Natural Mystic ~ナチュラルミスティック~

There's a natural mystic blowing through the air

散策

2010-03-22 21:32:39 | Weblog
 小学校の低学年の頃、田舎の町の公民館に当時のトップアイドルであった野口五郎が来るという噂が流れた。クラス中その話題で盛り上がっていたが私自身どうにもこの話はうさんくさいと思っていた。隣にある県文化センターにでも来るなら分からないでもないがそれなら事前にテレビCM等でチケット販売の情報があっても良さそうなものである。ましてなんで過疎の進む我が町に来るのか、果ては100人程度しか入らない公民館なのか...。おかしな話である。
 さすがにそんなものは見に行くような人物は身内にはいなかったが、正しくは、野口五郎ではなく『野呂五郎』という全く持って意味不明な芸人が来たらしい。
 
 引き続き梅林をブラブラする。3男はようやく歩行がしっかりしてきたため歩くのが楽しくて仕方ないようだ。しかし、放っておくと何処へ行ってしまうのか不明なため目が離せない。行き着いた先には不思議なポスターが数枚貼ってあった。どうも、この梅林のステージで期間中リサイタルを開いた演歌歌手の方々のものらしい。

 何となく眺めていて凍り付く。そこには、


 
『古都はるみ』

と書かれた女性のものが貼ってあった。家に帰った後ネットで検索してみると2005年にCDを発売しているという事実以外、あまりはっきりした経歴は伺えなかった。野呂五郎といい、このような有名な芸能人に間違えそうな方々は一体どれくらい存在するのであろうか...。何とも不思議な興味をそそられたのであった。

屋台

2010-03-21 21:11:44 | Weblog
 食後、梅林を散策していると不思議な屋台を発見する。



 『たくあん』と銘打ってあるそれはそれだけで強烈なインパクトがある。しかし、なぜここでそのようなものが売られているのか疑問である。よく見れば巣鴨名物と書かれている。屋台にはたくあんが丸ごと並べられている。購入する人はいなかったが、巣鴨ではこのような屋台で老人達がたくあんを買い丸ごと囓りながら歩いているという映像が頭に浮かび言い得て妙である...。その光景を嫁に話すと、
「家に持って帰って食うに決まってるでしょ!」
といわれ、それもそうだと思い直してしまった。



 続いて見つけたのは『じゃがバター』の屋台。これは『バターつけ放題』と書かれていたがそのすぐ下にある缶の箱には『ミヨシマーガリン』と印刷されていた。また、『一子相伝の味噌』とも書かれている。味噌の伝承者争いに敗北した兄弟の運命は一体どうなったのであろうか...。

 『上州名物焼きまんじゅう』という屋台を見つける。やたら大きな饅頭で驚くも嫁曰く大きいばかりでスカスカらしい。



屋台のお姉さんの前掛けに『ヨーヨー釣り』とプリントされていた。一体この人の本業は何屋さんなのであろう。

そんなことを考えながら、春うららの梅林の徘徊は続くのである。

花よりジャンク

2010-03-20 21:51:54 | Weblog
 22年前、田舎の駅前のモスバーガーで『モスライス』なる新製品のポスターを見つけた。田んぼを空から撮影したものであり、田舎の農家の方々が写されていたのを覚えている。試しに食ってみるとハンバーガーのパンであるバンズの部分が米で代用されていて、中に焼き肉等の具材が挟み込まれていた。焼きおにぎりのような食感で、これを食うならおにぎりで十分だと感じ、それ以後食った覚えはない。まあハンバーガー自体滅多に食うことがないのであるが...。

 気温も20度を越えるとの予報。若干遅くなったが行きたい場所があった。昨年も行ったが、梅の名所『越生梅林』である。
 とはいえ、梅は二の次で実は立ち並ぶ露天が楽しみなのである。前回、昼食代わりに『お好み焼き』を購入した。それはとてもパサパサでお好み焼きと呼ぶにはほど遠い代物であったが、全く別な料理と考えれば非常に美味く、お代わりを頼んだ程であった。また、不思議な屋台『イノシシ汁』というのもあった。これは豚汁のブタの代わりにイノシシが入っているという食い物であった。味はともあれ話のネタには十分であった。

 一家総出で出向く。ぶらぶらしてみるも梅の盛りは回ったため人も少なく露天も減っていた。残念ながら昨年のお好み焼きの屋台は既になかった。仕方がないので『タコ焼き』『おでん』『うどん』『そば』『じゃがバター』と購入。ちび共は準備されたテーブルに着き、喜んで食っていた。



 しかし、私はそれらはあまり食わずにいた。実は背後に『ラーメンバーガー』なる屋台があったのだ。喜多方が発祥との説明書きもあり、興味がそそられた。購入しようとするも準備中であり、後20分くらいかかるとの話であった。しかし、食ったことがないものであり、今まで屋台ですら見たことがない。折角なので待って購入することにした。

 遠巻きに眺めていると、麺を茹で上げ湯切りをし、鉄板の丸枠に載せ、更にその上に麺に押しつけるように鉄の丸枠を乗せた。これが焼け固まり、いわゆるハンバーガーのバンズとなるらしい。その後、そのバンズにチャーシュー・メンマ・ナルト・ネギを載せ更に味付けとして客が指定した醤油・味噌・豚骨いずれかのペーストを塗り味付けを施し更にバンズで挟み込むという代物であった。



 できあがったものを味噌味で購入。好みでニンニク・豆板醤・胡椒が自分で使える。珍しがり結構な客が並び始めた。肝心な味であるが、確かにラーメンと言えなくはないが...。

 すっかり忘れていた22年前に食った、初めて『モスライス』を食ったときの記憶が蘇ったのであった。

ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ

2010-03-15 21:01:21 | 映画
 昨年末、CS放送のスペシャルで第一部の全話を放送していた。新年には入院が決まっていたためそのときにでも見ようとDVDに落としておいた。
 しかし、新年を迎え正月休みがあまりにも退屈だったため、試しに1話を見たところはまってしまい、わずか3日程度で全話見終えた。昨秋から1月いっぱい第2部も放映されていたがこれは入院中持ち込んだPCでリアルタイムより2日遅れでアップロードされるオンデマンドにアクセスして見入っていた。
 手術前の3日間でアップロードされていたそれまでの放送分は全て見終え、最終話を目前に手術となった。無事手術を終え、放映には間に合ったが、流石に術の翌日21:00の放送だったため、自粛し2日後にオンデマンドでゆっくりを見たのであった。
 
 ストーリーというのは至ってシンプル。億単位の現金を賭け、2人の主人公がルールに従って特別なゲームを勝ち上がっていくという展開である。
 
 この作品が映画化され、上映されている。9日(火)早速見に行った。



 結果、殆どが建物の中でのストーリー展開のためテレビとあまり変わらず、楽しめはしたがわざわざ映画にしなくても良かった感がある。
 
 以下、goo映画より抜粋

ついに開催される「ライアーゲーム」最終決戦に、神崎直、秋山深一らプレイヤーが呼び戻される。今回の“エデンの園ゲーム”は、金・銀・赤の3色のリンゴのうち、プレイヤーが一つを選ぶという単純なもの。全員が赤を選択すれば、参加者全員が1億円を獲得できる。しかし、もし金・銀に手を出した者がいた場合、赤を選択したプレイヤーはマイナス1億円となる。つまり全員が赤を選択し続ければ、主催者から賞金を得られるのだ。直は「赤いリンゴを揃えましょう」と呼びかけるが、優勝賞金の50億円に目がくらんだプレイヤーたちは、互いを出し抜こうと策略を巡らせ…!?

週刊ヤングジャンプに2005年から連載され、2007年に初映像化された「ライアーゲーム」。欲望にまみれたプレイヤーたちが互いのマネーを奪い合う、トーナメントの1回戦から3回戦を描いたシーズン1は、深夜ドラマ枠ながら大ヒット。2年の時を経て、09年11月から放送されたシーズン2では、トーナメント4回戦~準決勝戦までをドラマ化。そして最終作となる本作では、ついに“決勝戦”が開催される。一見、策略をまぎれ込ませる余地がないほどシンプルなゲームを、百戦錬磨のプレイヤーたち、そして最強の刺客“プレイヤーX”はいかに制していくのか!? なかでもシリーズ最大の危機から、華麗な逆襲に打って出る秋山深一の活躍は圧巻! TVドラマを見ていなくても、白熱する“頭脳の格闘技”を存分に楽しめるはずだ。




2010-03-14 19:54:11 | Weblog
 気温が春めいてくると花粉症が発生し始める。杉花粉の頃、湧いて出るのがバイク乗りである。冬の間も通勤等でバイクを使っていればそれまでの話なのであるが、乗らないでいた場合、バッテリーが上がっていたり、キャブレター内でガソリンが腐っていたりしてこれがまた一苦労でバイクを目覚めさせることになる。

 最近はめっきりバイクも乗らなくなったが、乗っていた時期は必ず春になると苦労してバイクを起こし、とりあえずバイク屋へ乗っていき、確実に下がりきった空気圧の調整をし、またその他の法廷点検をして貰っていたものだ...。

 日が長いのに暖かさが加わった夕刻、家に向かって車を走らせる。信号待ちのとき他のエリアのナンバーを付けたアメリカンが車の前に停止していた。見ていて何とも羨ましい。何となく眺めていると妙に煙が多いのに気づく。よく見ればマフラーからではなくエンジン部から立ち上っている。蒸気の様な音も聞こえる。流石にライダーも焦り始めたようだ。見ているこちらも焦る。途端、

バスッ!!

音とともにエンジンがストップしてしまった。ライダーはとりあえず右にバイクを押して待避させた。


【ライダーの周りが煙で覆われている】

車の窓を開けこういった。
「その信号右に曲がって1km行くとバイクやあるから!」

ヘルメットを脱いだ中年のライダーは、
「ありがとうございます!」

と一礼をくれた。時刻は17:30。バイク屋まではもはや単なる鉄の塊と化したアメリカンを1kmも押さねばならない。バイクを預け、自宅へ帰ったのは何時になったのであろうか...。

何とも春らしさを感じたのであった。

卒園

2010-03-13 20:05:11 | Weblog
 保育園の卒園式である。何故か1年前からちび共には参加を約束させられていた。入園以来6年もたったのであるが、どうにもこの手の子どもの行事は苦手である。

 相も変わらずムービーカメラを構える親たちの様相を眺めながらの式典開始となった。とはいえ赤ん坊の頃からこの園にお世話になっているためそれなりに感慨深い。そんなことを感じていると焦った。周りの親たちは大部分が鼻を啜っているのだ。驚いて見回すと母親に限らず父親も大部分がそうであった。中には号泣している人物もいる。子育てに頑張ったためそれが報われたときである。確かに気持ちも分からないではないが一人泣かない私がおかしいのかと何とも不思議な気分に苛まれたのであった。



 ともあれ、無事卒園。これで帰りたいところであったがその後、保護者会主催の謝恩会であった。先生達が主賓と言うことでステージ上で演じるのは父母である。数日前からこの練習に参加してくれないかという要請が私のもあったが、忙しさを理由に断っていたのであった。
 程なくスタート。母親の部門は嫁も参加していたがまあ、『おかあさんといっしょ』的で微笑ましいものであった。

 続いて父親の部門。出てきた様相を見て思わず顔が引きつった。何と揃いもそろって幼児の格好という空恐ろしい様相で登場し、意味もなく、
「わーいわーい」
とデカイ体で楽しそうにスキップをしながらはしゃぎ、秋の行事で行った動物園のキリンを演じたり、冬にやった雪遊びを組んずほぐれつ演じていた。端から見れば笑えるのかもしれないが、私は見ていて参加する事にならなくて良かったと心底思ってしまった...。

 しかし、すべてを終えてふと気づく。私はまだ保育園との縁は切れてはいない。三男が後5年お世話になるのだ...。

 ...何処までかわしきれるのであろうか。ともあれ、卒園。あっという間の6年であった。

トホホ映画 2009

2010-03-08 22:52:08 | 映画
 今年のアカデミー作品賞は『ハートロッカー』であった。家の近所では公開していないため今のところ見る予定はない。

昨年は時間を作っては近所の映画館を徘徊することが多かった。記憶が確かなら26作品見たことになる。当ブログにアップしたものだけで、

・20世紀少年 第2章

・少年メリケンサック

・トーマスをすくえ!! ミステリーマウンテン 

・ROOKIES

・スター・トレック

・劔岳 点の記

・侍戦隊シンケンジャー 銀幕版 天下分け目の戦
(同時上映)
・劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー
(同時上映)

・サマーウォーズ

・20世紀少年〈最終章〉ぼくらの旗

・No Boys, No Cry  ノーボーイズ,ノークライ

・カムイ外伝

・プール

・南極料理人

・カイジ 人生逆転ゲーム

・沈まぬ太陽

・風が強く吹いている

・イングロリアス・バスターズ

・ONE PIECE FILM Strong World

記憶に残る中で昨年はこれだけの映画を見たことになる。

この中で一番のトホホな作品は『カムイ外伝』であった。重苦しい展開は作品の性質上仕方ないがアクションの余計な演出が際立ち見ていて苦痛であった。

とはいえ、ここにあるすべての映画をこのブログにアップしたわけではない。単純にアップししびれたもの、あるいはあまりにも馬鹿馬鹿しくてその気さえ起きなかったトホホな作品もある。

実際、アップしなかったものは、記憶が正しければ

・釣りキチ三平

・鴨川ホルモー

・おっぱいバレー

・真夏のオリオン

・MW

・宇宙戦艦ヤマト 復活編

の6作品である。

『釣りキチ三平』は東北の自然が見ていて気持ちが良かったが何故かクライマックスシーンは屋久島の大川の滝というかけ離れた場所であるという展開に苦笑いしてしまった。
『MW』は微妙な重たさがあったがそれなりに楽しめた。
『おっぱいバレー』は何故か昭和50年代の設定だが、これもそれなりに楽しめた。とはいえ、みうらじゅんが言ったようにやはりヒロインのおっぱいは見せるべきだと思う(笑)
『宇宙戦艦ヤマト』は今更ながらの感はあったがやはり松本零士が離れた『さらば宇宙戦艦ヤマト』より後の作品の悪評の域を超えることはなく残念な作品であった。
『真夏のオリオン』は潜水艦という狭い空間の展開で終わっていてあまり印象にない。

さて、一番見たことを後悔したのは残った、『鴨川ホルモー』であった。ストーリー等の予備知識は全くなく、唯一知っていたのはヒロイン役に『キル・ビル』の『ゴーゴー夕張』役の女優が出ていると言うことのみであった。しかし、内容はあまりの馬鹿馬鹿しさに映画館を途中で退場しようと思った程である。しかし、私の貧乏性が災いし結局最後まで見てしまったのであった。



私なりにワースト3をあげると

・鴨川ホルモー

・カムイ外伝

・劔岳 点の記 同率で 沈まぬ太陽


といったところであろうか...。

さて、逆にこれだけの作品の中でベスト3を選ぶとすればやはり迷いはあるが、

・サマーウォーズ

・スター・トレック

・南極料理人

といったところである。

意識してアニメ・洋画・邦画と分けるつもりもなかったが娯楽的な要素が多いものばかりである。我ながらある意味情けない。

ちなみに映画専門誌「映画秘宝」が選んだトホホ10は以下である。
3本(20世紀少年は1と数える)見てしまっている。

第1位『DRAGONBALL EVOLUTION』
第2位『ターミネーター4』
第3位『2012』
第4位『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』
第5位『しんぼる』
第6位『カムイ外伝』
第7位『13日の金曜日』
第8位『HACHI 約束の犬』
第9位『スノープリンス 禁じられた恋のメロディ』
第10位『20世紀少年』シリーズ

『鴨川ホルモー』がランクインしていないのは不思議だが、何故かYahoo!のレビューは3.89と高いのはやはり私が理解できていないだけのことだろうか...。

ブーム

2010-03-06 21:42:37 | Weblog
 ブームに便乗して商品開発がなされる事が普通にある。古くは饅頭や煎餅であったり、最近ではマスコットを作りストラップ等で販売されることが多い。しかし、大抵はブームが下火になってくると同時にそれらの商品は姿を消してしまう。

 我が家の裏手の丘陵地帯を進むと西武ライオンズのホームとなる西武ドームがある。しかし、この球場、日本に存在するプロ野球チームの中では一番の田舎と言われ、周りには湖と狸が跋扈する丘陵。コンビニが一軒、飲食店に至っては食堂が2~3軒ある程度で、ファミレスはおろか居酒屋さえない。ともすれば地方球場と大差はないのではと囁かれるほどの立地である。
 今春、そんな球団にドラフト1位で超高校生ルーキー菊池雄星が誕生する。連日マスコミはその話題で賑わってはいるが近くに住んでいながらライオンズファンではないためあまり興味がない。
 生憎の雨、留守番ではあったが昼も回れば腹も減る。いつも行く街道筋ではなく所沢方面でも開拓するかとドーム前を抜け信号待ちをしていた。左手に住宅街へ誘う看板があり、『P有り』と書かれた食堂を見つけた。雨脚も強くなったため面倒になりそこで済ますことにする。
 入店すると何のことはないカウンターだけの中華料理屋である。何を頼もうかと壁に貼られたメニューを見ようと店内を見渡すとあろうことか柱に『雄星ラーメン』と書かれていた。流石に声に出して頼むのも恥ずかしいので、
「これ下さい。」
と指を指して注文したのであった。
 待っている間店内を見ると、壁に新聞の切り抜きが貼られていた。近くに選手寮があるため、この食堂と選手関連のニュースが殆どであった。
 しばらくして出されたラーメンは、とろみがかった辛めの塩ラーメンであった。なぜか人参が星形に切られていた。



 食い終えて思ったこと。
 まあ、ブームが収まる前に消えるか或いは店主が意地で続けるかのどちらかであろう。それよりも2軍生活になったとはいえ早い時期に1軍で大活躍してラーメンが続くことを願いたい...。

 余談だが『雄星』の名前に星飛雄馬をイメージするのは私だけではないはずだ...。