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Natural Mystic ~ナチュラルミスティック~

There's a natural mystic blowing through the air

シネコン

2009-06-06 20:46:57 | 音楽
初めて映画館で見た作品は父親に連れられ福島国際劇場で見たミッドウェイであった。米側はチャールトン・ヘストン、ヘンリー・フォンダ、日本側では三船敏郎が出演する戦争映画である。当然のように指定席などなく、あろう事か映画の途中で入場し、作品が終わってからまた初めから見て見たところまで繋いで出場するという見方であった。

最近のシネコンは全席指定のためこんな見方は出来ないがつい最近までこんな風にして同じ作品を2回以上見るという輩も多かった気がする。

双子を連れてショッピングモールをブラブラする。シネコンの前で何となく映画チェックをするとチビどもの好きな不気味なアニメーション機関車トーマスの『トーマスをすくえ!! ミステリーマウンテン』という作品が上映されていた。時間も丁度。上映時間も75分と短いためか大人1,000円、子供800円で見れることが分かった。以前DVDで借りた映画作品とは違ってた。大喜びするチビどもを連れて入場。



上映前のCMが一通り終わり、そろそろ本編が始まるというときに入場していた母子が我々の前方の席をウロウロしていた。どうも自分達が座るはずの場所に強面のオヤジが子供連れで座っていたらしい。トラブルを避けたいらしく、母親は映画館の係員を連れて戻ってきて係員に席が違うことを言わしめていた。すぐ退くだろうと眺めているとオヤジは予想外の台詞を大声で張り上げた。

「前の回指定席に座ったから今回は別の席に移ったんだ。なんで駄目なんだ。」
係員が全席指定であり、もう一度みたいなら再度チケットを買うシステムであることを説明すると、
「そんなことは訊いていない。大体他の映画館なら入場券買って入ったら1日何度でも見れるだろ!(自分の)子供がもう一回見たいと行ってるんだ。」
と喚きだした。それでも係員が説明を続けるととうとう本編が始まりだした。するとオヤジは、
「しょうがねーなぁ...。空いてる席に移れば良いんだろー!!」
と叫び前方のスクリーンが見難い席に移動した。

これでは映画館側のおさまりも悪いだろうと顛末を期待していたがその後何の展開もなく75分が経ち映画も終了したのであった。

いつの間にか定着しつつあるこのシネコンのシステム、まあ馴染みがなければそんな物かも知れない...。

さて、肝心の中身であるがチビどもは、
「今日の声の人は、Goooooood morning Tokiooooo!!の人だったねぇ。」
とナレーションはジョン・カビラ非常に満足していたようである。

ちなみに今年の正月実家に帰った際暇つぶしにチビどもが見たトーマスの映画『きかんしゃトーマス 魔法の線路』にはヘンリー・フォンダの息子ピーター・フォンダが出ている。

Eric Clapton/Jeff Beck

2009-02-27 19:36:33 | 音楽
ジェフ・ベックを知ったのは中学のときである。当時手に入れたロッド・スチュアートのアルバム『カムフラージュ』に参加したのがきっかけであった。エリック・クラプトン、ジミー・ペイジと並び世界三大ギタリストと呼ばれているがこのような称号は日本だけらしい...。
しかし彼は人類史上最も偉大なギタリストととも称されている。

今回、22日さいたまスーパーアリーナでのライブは3部構成となり1部はこのジェフ・ベックであった。当然ヴォーカルなどなくギターを聞かせるライブであった。この構成を全く知らなかったため正直クラプトンとのセッションを期待していたため肩すかし感はあったモノのそれはあっさり打ち消されたのであった。とにかく演奏がものすごい。本当にこれがギターの音色なのかと疑うほどの音色であった。特に最後の曲はあのトレヴァー・ホーンがTHE ART OF NOISEで発表したPeter Gunn、これには圧巻であった1部終了後横に目をやると同行した、なおきさんも絶賛していた。

エリック・クラプトンを知ったのも中学のときであった。しかし聞き入ることはなく、実際に曲を知ったのは高校の頃TDKのCMで愛しのレイラが使われていてそれがきっかけで聞くようになったのであった。その後このクラプトンがボブ・マーリィーの名曲I shot the sheriffをカバーしていたことを知りよく聞くようになった。

15分程度の休みの後エリック・クラプトンの2部となった。盛り上がる観客の中クラプトンの名曲が何曲も演じられた。当然のように先ほどの2曲も入り否が応でも盛り上がる。特に印象的だったのはバックコーラスの女性二人である。I shot the sheriff は当然クラプトンアレンジであったがバックはWailersを思わせるそれであった。

その後3部で2人が一緒に同じステージに立った。
なぜかブルースの大御所マディ・ウォーターズのYou need loveで始まりその系統から複雑な演奏に入りアンコールとなった。



この世紀のライブは確かに見ていて圧巻であったが私はどうにも1部のジェフ・ベックのギターにあてられてしまい正直、クラプトンのギターは印象が薄かった。後日FMジャパンの評論家が言うには出稼ぎにきているクラプトンが久々に本気でギターを弾いたと語っていた。

私もなおきさんも不思議に思ったが10年ほど前あれだけ日本でヒットしたクラプトンの曲Change The Worldは披露されなかった。

以下、22日の曲目

(Jeff Beck)
The Pump
You Never Know
Cause We’ve Ended As Lovers
Stratus
Angel
Let Boots
Pork Pie/Brush
Jeff & Tal Solo
A Day in The Life
Big Block
Where Were You
Peter Gunn

(Eric Clapton)
Driftin
Layla
Motherless Child
Running on Faith
Tell The Truth
Key To The Highway
I Shot The Sheriff
Wonderful Tonight
Cocaine
Crossroads

(Eric Clapton/Jeff Beck)
You Need Love
Listen Here Compared to What
Here But I’m Gone
Outside Woman
Little Brown Bird
Wee Wee Baby
I Want to Take You Higher

エリック・クラプトン/ジェフ・ベック

2009-01-09 23:17:22 | 音楽
昨年末のこと、2月のエリック・クラプトンの東京での追加公演を知った。早速友人に連絡をしたところ行きたいとのことであったのですぐに申し込みチケットを得た。このチケットは当然すぐに完売となった。

数日後、同じ時期のジェフ・ベックの東京公演を知った(これにジミー・ペイジを加えるとUKロック三大ギタリストと呼ばれる)。こちらも行きたい気持ちはあったがクラプトンの手配をしたばかりだったので見送った。どうせなら一緒に共演でもしてくれればと漠然と思ったが過去にジャム・セッション的なものはあったらしいが正式な共演はないはずだし、まして日本でそんなことが起こるはずもないと思い、こんなことを考えたこと自体すっかり忘れていた。

今朝、雪予報だったためちび共を保育園に送る嫁の車に乗りこみついでに職場まで送ってもらうことにした。ちび共を送った後職場までの間、聴いていたカーラジオの中でジョン・カビラがハイテンションでいった。
「世界初!2大ギタリストによる奇跡のプレミアム公演が実現!歴史的な共演、ジェフ・ベックとエリック・クラプトンのライブが2月21・22日埼玉スーパーアリーナで開催されます!J-WAVEで今から緊急先行発売!電話番号は...。」

どうせ繋がらないだろうと思いながら助手席で冗談で携帯からかけてみると何度やっても、
「非常に混み合っています...。」
のテープが繰り返し聞こえるだけであった。

職場での打ち合わせの後、午前中車で外に出た。用件を済まし、11時過ぎに何となくラジオを付けると再びジョン・カビラが最終日のチケットはまだ若干ながら残っていると案内していた。どうやら朝の通勤時間帯を過ぎるとラジオを聴いていた人々は仕事に入るので電話はめっきり減ったようだ。試しに朝に続きリダイヤルしてみるとあっさり1回で繋がり2枚チケットを入手できた。2日以内にお金を振り込めばチケットが郵送されるとのこと。しかし、さすがにクラプトンを2回見ようとは思わない...。

昼休み友人に電話をする。既に情報は得ていて行きたいようだが、私と同様2回行こうとは思わないようで、既に手配してあるクラプトンのソロのチケットを欲しがる人が2日以内に見つかったらジェフベックとのライブに行くことにして電話を切った。

その後、欲しがりそうな別の友人にメールを入れたところ是非行きたいとの返事があっさり来た。



帰り道、コンビニにて送金手続きをする。これにより2月22日(日)、歴史的なライブを観れることが確実となった。

渡辺貞夫 クリスマス・コンサート

2008-12-11 21:53:48 | 音楽
2週間程前、隣市のコンサートホールで渡辺貞夫がライブを行うと言うことを知った。完全に出遅れたがどうにか2階席の真ん中が手に入る。音を楽しむには十分な席である。

事前情報が全くないまま会場へ行く。ステージにはピアノ・ドラム・ベース等が並べられていた。どうやらソロツアーではないらしい。周りの客はというと流石多摩地区のベッドタウン、気軽に見に来たと思われる高年齢層の夫婦が多くわざわざ渡辺貞夫を選んで見に来ているという雰囲気の人はあまり見なかった。

19:00、定刻通りスタートした。流石に明るい曲調は健在である。しかしサックスが止むと気怠さが伴われそうな雰囲気が漂う。

曲を終えた後の説明であったが、バックの連中がブラジリアンなためやはり独特の怠惰な雰囲気が漂うようだ。特にギターが氏が尊敬するというバーデン・パウエル息子というせいかやたらと氏が気を遣い、また父親の曲を演奏するためどうしてもボサノバ調になってしまう。また、この息子が落ち着きがなく曲の合間にも常にギターのチューニングをしているという有様であった。

とはいえ、どの曲も氏のサックスやフルートの音色が入ると渡辺貞夫らしさが発揮され訊いていて心地良かった。



途中15分程の休憩を入れての約1時間。アンコールも含め全部で約2時間30分のライブであったがブラジル色が濃いのは否めない。欲を言えばアフロアメリカン。アフリカン的な色調を見たかったがまあ、クリスマスコンサートツアーの第1回目といえばこの辺りがある意味スタンダードであろうか...。

ともあれ、久々にスタンディングや手拍子さえない聴かせるライブを楽しんだのであった。

BLACK / WONDERFUL LIFE

2008-04-02 23:14:12 | 音楽
19のときのことだ、サントリーがバーボン・オールドフォレスターのCMを放映していた。モノクロのモルト畑をレトロなバイクで老人が走って来る映像で「115年前の約束を守り続けているバーボンがあります...。」というコピーのBGMには英国のブラックというアーティスト名の『WONDERFUL LIFE』という寂しげではあるが雰囲気のある曲が流れていた。

早速、レンタルでカセットにコピーしウォークマンで聞き入った。このアーティスト、確かに暗い曲が多いが何とも趣がありお気に入りのカセットとなっていた。しかし、そのテープもいつの間にか紛失し、またCD自体も廃盤となり、たまにネットオークション等で見つけるも定価から若干安い程度の額で出品されているため、再び入手することはなかった。



仕事の帰り道、古本屋をぶらつく。特にめぼしいものがなかったため別コーナーにある中古CDを漁る。驚いたことに洋楽の欄にすっかり忘れかけていたこのブラックしかも『WONDERFUL LIFE』のCDを見つけた。定価は700円。ケースには割れもなく、背帯もしっかりしていて色褪せさえない。レジで盤面を確認させて貰うと特に目立った傷もなく、歌詞カードにも汚れやカビがさえない。おそらく持ち主がCDラックにきちんと保存していたのだろう。まさに掘り出し物の購入であった。

喜び勇んで家に持ち帰り早速PC、iTunesに写す。1曲目があの『WONDERFUL LIFE』であった。経年で私のイメージと実際の声に若干の差はあったがなかなか味わい深い。2曲目が始まったところでPCの画面を見て苦笑してしまった。iTunesの画面下のダウンロードお勧めの欄にしっかりこの『BLACK』の作品が並んでいた。今までさんざん探して見つけられなかったものがあっさりダウンロードで購入出来たわけである。まあ、全てをロードするとCD定価に近い額にはなるが、何とも笑える結末であったのである。

ザ・ポリス 東京公演

2008-02-16 19:12:47 | 音楽
ボブ・マーリィーの『GET UP STAND UP』が終わると突然、ステージ近辺が騒がしくなった。
「コンバンハ、トーキョー!!」
のスティングの絶叫と共に”Message in a Bottle”(孤独のメッセージ)が流れ出した。会場中に歓声が上がると同時にワサワサと観客が立ち上がりだした。私もなおき氏もこれから先オールスタンディングになってしまったことに苦笑しながら立ち上がる。しかし、ステージを観て驚いた。全くの助っ人なしで3人のみである。ボーカルのスティング、ギターのアンディ・サマーズ、ドラムのスチュワート・コープランドのみである。純然たる『ザ・ポリス』のライブであった。


【左からスティング、スチュワート・コープランド、アンディ・サマーズ】

2曲目は”Synchronicity II”ビジョンにはジャケットを思わせる水色・黄色・赤のストライプの映像が踊っている。シンプルでそれ程派手さは無いとはいえ、曲に力があるためかじっくり聴ける。選曲もアップテンポ・スロー・アップテンポの曲の繰り返しで聴いていて全く飽きが来なかった。言葉が英語であるためMCでごまかすようなことが出来ないためか曲がまっすぐに入ってくる。客も聞き入っているためか大きな盛り上がりこそないが、そんじょそこらのヴィジュアルやダンス系とは明からに貫禄が違い聴いていて心地良いのだ。



一気に14曲、1時間20分程で歌い上げ、名曲”Roxanne”で盛り上げ3分程度の中座、その後”Every Breath You Take”、切れ目が曖昧であったがアンコールの”Next To You”で完全終演。全18曲1時間50分のライブであった。



3人が蟻のようにしか見えない程のステージとの距離であったが、生で聴けた満足感は最高のモノであった。なおき氏も興奮気味で満足してくれたようだ。

やはり世界的スーパースターのライブ、一流である。

調べてみて知ったが悲しいことにこのワールドツアーが終わると『ザ・ポリス』としては再び活動停止だそうだ。また年齢はスティング(56)アンディ・サマーズ(65)スチュワート・コープランド(55)と言うことで平均58.3歳というオッサン集団である。しかしそれを感じさせない程の圧倒的なパワーと貫禄であった。

ライブ終了後彼らはリポビタンDでも飲んだのであろうか...。

曲目は下記

1. Message in a Bottle
2. Synchronicity II
3. Walking On The Moon
4. Voices Inside My Head When The World Is Running Down
5. Don't Stand So Close To Me
6. Driven To Tears
7. Hole In My Life
8. Every Little Thing She Does Is Magic
9. Wrapped Around Your Finger
10. De Do Do Do De Da Da Da
11. Invisible Sun
12. Walking In Your Footsteps
13. Can't Stand Losing You
14. Roxanne
<中座>
15. King Of Pain
16. So Lonely
17. Every Breath You Take
<アンコール>
18. Next To You

ザ・ポリス 前座

2008-02-15 23:01:49 | 音楽
10月末にポリスのワールドツアー東京ドーム公演のチケットを手に入れた。
13日(水)それを観に行く事になった。一緒に行く予定の嫁が諸事情で行けなくなり、代わりに誘ったのはチケット入手時に書いた当ブログにコメントを下さったなおき氏である。

18:10、水道橋西口の歩道橋の所で合流。公演開始は19:30であったが外はべらぼうに寒いためすぐに入場。見渡した限り客層は30代後半から50代であった。仕事帰りのサラリーマン姿の人々が目立ち一様に落ち着いていた。混雑する通路とは裏腹にグッズショップはガラガラで、Tシャツとキャップ程度の販売であった。我々の席はネット裏1塁側の1階奥でステージは遥かに遠いがオーロラビジョンと設置されたスクリーンで観ることになるらしい。肝心の音響はBGMとして流れていた『ザ・スペシャルズ』のCD音源を聴いた限りでは全く問題ない。


【ライブの案内・左下にはFICTION PLANEの文字が確認出来る】

18:30、突然外人の叫び声が響き渡り曲が始まった。前座であるが声がヴォーカルのスティングによく似ている。音楽性が違うモノの慌ててスクリーンに目をやると明らかに違う。後で知ったことだがスティングの倅がボーカルを行うジョー・サムナー率いる”FICTION PLANE(フィクション・プレイン)というグループであった。スクリーンで見る分には問題ないがやはりステージ上は顔の識別は出来ない程遠い。私としては密かに『ザ・ドリフターズ』クラスの日本のグループを期待していたのだが...。

約40分の演奏の後終了、本命登場までの間のBGMは何とボブ・マーリィー。今や大音響で聴くことは出来ない彼の曲を東京ドームで聴けるとは否が応でもテンションが高まる。

夢の中へ

2008-01-30 23:20:38 | 音楽
更にかかったのは『夢の中へ』である。

これも改めて聴くと凄い歌である。

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探しものは何ですか 見つけにくいものですか?
カバンの中もつくえの中も
探したけれど見つからないのに
まだまだ探す気ですか?
それより僕と踊りませんか?
夢の中へ 夢の中へ
行ってみたいと思いませんか?

ウウフ… ウウフ…
ウウフ… さあ

休むことも許されず 笑う事は止められて
はいつくばって はいつくばって
いったい何を探しているのか
探すのをやめた時
見つかること事も よくある話で
踊りましょう 夢の中へ
行ってみたいと思いませんか

ウウフ… ウウフ…
ウウフ… さあ

探しものはなん何ですか まだまだ探す気ですか?
夢の中へ夢の中へ
行ってみたいと 思いませんか?
ウウフ… ウウフ…
ウウフ… さあ
Ah ウウフ… 夢の中へ
ウウフ… 夢の中へ
ウウフ… さあ

========

この曲の中での探し物は一体何なのか、私が聴いている途中で思いついた結論がある。

詩のシチュエーションから察するに部屋の中に2人いて、一方がなくなったモノを必死で探しているのが良くわかる。それをもう一方がお気楽な様子で眺めていて「踊りましょう」とか「夢の中へ」と言い楽しげに「ウフフ」と言っている。

これはおそらく捜し物を静観しているこの詩を作った人物が友人の部屋へ遊びに行った際、友人が目を離した隙に薬物とは知らずに友人が隠し持つやばい薬に手を出してしまい気持ちが良くなり夢うつつでラリってしまったという事ではないだろうか。

招いた友人が自分の隠し持つ薬物でヘロヘロになりかけているとは気づかない一方は所持している薬がばれるとまずいと思い、必死で探しているという事ではないだろうか...。



私の記憶が正しければ井上陽水は覚醒剤でパクられているはずだ。

氷の世界

2008-01-29 23:51:26 | 音楽
続いてかかったのは『氷の世界』である。これはかの大槻ケンヂ率いる筋肉少女帯もカバーした曲である。聴いていてこのおかしさに思わずへたり込んでしまった。



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窓の外ではリンゴ売り 声をからしてリンゴ売り
きっと誰かがふざけて リンゴ売りのまねをしているだけなんだろう
僕のTVは寒さで 画期的な色になり
とても醜いあの娘を グッと魅力的な娘にして すぐ消えた

今年の寒さは 記録的なもの こごえてしまうよ
毎日、吹雪、吹雪、氷の世界


============


連日の吹雪の氷の世界で誰が面白がって声をからしてリンゴ売りの真似をしているのか全く謎である。

またTVはただ単に壊れただけと解釈してしまってはいけないのであろうか...。

なぜこの曲がヒットしたのか良くわからない。作家梶井基次郎の『檸檬』ように時代背景を詳しく理解しないと全く分からないという何か皮肉ったメッセージでもあるのであろうか...。

傘がない

2008-01-28 23:38:17 | 音楽
さて、国分寺での散歩の途中iPodを取りだした聴いたのは先日手に入れた井上陽水のCDである。しかし聞いてみると突っ込み処満載で凄まじいモノがあり、笑いが止まらない。

私がこの人物の曲を初めて聞いたのは幼稚園の頃のことだったと思う。年の離れた長兄が手に入れていたEP版の『傘がない』が初めての曲であろう。今聞けばずっしりと重い曲であるが子供の頃はこれを歌っている人物は傘も買えない程非常に貧しい人なのだろうと気の毒に思った記憶がある。

しかし、今になって聞き返してみると彼女に会いに行くのに傘がないから困っているという内容であることが分かる。



『自殺する若者の社会問題』『わが国の将来の問題』それよりも問題なのは傘がないと言うこと、彼女の部屋へ行くのに傘がないという言い訳をするということは実は行きたくないと言うことであろうか...。行きたくないのに行かなければ行けないということは別れ話でもしに行くと言うことであろうか...。

奥が深い詩である(どうでもいいけど)

========

都会では自殺する若者が増えている
今朝来た新聞の片隅に書いていた
だけども問題は今日の雨
傘がない
行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
君の街に行かなくちゃ 雨にぬれ
つめたい雨が今日は心に浸みる
君の事以外は考えられなくなる
それはいい事だろ

テレビでは我が国の将来の問題を
誰かが深刻な顔をしてしゃべってる
だけども問題は今日の雨
傘がない
行かなくちゃ  君に逢いに行かなくちゃ
君の家(うち)に行かなくちゃ 雨にぬれ
つめたい雨が僕の目の中に降る
君の事以外は何も見えなくなる
それはいい事だろ?

行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
君の街に行かなくちゃ 雨にぬれ

行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
君の家(うち)に行かなくちゃ 雨の中を

行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
雨に濡れて行かなくちゃ 傘がない

掘り出し物

2008-01-24 19:39:44 | 音楽
仕事の昼休み、久々に外へ出たついでに商店街を歩く。普段は弁当持ちなのであまり外へ出ることはない。通りかかったCDショップの前で手書きの『店舗改装のため全品50%オフ』の文字が目に入る。この店いつも演歌を流し、店頭のポスターも演歌歌手の物がデカデカと貼られているため入ったことさえない。しかし、50%オフ、何か掘り出し物はないかと思い入店してみた。

入ってみて驚いた。狭い店の中央通路から左側の壁は全て演歌のCDとカセットテープ、対する右の壁は洋楽・J-POPおよびDVD。しかも天井から足下までびっしりである。演歌部分を除けば以前私が働いていた高円寺の店と感じが似ていた。これは期待できるかも...。と思い物色してみる。

残念ながら欲しいCDはそれ程無かった、しかし目を引いたのはDVDの棚であった。おそらく仕入れたはいいが売れず、問屋へ返品し忘れたのであろう数多くの作品が埃を被っていた。初回限定のBOX等がいくつかあり、映画『キルビル2』のTシャツ等がおまけのボックス、吉田拓郎のライブ『'85 ONE LAST NIGHT inつま恋』あたりはおそらく新品ではもはや手に入りにくいだろう。またアイドル系のドラマや音楽のBOXが多数あった。売れ筋の相場を参考にして購入しネットオークションで捌けば小遣い稼ぎなるのではと思い適当に当たりをつける。

しかし、家に帰りチェックしてみたところそこそこプレミア価格でアップはされている物の入札者はいないようであった。


【50%オフで手に入れた怪人・井上陽水のベスト】

結局それでも洋楽1枚・邦楽2枚・音楽DVD1枚の購入となった。

CDを購入するときは兎角大型店へ行きがちになる。商店街の老舗、意外に穴場かも知れないと思った出来事であった。

懐かしい曲

2008-01-08 23:38:45 | 音楽
MTVを眺めていると一見ウルフルズのような3人組ががに股で歌っていた。訊いたことがある声とメロディラインだが思い出せない。エンディングで流れたクリップは『エレファントカシマシ・俺たちの明日』という曲であった。後で分かったが食品会社のCMでも流されているらしい。

このグループ、結成は確か80年代前半だったと思うが、一部マニアックな連中には指示されてはいたモノの鳴かず飛ばずでヒットがなかった記憶がある。しかしある日突然『今宵の月のように』のヒットで有名になったのときは驚いたモノである。懐かしくなりPCでチェックしてみて納得した。彼らのヒット曲である『今宵の月のように』はもう11年も前のモノだったのだ。



この曲は97年の火曜日の9時枠の番組の主題歌だったらしい。あの時期、何故か火曜は仕事が終わるのがこの番組の始まる時間だったようである。番組は見ていないが、帰ろうとして当直のバイトがいる部屋へ行くと決まってバイトのニーちゃんがテレビでこの番組を見て遅い夕飯を食っていたものだ。独り身で特に帰ってもすることがない私はこの火曜に来る自衛隊を辞めてプーをしているというバイトのニーちゃんと何故か話が合い、彼が下戸なのをいいことに時には会社の冷蔵庫から酒をを引っ張り出してなんとなく飲んでいた記憶がある。

ある日のこと、このニーちゃんが突然このエレファントカシマシのCDを頼みもしないのに貸してくれた。MDにコピーしたはいいが返しそびれろくに聴くこともなかった。思い直しCDラックを漁るとやはり借りっぱなしのCD『明日に向かって走れ ― 月夜の歌』が出てきた。

ふとこんな事を思い出しながら500枚を超える枚数を収納しているCDラックを改めて眺めるとやはり自分で買った記憶がないCDが数十枚単位で並んでいる。これはかなりルーズに取れるが私も貸しっぱなしになって回収不能なモノが同じ位に登っている事実に気付きなんとも苦笑してしまうのであった。

怖い曲

2007-12-06 22:57:52 | 音楽
帰り道、ラジオもつまらないので久々にMDでも聴くかと思い、カーステレオのスイッチをひねる。ここのところもっぱらラジオかiPodしか聴いていなかったのでMDは久々である。流れ出したのはアメリカの黒人シンガーでありゴスペルの女王と呼ばれるマヘリア・ジャクソン。遅い時間ということもあり、道はガラガラであった。曲を聴いていると雰囲気が似てるのか何故か私が本当に幼い頃聴いたはずのすっかり忘れ去っていた日本のシンガーが唄ったと思われる曲のフレーズが突然頭に湧き上がった。

単語的にしか音楽が出てこないが、子供心にメチャメチャ怖い曲であったイメージが蘇る。キーワードは、
『不思議な橋がこの町にある』『渡った人は帰らない』『いつか私も渡るのさ』
思い出したはいいがこの歳になっても深夜の小平霊園脇の新青梅街道を走りながら何とも微妙な気分になってしまった(笑)

家に帰りどうしてもこの曲が一体なんなのか気になり、ネットで検索をかけてみた。結果、シンガーソングライターの浅川マキが1971年に発表した4枚目のシングルのB面の曲『赤い橋』であった。



何故、このような曲を私が幼い頃聴いたのはかは全く不明であるが、こんな詩の内容では物事が分かりつつある子供にとってはトラウマになるほど怖ろしい曲に取れても不思議はないであろう。

ついでにこの曲が収録されているアルバムを探してみて笑ってしまった。タイトルが『DARKNESSⅢ』、開き直りも良いところである。更に凄いことにベスト版はこのタイトルでⅣまで発表され、更に他のアルバムには『UNDERGROUND』・『黒い空間』等の全く狙ったようなタイトルが見られた。

かなり興味深いアーティストであるが、これを購入したりレンタルで探す気はおきない。こんなタイトルの曲をベストで独り寒い夜に暗がりで聴いてたら果てしなく落ちるだろう...。

以下、『赤い橋』。ファンタジーと取れないこともないが、ある意味ロックである...。

赤い橋

北山 修 作詞
山本幸三郎 作曲

ふしぎな橋がこのまちにある
渡った人はかえらない
むかしむかしから橋はかわらない
水は流れないいつの日も
ふしぎな橋がこのまちにある
渡った人はかえらない

いろんな人がこの橋を渡る
渡った人はかえらない
赤く赤くぬった橋のたもとには
紅い紅い花が咲いている
ふしぎな橋がこのまちにある
渡った人はかえらない

ふしぎな橋がこのまちにある
渡った人はかえらない
みんなどこへ行った橋を渡ってから
いつかきっと私も渡るのさ
いろんな人がこの橋を渡る
渡った人はかえらない

THE POLICE

2007-10-26 23:28:42 | 音楽
THE POLICE(ポリス)と言ってもお巡りの事ではない。

先日、通勤の際ラジオで来年2月にイギリスのロックバンドPOLICEの東京公演の情報をナビゲーターが話し、「絶対行きます!」と語っていた。

どうせ、チケット入手に困ることなく関係筋からチケットが廻ってくるのに何を騒いでるのかと迷惑に感じたモノだ...。

今朝、出社後スパムと認識されたメールの確認削除を行っていてブッ飛んだ。スパムの中にチケットぴあからのメールがありプレミアチケットと言われる2月のPOLICE東京公演分が2枚当たっていたのだ。

すっかり忘れていたがあの朝、ラジオを聴いた後、PCで何となく公演日の確認をし発売日前の少ない枠の抽選購入の受付に申し込んでいたのだった。過去、この抽選枠に申し込んで当たったためしはないが見事当選したのである。



『東京ドーム1階S席』これが2枚とはかなりの高額であるが仕事の帰りにファミリーマートで発券。4ヶ月後にはスティングの顔を拝める運びとなった。

ワールドミュージック

2007-10-14 20:43:00 | 音楽
13日(土)家の者共は出かけ私一人であった。観たい映画もなく暇である。たまにはオーディオの整理でもするかと思い居間のテレビ棚のガラス戸を開ける。

そこには私が初めて受け取ったボーナスで購入したサラウンドアンプ・MDデッキ・チューナー、そして100連奏CDチェンジャーが並んでいる。スピーカーは以前働いていたCD店が別部門でカラオケの機器を扱っていたためBOSEのセットをまわして貰った。当時、私の部屋では5chのサラウンドで映画も音楽も楽しめるというちょっとしたこだわりようであった。

しかし、今となってはこの100連奏CDチェンジャーがもはや無用の品物であった。一昨年末に購入したiPodが家にある500枚程度のCDを吸い上げているためである。ここ10年程のこの分野の進化は著しいものが感じられる。



このCDチェンジャーを片づけてiPodを居間でも使えるようにしようと中身のCDを出して一つ一つケースに収納する。ケースは邦楽・洋楽のみの仕分けで全てあいうえお・ABC順に分けてある。これがCDショップのようにジャンル別にすると仕分けが面倒な上、アーティストによってはジャンルを跨ぐので非常に厄介である。そのためそれ程面倒な作業ではなかったが、このチェンジャーに入っていなかったCDを確認する機会にもなった。大した価値こそ無いがよくこれだけわけが分からないCDを集めたモノだと我ながら呆れてしまった。もはや息を潜めてしまったが90年代初旬はワールドミュージックという分野が全盛期であった。そのため中南米・カリブ海・アフリカ・中近東・インド等様々な民族音楽の独特のリズムが現代の電子楽器にて現地のアーティストによって新たな形でプロデュースされ日本でも気軽にCDを手に入れることが出来た。今思えばバブル期の恩恵の一つであったのだろうか...。

カッサブ・カンダボンゴマン・ブンドゥムーナ・シェブハレド・モリカンテ・3ムスタファス3等々。ネットで検索するも既に国内では廃盤、オークションでさえ見つからないモノばかりであった。

※ 仮にオークションに出したところで買い手さえ付かないであろうが...。

ともあれ、久々にCDの整理も出来、また新たにiPodに追加することも出来有意義な時間となったのであった。