないため去年見せたのはこれを含め、『トイ・ストーリー3』程度である。当てもないがシネコンへ行ってみるとちょうど標記の作品『豆富小僧』。あまり期待はしなかったがタイトル通り馬鹿馬鹿しいながらもそこそこに楽しめた。ちび共は予想外に面白かったと満足げであった。



以下、 goo映画より抜粋

豆腐をお盆に乗せて立っているだけの妖怪、豆富小僧は、人間を怖がらせるどころか笑われてばかり。父親の妖怪総大将の見越し入道に叱られて家出をした豆富は、妖怪の敵・狸一族に騙され、お目付役の達磨先生と一緒にお堂に閉じ込められてしまう。やっとお堂から出られたと思ったら、そこは200年後の現代東京。妖怪たちの姿は全く見えなくなっていた。妖怪たちを捜していた豆富は、妖怪を見る事ができる人間の少女・アイと出会う。

世界妖怪会員である作家・京極夏彦の原作小説「豆腐小僧双六道中ふりだし」を手書きアニメと3DCGアニメを融合させて映画化。豆富小僧、達磨、死神、狸などの昔ながらの妖怪たちがスクリーンいっぱいに暴れ回る冒険物語だ。何もできない半人前の妖怪・豆富小僧が現代の東京で人間たちと出会い、人間を操ろうとしている狸たちと対決していく。大型台風が近づく中での、妖怪対狸たちの戦いは3Dの効果が最大限に活かされ、手に汗を握る迫力だ。か弱い豆富小僧の成長を描きながら、自然への畏敬を忘れた人間たちに、警鐘を鳴らしている作品でもある。豆富小僧の声は深田恭子が担当。ほか武田鉄矢、大泉洋、小池徹平らも妖怪役で参加している。

岳-ガク-

2011-05-07 20:37:08 | 映画
 2005年のこの時期、仕事で三鷹へ行った際立ち寄った書店のコミックコーナーに『立読本』と書かれたお薦めの新刊が置いてあった。雪山に立った男性のイラスト。手に取ってみると山岳救助の物語で思わず購入し、以来毎巻出る度に買っていた。

 2007年、屋久島へ遊びに行った際、安房の定食屋に置いてあった『ビッグコミックオリジナル』で定期連載に変わったことを知った。その後、毎号楽しみに読んでいたが内容は若干、『人間交差点』『黄昏流星群』『浮浪雲』的なビッグコミックオリジナル独特の世界に馴染んでいるような気がする。

 そこで今日の映画の封切り。見に行った。アイドル映画独自の展開や山道具がすべて新品で挙げ句同じメーカーというスポンサーがよく分かるようなありがちな展開はなく、そこそこ楽しめた。しかし突っ込みどころ満載で別な意味でも楽しめた。

 吹き出してしまったのが頂上まで10日はかかるビッグウォール。そこから麓の村まで遭難者を背負って2日歩いたという説明で写った風景は多分、三つ峠山...。



以下、 goo映画より抜粋

雄大な北アルプス山系。そこには、誰よりも山を愛する男・島崎三歩(小栗旬)がいた。世界中の巨峰を登り歩いてきた三歩は、山岳救助ボランティアとして登山者たちの命を守っている。彼は、山のように大きな包容力を持ち、仮に要救助者が死んでしまっていても「よく、頑張った」と労わりの言葉をかける男である。そんな三歩の暮らす山に、北部警察署山岳救助隊に配属されたばかりの椎名久美(長澤まさみ)がやってくる。久美は、同じ山岳救助隊の隊長・野田正人(佐々木蔵之介)や三歩の指導の下、過酷な訓練を乗り越え新人女性隊員として確実に成長していく。だが、実際の救助では自分の未熟さや大自然の脅威により、遭難者の命を救うことが出来ない日々が続く。打ちひしがれ自信を無くす久美。そんな折、猛吹雪の雪山で多重遭難が発生。仲間と共に救助に向かった久美を待ち受けていたのは、想像を絶する雪山の脅威だった……。

母の日のマネキン

2011-05-06 22:57:33 | Weblog
 最近、このブログで一時代を気づきあげたマネキンネタが見あたらねーなー...。と思いながらショッピングモールやデパートをぶらつくがやはりこれといったものはない。何かのネタに使えるかと思い写真を撮ってはみるもののいまいちセクシーシェヴィー程のインパクトはない。これなんかもそれなりにおかしくはあるが、



 やはり小学生の化粧まわしといった程度である。



 大手スーパーのショッピングモールで見つけたこの2枚もそれなりにインパクトはあるが、これでネタを書けばこのブログの質が大幅に低下するに違いない。

 まあ、これで展示する方もある意味勇気がいるとは思うが...。ちなみにこの横には母の日の贈り物の企画がなされていた...。
 この様そうで母にプレゼントを贈ろうと考える輩は一体どんな人たちなのであろうか...。全く持って謎である。

違和感

2011-05-05 19:34:25 | Weblog
 夕刻、一人で狭山公園まで歩きに出る。堤防からの多摩湖の風景に違和感を覚える。ドームが薄明るいのだ。ここのところ震災のための電力不足でプロ野球は開幕したにも関わらず、埼玉西武ライオンズは本拠地となる西武ドームでの開催が見送られていたのだ。デーゲームではあったが昨日からようやく本拠地で開催となった。ドームが薄明るいのはその試合後の名残なのであろう。



明るいとは言っても本格的なナイトゲームの明るさではない。当分は続くと言われるこの電力不足、原発騒動の収束。さらに安定した電力の供給はいつのことであろうか...。

 ちなみに今日のカードは対ロッテ戦。結果は5-3でライオンズの勝利だったそうだ。

The Galaxy express 999

2011-05-01 22:57:57 | 
 鳥沢駅から中央本線に乗ると席はそこそこ埋まっていた。試しに隣の車両を眺めるとボックス席が丸ごと一カ所だけ空いている。幸いと思い、いってみるて驚いた。なぜか大月・都留地域で使われている燃えるゴミのビニール袋に詰められた衣類が座席においてあった。近くの席の人々に心当たりを訊くも何の反応もない。何とも不思議ではあるが構わず座ることにした。



 座席に座りぼんやりとビールを飲みながら思い出したのはまた古い記憶である。

 小学3年のとき、電車では初めて上京した。そのころ、まだ東北新幹線は開通しておらず特急でも福島から上野までは記憶が正しければ3時間15分程度だったように思う。当時列車に乗る機会はあまりなく、何故か私は昼でも列車のなかは蛍光灯が点いているという事実を事前に母親に訊かされ乗って改めて驚いた記憶がある。

 ここのところ震災の影響で昼間はトンネルに入る前の駅以外では電車の中も蛍光灯が消えていることが多い。更にエアコンも切られ、気温が高いときは窓の上側が開けられていることが多く見受けられる。それでいて不便を感じることは全くない。昨日アップしたように扇山へ行った帰りの中央本線は車両がやや古めのこともあり、窓は上側ではなく下側が開いた。そのためちび共は風が当たり前のように入る事実に大喜びであった。私が幼い昭和40年代後半、祖父と母親に連れられ取引先のある高崎に行った際、とまった駅で列車の窓を開けて駅弁売りから弁当やお茶を購入した記憶を思い出していた。

 先に述べた小学3年の頃の特急は窓が2重になっていて開くことはおろか、見送りの外の人との会話さえままならぬほど密閉されていた記憶がある。それでも風を受けて喜んでいる二人の様相をみて思わず頭を回った曲がある。かの松本零士の代表作、『銀河鉄道999』の映画版の主題歌である。

♪ The Galaxy express 999 will take off journey never ending journey. Journey to the stars.



 ...バイクや車と違い行動範囲は大幅に制限されるが、大まかに旅という概念でとらえた場合、電車もなかなか好きなのかもしれない。そう考えた出来事であった。

結局乗り換えの八王子でチビどもにいつもの山行通りうどんをせがまれるのであった。