Natural Mystic ~ナチュラルミスティック~

There's a natural mystic blowing through the air

E電

2009-06-27 22:48:07 | Weblog
かつて東京にはE電と名付けられた電車路線達があった。私が上京したばかりの頃は旧国鉄から民営化され、JRとなって間もなくであった。国電池袋駅とか国電渋谷駅と呼ばれていた名称を改めE電池袋駅とかE電渋谷駅と呼んで貰おうと画策したものだったらしい。

相性を広く募集し、選考委員にはこのブログで『ポッカコーヒー』ネタで取り上げた小林亜星氏らが入っていたらしいがこの相性はその後全く普及せず、今となっては口にする人さえも訊いたことがなくおそらく死語ではないだろうか...。

確かに20年以上前、井の頭線の渋谷駅にあった案内板にE電と記されていたのを覚えている...。


今年の2月のこと、わが家の裏山にある遊園地の全ての観覧車のゴンドラが改良整備のため取り外されていた。それはそれで珍しい風景であったがどうもこの新しいゴンドラには2つだけ透明な物があるらしくそのネーミングを募集していたらしい。



先日、帰宅時の電車の中でその決定の広告を見て苦笑してしまった。何と『透けさん』『隠さん』だそうだ。当然『水戸黄門』のヒーロー佐々木助三郎(助さん)と渥美格之進(格さん)をもじったのであろう。一種若者受けを狙ったのかも知れないがこのネーミングは果たして普及するのであろうか...。



発表から一月以上経ってはいるがこのネーミングを口にする人を訊いたことは一度もない...。

このネーミングを選考した人たちのセンスって一体...。

We are not alone

2009-06-20 22:40:05 | Weblog
「炊き出しのおにぎりの中にラップに包まれてお金が入っていた。」
「無料のガソリン券を貰った。」
「ビール券を貰った。」
小さい頃こんな話を聞いたことがある。当時、田舎で選挙とは大きなイベントであり、公共事業を請け負っているような零細企業にとってはまさに死活問題に関わる出来事であった。そんな話はどこまで本当かは分からないが大人達の間で語られていたうわさ話である。

小学校の高学年のとき、『明るい選挙』を題材にポスターコンクールに参加させられた。しかし先ほどのような大人共の話を小さい頃から耳にしていた私にはいつも通り全くやる気はなく「なぜ大人の選挙に子供を使うのか...。」という疑問が当然のようにわき上がり、あまりにも面倒なため、当時流行ったS・スピルバーグの映画『未知との遭遇』のポスターをぱくり『We are not alone』のコピーの部分に『明るい選挙』と書いて提出した記憶がある。



当然学内選考で落とされて日の目を見ることはなかった。担任の先生に絵のコンセプトを聞かれたとき、
「明るい選挙で良い道を造ってほしい」
とまっとうなことを語った記憶がある。

ちなみに選考を通った友人の作品は白い鳩とカラフルな風船が飛んでいるというこれまた抽象的なモノであった。

我が家の裏手には神社がある。とはいえ長い石段を登ったりするわけではなく三面を道路に囲まれた決して大きくはないいわゆる都会の住宅地の中に佇むような社である。

この社がお祭りでもないのになぜか騒がしい。時折フリーマーケットや自治会の催し物などが行われはするのだがそんな案内も聞いてはいない。何となく覗いてみると結構な人だかりが出来ていた。



一体何なのかと思い、周りを見渡して驚いた。なんとこれから日本国の総理大臣が来るとの張り紙が貼ってある。



そっくりさんというようなイベントではないらしく、どうも来月行われる都議会選出馬議員の応援演説らしい。全くご苦労なことである。政治屋とアイドルには全く興味がないためすぐにその場を立ち去った。

ふと思ったが同じ党内の大親分が応援演説に来てくれるとはいえこの候補者にとっての得票率アップにつながるようなイベントになるのであろうか...。

ともあれ、白い鳩とカラフルな風船が飛んでいるような選挙活動を行ってほしいモノである。

TOKYO HEART

2009-06-15 16:26:57 | Weblog
ここのところ、仕事が忙しく御前(午前)様、早朝出の状態が続いている。そのためかあまりニュースに触れられず社会情勢に疎いところがある...。

仕事の現場は霞ヶ関の省庁街であった。眠い目を擦りながら霞ヶ関駅の階段を登る。日比谷公園を前にして厚生労働省の正門方向に右折すると、通り沿いにはマスコミ各社の放送車両がびっしりと並び騒然としていた。郵政でもめていることは知っていたが省の局長の逮捕劇があったとは全く知らなかった。相変わらずの寝ぼけ眼で前を進むと突然マイクを持った女性に行く手を阻まれ、テレビカメラを向けられ、数人の関係者に囲まれた。全く持って気分が悪い。レポーターは私にこう問いかけた。

「厚生労働省の職員の方ですか?」
気分は悪いがにこやかに笑って私はこう答えた。
「...ええ。...まあ。」
間髪を入れずに女性はこうまくし立てた。
「局長逮捕という今回のこの事件、職員の方としてはどう思われますか...。」

「ははは、嘘嘘!職員じゃない。通りすがりのもんです...。」
相手は私のこの言葉を理解するのに一瞬の間が必要だったらしい。マイクを向けたレポーターもその取り巻きも怒ったような表情で私を見ていた。

どうにも全く冗談が通じるような状況ではなかったようだ。


【東京メトロのポスター】

まあ、確かにジャケット無し、ノーネクタイのクールビズで霞ヶ関を歩いていれば役人と誤解をうけても仕方ないのかも知れない...。

それにしても基本的な挨拶もなくこっちの雰囲気も考えずいきなりマイクとカメラを向けることをこの方々は私に対しては無礼とは思わないのであろうか。今時、メディアに自分が写ったからといって大喜びする人もそんなにはいないだろう...。

残念な事にこの場面、やはり生中継ではなかったらしくその後何の反応も私にはない...。

グッズ

2009-06-08 23:47:31 | Weblog
電車フェスタに向かう途中でのこと。高麗の駅から15分ほどの目的地までの道をブラブラ歩く。

擦れ違う人々の手には時折鉄道関係のグッズが握られていることに気付いた。電車に掲示されている行き先を表示した板や路線図。車掌さんの持っているカバン等々、私は全く興味がないものばかりである。まあ、家のインテリアにファンが飾ったとしてもおかしくないであろう代物ばかりである。

しかし、次に擦れ違った人物の手に握られていた物を見て一瞬我が目を疑った。何と男性が大事そうに抱えていたのはただのステンレスの棒であった。一体電車のどの部分なのか思い描いてみるとおそらく車両に固定されている転倒防止のための握り棒であろう...。

それにしても一体こんな物を購入して何に使うのであろうか...。自分の部屋に飾っておくにしても私の拙い頭では飾り方が全くイメージできない。例えばつり革でもぶら下がっているならマニアの部屋に飾ってあっても分かる気がする。しかしただの握り棒である...。まったく使い道が思い浮かばない。また、この棒を手に入れるのにこの人物は一体どのぐらいの金額を支払ったのか...。全く想像が出来ない。

更に考えたのが何年か経ってこの棒がやはり要らなくなって処分しようとした際、自治体は燃えないゴミとして持っていってくれるのだろうか...。或いは粗大ゴミとしてまたもや料金を支払わなければならないのだろうか...。



そんな余計なお世話を思いながら会場をぶらつくとやはりよく分からないものが数多く売られていた。鉄アレイ・小物入れ・文鎮等使い方次第のアイディア品もあるようだがわざわざ鉄道製品でなくてもいいような代物ばかりであった。

鉄道ファンの世界...。
全く持って奥深い...。

西武電車フェスタ

2009-06-07 23:03:06 | Weblog
快晴である。早めに起きるも特に予定もない。チビどももどこかへ連れて行けと喧しい。今日は西武・電車フェスタ2009なるイベントが飯能の車両基地にて開催されていることを通勤の際目にする電車の中吊り広告で知っていた。赤ん坊に付きっきりの嫁も行くというので総出で電車を乗り継ぎ出かけてみた。

飯能を過ぎ西武秩父線に乗り継ぎ、車両基地が見え出すとチビどもは大喜びだった。私も嫁も驚いたのは練馬区の名誉区民であるかの松本零士がデザインしたという電車であった。先月1日から運池袋線を中心に運行しているらしいがそんなことは全く知らなかった。

高麗の駅を降り、車両基地への道を進む。昼前だというのに擦れ違う人がいるということはあまり期待できるイベントではないということであろう。そんなことを思いながら当のイベント会場に到着。



表には屋台が立ち並び一種のお祭りのようである。しかし中はただ単に珍しい電車の整備上であり、昨年行った新幹線の車両基地でのイベントのような面白さもなく、よく分からない自称鉄道芸人のパフォーマンスの下でファンが盛り上がるオークション。更に整備場内のよく分からない巨大な整備機械が見れるという全くマニアックなイベント。そんなものばかりでそれ程面白くはなかった。鉄道好きの当のチビどもに感想を聞いてみるとそれなりに楽しかったようだがそれは物珍しさから来る楽しさのようであり、決して興奮を誘うような物ではなかったようだ。まあ、ど素人には向かない鉄道ファン向けのイベントと言ったところであろうか...。



ともあれ、5歳児を連れた暇つぶしには充分であったようだ...。

シネコン

2009-06-06 20:46:57 | 音楽
初めて映画館で見た作品は父親に連れられ福島国際劇場で見たミッドウェイであった。米側はチャールトン・ヘストン、ヘンリー・フォンダ、日本側では三船敏郎が出演する戦争映画である。当然のように指定席などなく、あろう事か映画の途中で入場し、作品が終わってからまた初めから見て見たところまで繋いで出場するという見方であった。

最近のシネコンは全席指定のためこんな見方は出来ないがつい最近までこんな風にして同じ作品を2回以上見るという輩も多かった気がする。

双子を連れてショッピングモールをブラブラする。シネコンの前で何となく映画チェックをするとチビどもの好きな不気味なアニメーション機関車トーマスの『トーマスをすくえ!! ミステリーマウンテン』という作品が上映されていた。時間も丁度。上映時間も75分と短いためか大人1,000円、子供800円で見れることが分かった。以前DVDで借りた映画作品とは違ってた。大喜びするチビどもを連れて入場。



上映前のCMが一通り終わり、そろそろ本編が始まるというときに入場していた母子が我々の前方の席をウロウロしていた。どうも自分達が座るはずの場所に強面のオヤジが子供連れで座っていたらしい。トラブルを避けたいらしく、母親は映画館の係員を連れて戻ってきて係員に席が違うことを言わしめていた。すぐ退くだろうと眺めているとオヤジは予想外の台詞を大声で張り上げた。

「前の回指定席に座ったから今回は別の席に移ったんだ。なんで駄目なんだ。」
係員が全席指定であり、もう一度みたいなら再度チケットを買うシステムであることを説明すると、
「そんなことは訊いていない。大体他の映画館なら入場券買って入ったら1日何度でも見れるだろ!(自分の)子供がもう一回見たいと行ってるんだ。」
と喚きだした。それでも係員が説明を続けるととうとう本編が始まりだした。するとオヤジは、
「しょうがねーなぁ...。空いてる席に移れば良いんだろー!!」
と叫び前方のスクリーンが見難い席に移動した。

これでは映画館側のおさまりも悪いだろうと顛末を期待していたがその後何の展開もなく75分が経ち映画も終了したのであった。

いつの間にか定着しつつあるこのシネコンのシステム、まあ馴染みがなければそんな物かも知れない...。

さて、肝心の中身であるがチビどもは、
「今日の声の人は、Goooooood morning Tokiooooo!!の人だったねぇ。」
とナレーションはジョン・カビラ非常に満足していたようである。

ちなみに今年の正月実家に帰った際暇つぶしにチビどもが見たトーマスの映画『きかんしゃトーマス 魔法の線路』にはヘンリー・フォンダの息子ピーター・フォンダが出ている。