Natural Mystic ~ナチュラルミスティック~

There's a natural mystic blowing through the air

マシントラブル

2008-03-29 22:16:03 | Weblog
ここのところジムニーの調子が悪い。走行していてエンジンが安定せずに揺れるのだ。ガス欠直前のノッキングの感覚である。しかしガソリンは充分、ところがこれが毎回ではなくときどきだから始末が悪い。時期的に水抜き剤でも入れようかとも思ったが昔の車なら鉄製のタンクだろうが今のものは普通カーボンである(ジムニーがそうであるかは不明)。

そんなことを思いながら今日は快調に動いていたため新青梅を普通に走る。買い物を済ませた帰り道、心なしかエンジンがおかしい。もう少ししたら6ヶ月点検の時期なのでそのとき診て貰おうと考えながら都道に左折する。途端、ノッキングが来てエンストに陥った。慌ててセルを回し再動させる。点火するも少し進むとまた止まる。流石に後続車がクラクションを鳴らしたため左方の月極駐車場のスペースに停止する。ここからはエンジンは点火するもアクセルをベタ踏みしても吹き上がりヶ悪く更に動かそうとするとエンストであった。

財布を探るもJAFの会員証は見つからない。慌てて嫁に電話するとヤツが持っていた。連絡先を教えて貰いレッカーを呼ぶと40分程で到着。担当曰くやはりガソリン系のトラブルで工場持ち込みでないと直せないとのこと。近所の系列ディーラーに牽引して貰う。



幸い、住所と免許証からJAFの会員であることが確認できたためレッカー代は無料であった。しかしディーラー曰くしばらく預かって調べてみないと分からないがガソリンフィルターの目詰まり程度であれば数千円で済むがそうではなく最悪ガソリンタンクを取り外すことになれば最低7~8万円とのこと。

...維持費がかからない軽自動車とはいえ財布が痛い。

おまじない

2008-03-26 23:55:19 | Weblog
家の外で遊んでいたちび共が家の前の川に靴のまま入ってしまった。天気も良いので適当に乾いたら家に入るように伝えるも、嫁は頭を抱えていた。
「乾いても靴は洗わなきゃいけないし、それよりも午後から出かけるのに履く靴がないんだよ...。」

仕方がないので私が近所の靴屋に買いに行くことになった。適当に靴を選び、家に戻ってもまだヤツらは外で遊んでいた。

玄関に買ってきた靴を並べるとき私は無意識に仕草というかおまじないをやっていた。思えば生まれてこの方、新品の靴をおろすときこのおまじないを欠かしたことは一度もない気がする。



このおまじないは私が実家の母親から引き継いでしまったものであり、新しい靴を買っておろすときは必ず母親がその靴にしていたものだ。子供の頃はそれが当たり前であったが今改めて考えてみると何とも色気のないまじないの言葉と仕草であることに気づく。母親は新品の靴を片方の手で一対つまみ上げ早口言葉のようにこういったものだ。

「ぜにめっけろ、かねめっけろ、ぺぺぺ...」

これは南東北の方言で訳すとこうなる。

「銭探せ、金探せ、ぺぺぺ...」

最後のぺぺぺというのは軽い破裂音気味になり、一応唾を吐く仕草になる。新品を地につける前に軽く汚しておこうという気遣いなのであろうか...。

さて、肝心の銭・金であるが、確かに私は今まで何度か小銭や財布に入った札ビラを拾ったことはあるが、それはおそらく万人が拾ったことがあるであろう程度の回数と金額である。正直なところ効果の程は今ひとつ良くわからない。

余談だが『まじない』は漢字で書くと『呪い』となる。読み方を変えると靴に「銭探せ、金探せ、ぺぺぺ...」
と『のろい』をかけているということであろうか...。

だとしたらせめて、
「転ばすな、怪我させるな、ぺぺぺぺ...」
の方がまじないをかけられる靴にとっては本来の用途を命令されていることになるのではないだろうか...。

何ともくだらないことを考えた日曜の午前中であった。

ミズナラの巨木

2008-03-20 20:17:20 | 登山・アウトドア
彼岸である。しかし一日子守である。しかも一日雨予報、最悪である。

仕方がないのでチビどもが室内での遊びに飽き始めた午前中、車で本屋へ出向く、ヤツらは見本の絵本を見るのに夢中であった。長男が見入っている絵本は東京を流れる河川・多摩川を源流から河口までを空から見る形で説明する絵本であった。歴史的出来事も交えていて見ていて面白い。



嬉しくなったのは本の初めのページであった。奥多摩の山中にあるミズナラの巨木の下で神様と子供が多摩川を見にいくという設定で始まる。

このミズナラの絵に私は見覚えがあった。

4年前の6月、奥多摩の日原鍾乳洞の奥にある金袋山に樹齢500年を超えるミズナラの巨木があると知り行ってみた。きっかけは取り上げられた雑誌に次のように書かれていたからである。

『一番の問題点は地図を見ても目的地にたどり着くのは不可能な点である。(中略)初心者ならまず迷ってしまうのがオチ。行く場合は日原森林館に連絡して、ガイドをお願いしよう...。』

こんな挑戦的な文句を書かれては、本当にそうかダメもとで行ってみたくなったのだ。読図で当たりを付け日原鍾乳洞の駐車場に車を置き、奥多摩独特のきつい急坂を歩き出す。生憎の雨であったが樹林帯なのでそれ程気にならない。いくつかの分岐を選択しながら約90分の山行であっさり幹周り7.5mと言われるミズナラを見つけたときは感激したモノだ。



【金袋山のミズナラ、横から見ると絵本のような危なっかしい角度で生えている】

この絵本に書かれるミズナラのある金袋山と奥多摩の源流がある笠取山とはかなり離れているが、なんとも懐かしいことを思い起こさせる本である。このミズナラがきっかけで私は約10年ぶりに山歩きに復帰したわけである。

ちなみに多摩川の河口部は羽田。対岸は神奈川県となり海底トンネルアクアラインの入口、また数年前まで九州航路が出ていた浮島桟橋となる。

条件が付いた日

2008-03-19 20:40:46 | Weblog
3年前に書いたネタとは反対の出来事である。

自動車免許の更新で午後に半休を取り府中へ向かった。手数料の4,250円分の印紙を購入しJRのパクリとしか思えない『みどりの窓口』で手続きを進める。



前回までと大きく変わったのは免許証がICカード化しそのため暗証番号を2つ用意するということであった。これにより免許証の本籍が空欄になり、専用の機械にかざし暗証番号を入れることにより画面上に本籍が表示され、偽造予防になるとのこと。今一よく分からないがとにかく画期的なことらしい。


【機械にかざすことによって画面上に浮かび上がる文字・免許証本体とは反対に画面上では住所が表示されない】

視力検査を終え、渡された用紙を見て記載事項を確認するように促され不思議に思う。何故か『免許の条件等』の欄にないはずの条件が記載されている。

『中型車は中型車(8t)に限る』

一見当たり前のことを書いている矛盾に満ちた条件であるが私は4輪は普通免許しか持っていない。何かの間違いと思い係員のネーちゃんに訊いたところ、昨年の6月までは普通免許で8tまで運転できたようだが、その場合一般乗用車より上の重量のトラック等の事故が多かったため、免許を更に細分化し、現行の普通免許では5tを上限にしたそうだ。しかし、今まで乗れていたモノを乗れないような改悪は出来ないため6月より前に普通免許を取得していた人は既得権として中型免許にシフトし、このような条件が付いたとのこと。

よって昨年の6月以降の普通免許取得者は当然普通車扱いとなり、中型は運転できないとのことであった。

確かに受け取った更新された免許証には今まであった『普通』の文字は消え、代わって『中型』そして今まで通り『大自二』『普自二』『原付』の記載があった。

何となく徳をした気がしたが8tを運転することはないであろう...。まして自動二輪のときのようにこの条件を消すために府中に通う気は今のところ全くないのである。

さらばカブレラ地蔵

2008-03-18 18:21:39 | Weblog
今朝、新聞を見て驚いた。以前当ブログにも紹介したわが家の裏山にある西武ドームに建立された『カブレラ地蔵』が撤去されたとの記事であった。

このカブレラ地蔵、02年に西武ライオンズのカブレラ選手が日本記録に並ぶ程のホームランを量産したため地元の石屋さんが約50万円かけて寄附したそうだ。ところが今シーズンから当のカブレラはオリックスに移籍した。そのため残された地蔵は昨日神主の御祓いを受け撤去となったそうだ。しかし、地蔵という性質上、廃棄するわけにはいかず、倉庫に保管と言うことになるらしい。まさに寄附された側も困った御神体となったようだ。



ちなみに02年の西武ドームでの最終戦はダイエーホークス(現ソフトバンク)との試合となり私も観戦に行った。その時点でカブレラはホームランの日本タイ記録に並んでいて新記録が出るのではとの期待がかかっていた。球場では試合開始前にホームランボールをキャッチした方は出来るだけ持ち帰らずにご寄付下さいとのアナウンスが連呼されていた。

しかし勝率1位がかかったダイエー投手田之上の四球と死球で球場は3塁側でもカブレラの打席の度にに大ブーイングだった。

これに痺れを切らしたカブレラは3塁からのホームへのタイムリー走塁時にキャッチャーにエルボースマッシュを喰らわせた。これは3塁側で見ていた私も思わず拍手してしまい、一瞬まずいと感じたが、周りのダイエーファンの殆どがブーイングをかましていたのには驚いてしまった。

その試合はダイエー秋山の引退試合でもあったため非常に盛り上がりを見せたものの結局はカブレラの新記録はならず、その後のアウェイでの試合でも新記録が生まれることはなかった。

残念ながら撤去されたこの地蔵が新天地オリックスに建立される話も消えたようだ。今後、この地蔵がまた人目に触れる場所に出てくる日はあるのだろうか...。

自動販売機

2008-03-17 21:31:57 | Weblog
日曜日、午後から近所へ買い物に出かけた。帰り道、後部座席のチビどもが茶を飲みたいと言う。春の陽気、流石に暑いらしく汗をかいていた。すぐ左手前方に自動販売機を見つけたため車を寄せる。しばらくすると茶のペットボトルを手に戻ってきた嫁が面白い自販機だから見てくるように促す。

行ってみて唸ってしまった。自販機に陳列されていたのは普段良く目にするドリンクとは別に秋葉原では有名な食品も並んでいたのだ。



1缶300円であったが試しに味噌ラーメンを食ってみることにする。スープやメンマ、焼き豚は確かに味噌ラーメンの味であった。しかし、肝心の麺の食感が何となくおかしい。缶入りだから伸びないように特殊な加工でもしてあるのか...?そんなことを考えながら缶横の材料名を見て笑ってしまった。何と麺はコンニャクのようである。確かにこれなら伸びることはあるまい。

自販機には他にも醤油ラーメン、うどん、おでんがあった。うどんもやはりコンニャクなのであろうか...。

秋葉原とは違い街道筋とはいえ北多摩の住宅街の一角にあるこの自販機、近所には大学はおろか高校さえない。一体誰をターゲットにした物なのであろうか...。

WOWOW

2008-03-11 19:54:02 | Weblog
先月、ケーブルテレビのチャンネルを流しているとWOWOWが映った。終日無料放送だったようだ。キャンペーン中でケーブルテレビ会社経由で申し込むと3月末まで月500円で見放題。先月行ったポリスの東京ドームでのライブも放送されるとあり早速電話してみた。気に入らない場合は3月中であれば電話一本で解約出来るとのことであったので加入。

それから一月経つが見た番組はそのライブと私のお気に入りの毒蜘蛛パニック映画『アラクノフォビア』のみ。今日、帰宅したところ4月以降の番組表が郵送されていた。早速眺めて見るも特に魅力的な番組はない。また4月以降は月2,000円に値上がりするのだ。どう考えても割に合わないので早速電話を入れ、解約を申し込んだ。


【番組表に同封されていた粗品(メモ帳)】

考えてみるとケーブルテレビは基本チャンネルだけで50チャンネルを超える。また見たい番組のみを購入するPPV(ペーパービュー)やVOD(ビデオオンデマンド)と色々なチャンネルがあるが、WOWOWのようにチャンネル毎購入しているのはわが家では子供向けと野球を見るために『フジテレビ721・739』のみである。以前、やはりキャンペーンで『スターチャンネル』を購入したことがあったが結局は新しい映画も全てが見たいものではないため撮り貯め、そのまま見ないで削除をかけることが多いことに気づき解約したのだ。

考えてみればこれは便利な制度である。欲しいものは購入、いらなくなったものは解約。どうも子供の頃から一方的に電波を流し集金人がやってくる放送局に慣れているとこんな単純なことに感動してしまうと改めて思ったのであった。

庭師

2008-03-09 20:08:24 | Weblog
土曜日、家で留守番しながら寝ていると玄関の呼び鈴が鳴る。平日でも休みの日でも色んな業者さんが現れるから不思議だ。しばらく放っておくとどうもダスキンの取り替えらしいので慌てて飛び起きて手続きを済ます。

家の中に戻ろうとすると通りかかった現場作業風のおじさんに声をかけられた。
「良かったら庭の垣根と木の剪定をさせてくれませんか...。」

この家に引っ越してきたから数年経つがたまに垣根を自分で剪定する程度で木は伸びっぱなしである。そのせいもあり昨年9月には木が一本倒れてしまった。その後、一度業者に剪定を見積もって貰った事はあったが意外に高く、結局はそのままになっていた。その後気になって値段を調べてみると一昨年の造園の賃金は16,000円前後、諸経費を入れれば一人2万円を超えるようだ。但しこれは公共工事の相場なので家の庭の場合もう少し高く、更に切り落とした枝葉の処分料金はまた同じ位かかる。

「いくらですか?」
試しに訊いてみると前に見積もって貰った額と大きくは変わらず5万円だった。更に言うには毎年一度定期的に来て手入れすると次回から3万円とのことであった。
「ちょっと手が出ないから無理ですね...。」

するとおじさんは言った。
「じゃあ、いくらまでなら考えてくれますか...。」

私はこう言った。この業界ドンブリ勘定的なところがあると知っていての発言である。駄目ならそこからつり上げての交渉も出来る。
「2万なら(笑)」

おじさんは一瞬沈黙したがこう言った。
「どうせ手が空いてるから、やらせて頂きましょう!」

5分後、おじさんは他に3人の職人さんを引き連れて戻ってきて早速作業に入った。一瞬焦りこう言った。
「一人2万じゃないですよね。」
おじさんは笑いながら、
「そんなことしたら警察に捕まりますよ(笑)」



作業中に缶コーヒーを差し入れると、作業員のニーさんは言った。
「朝からこの近くの現場に来ていたんですが、他の業者さんが工事に入っていて時間が余っちゃったんですよ。こちらとしてもこう言った作業が貰えると助かるんです...。」

30分後、庭は見違えるように素晴らしい垣根と植栽になった。流石プロの仕事と感激する程である。良ければ来年以降も近所に来たついでにこの値段でやってくれるそうだ。

夕方、帰宅した嫁とチビどもはすぐに垣根の変容に気付き、私がやったものと驚いていた。しかし、嫁はこの経緯を知るとやはり庭が気になっていたようで喜んでいた。私ではとうてい無理な話である。久々に職人の技に感激した出来事であった。

点滴

2008-03-08 23:59:39 | Weblog
職場で昼を取っている途中で突然腹に差し込みが来た。午後はゆるい状態が延々と続く。夕方早めに帰宅するも今度は嘔吐が込み上げる。これではどうしようもない。

朝になっても状態はそれ程良くはない。近所の医者は休み。仕方がないので医者である知人に連絡を入れる。彼の働く病院は開いているから来れば診るとの有り難い言葉。40分程かかるが車で向かう。

すぐに診療してくれた彼は言った。
「風邪だね...。腹が酷いようならアイソトニック系のドリンクを多めにとって...。それから昨日の昼からだから念のため点滴でもやっていくかい?」

点滴は苦手だがこの状態が和らぐならと思うと断る程の元気もない。

待合室で待つとしばらくして看護師の方が来てこういった。
「今、処置室が混んでいるんですよ...。もしよろしければ談話室のソファーで横になってお願いしたいんですが...。」

通された談話室は座り心地がべらぼうに良いソファーが並んでいた。この病院、実はホスピス診療を前面にした機関である。なるほど緩和医療を軸にしているという点で納得できる。面会時間でもなかったため誰もいない。看護師に促され横になり右手を出す。知人は私が注射を苦手としていることに気を遣ってくれたらしくトンボ針という極細の針を指示してくれていた。



思えば点滴治療をするのは10年以上の間が開いてのことであろう。全く痛みを伴わなかったのと風邪と分かった安心感からかと軽くうたた寝をしてしまった。

気付けば点滴は終わっていた。しかしここでとんでもないことに気付く。ここは処置室ではないため当然のことであるが看護師さんを呼ぶためのナースコールがなかった。時間は丁度午前の診療を終えて一段落付く正午...。入って来る人さえもない談話室...。

結局は看護師が気付くまでそのままうたた寝し直すしかなかったのである(笑)

レース鳩0777

2008-03-07 20:23:10 | Weblog
小学校低学年の頃、『週刊少年チャンピオン』に連載された漫画のタイトルである。東京に住む小学生がレース鳩の雛を手に入れ脚輪の番号0777からアラシと名付け(詳しくは知らないが花札賭博で同じ数字が3枚揃う事をアラシと言うらしい)数々のレースに挑んでいくという物語であった。

裏山で畑仕事を眺めた後、以前記した薪でエネルギーを賄っている家の前に向かう。そこではあのときのおじさんが今度は木楢の木材にドリルと木槌で椎茸の菌を打ち込んでいた。我々に気づくと手を休め話しかけてくれた。近所の家が建て替えのため木楢を伐採したためそれを貰い受けて菌を打ち付けているそうだ。何となく話し込んでいるとちび共が隣家にある2階建ての掘っ建て小屋から鳩の鳴き声がしているのを気にしていた。おじさん曰く、隣人はレース鳩の趣味があるらしく2階建ての厩舎には数十羽の鳩がいるらしい。その中には1,000kmレースという北海道起点のレースからも帰還してくる強い、その世界では有名な鳩もいるとのことであった。



当然鳩は飲まず食わずである程度の群れをなして帰ってくるそうだが、ゴールとなる首都圏に戻ってくる頃には疲労がピークになっているらしく、丁度この辺りの狭山丘陵に差し掛かったときに群れの最後を飛ぶ弱った鳩がオオタカやトンビに狙われるそうだ。しかし、運良く怪我だけで助かったものがこの近辺に落ちていることがあるようで、そういうときはここの飼い主に持ち込み怪我を治療し足に着いている輪から持ち主に連絡し保護して貰うとのことであった。興味深かったのは足輪から得られる情報が一昔前まではリストとなっていて入手しやすくなってていたため、レース中に落ちた鳩を治療して、持ち主宛に直接送ったからそれ相応の謝金をよこせというドスのきいた電話が直接かかってくることもあったそうだ。面白いことにそういう経緯があって届いた鳩は単純に裁縫用の糸で裁縫針で縫ったような荒治療であることが多かったとのこと。それでも鳩は十分に元気に回復するそうだ。

実際にレース鳩を飼っているという鳩舎は初めて目にしたが、幼い頃読んだ漫画のように興味深い話を聞かせて貰ったのであった。

『ダラ』のおもいで

2008-03-03 23:27:36 | Weblog
税務署から戻る。気温が暖かく非常に気持ちが良い。嫁が掃除をしたがっていたためチビどもを連れて裏山へ散歩に出る。

いつものように坂を登り切ったところで茶を飲んでいると隣の畑で老夫婦が仕事をしていた。じーさんが肥料を撒き、ばーさんが何か植えている。声をかけてみるとジャガイモであった。今の時期に植えれば6月には食えるという。この肥料、原料は一体なんだか分からないが、においは撒いても周りが迷惑する程のものではないだろう。



私の幼い頃、実家ではじーさんが趣味で畑をやっていた。とはいっても今風に言う家庭菜園レベルではなく、家からは少し離れた山の斜面の土地に広い畑を造り、そこで作物を作るという普通の農業となんらかわる物ではなかった。じーさんは家のトイレが汲み取り式であったのを良いことに一斗缶2つを利用して天秤棒を担ぎ屎尿を汲み畑に撒くという、子供にとっては食べ物がクソになりそのクソがまたもや美味しい食べ物になると言う自然界の法則がやたらリアルに理解できるという素晴らしい教材であった。

この屎尿のことを方言で『ダラ』といいこれを運ぶことを『ダラ担ぎ』といったものだ...。いくら肥料になるとはいえ、『ダラ担ぎ』が始まるとにおいが凄い。家の前を通るたびに嗅ぎたくもない異臭が漂う。わが家の場合、畑は周りに家のない場所にあったから良かったような物の、自分の家の前の畑にこの『ダラ』を撒いているお百姓さんを見ると仕事とはいえある意味気の毒だと思った物である。

そのダラは私の記憶が正しければジャガイモに撒かれることはなくトマトやニンニクに撒かれていたように思う。大人になって聞いた話であるが屎尿で生産したトマトはそうでない物よりも色も糖度も格段に高く、美味いと言うことだ。

ふと今日のジャガイモ芋畑の風景から思い出した出来事であった。

確定申告

2008-03-02 19:02:57 | Weblog
日曜日であるが、税務署へ確定申告へ出向く。8時半受付開始であったたが休日のため混雑を予想し15分程前に到着。案の定、人が多かった。受付で、
「医療費控除を受けたくて、可能なら領収証を持って帰りたいんですが...。」
という旨を相談すると、前方の席を指定された。席とは言っても椅子はなく、ボールペンと電卓が置いてあるのみ、説明は9時からとのことであった。多少待つことにはなったが席を案内されただけ幸運で、遅く来た人達は席待ちで大混雑となっていた。



申告書を記入していて分からない部分をうろついている指導員を掴まえて訊くシステムである。医療にかかったレシートを提示し控除が認められる部分を訊いたところ、とりあえず書くように言われ書き方を教えてくれた。完成するとレシートは見ず申告書のみをチェックしてくれ、その後、建物外の仮設プレハブで書類を提出するように促された。

その通りに提出しようとしたところプレハブの受付は税務署側がレシートをチェックしていないため預かりたいという。こちらは不備があった場合もう一度やり直すのが嫌なのでわざわざ出向いている。今後不備と言われ郵送の遣り取りで済むとはいえ、そんな手間が面倒である。それを伝えたところ再度、別な建物に行ってレシートチェックをするようにと指示される。

ここで気づいたが、レシートを確認して控除が認められなかったものがあった場合、先ほど作り上げた申告書の額が変化し訂正となる。馬鹿馬鹿しくなったが、指示された場所へ行きレシートを提示する。するとあっさり全てが認められ確認のスタンプがレシートに押された。

再び申告を済ませ帰宅。帰宅後レシートを再度チェックして気づく。確認のためネットで調べると、単純に医療機関にかかった経費やそのための交通費は全額問題はない。更に薬局・薬店で買った薬も問題ない。しかし、気になっていたいわゆる『医薬部外品』であるマスクやビタミン剤のレシートにもスタンプが押されていた。更にちび共のインフルエンザの予防接種料も認められないはずなのに認められていた。

ごった返すこの期間、税務署員もパニックらしい。