Natural Mystic ~ナチュラルミスティック~

There's a natural mystic blowing through the air

フルハイビジョンテレビ

2009-08-30 23:49:04 | Weblog
 9年使った28型のブラウン管テレビが突然おかしくなった。画面の左右が縮み、砂時計のように画像が歪んでいるのである。



地上波が終わる2011年まで待てばテレビの需要が増し、価格も下がるだろうと目論んでいたがそうも言ってはいられなくなった。修理はおおよその見積もりで2万円。
 
 試しに量販店へ出向く。家のテレビ台の大きさからすると42型は楽に載るらしい。しかしそんなでかいものはどうであろうか...。画質を中心に思考を巡らせながらいろいろ説明を受ける。水平解像度800本。1240本。いろいろ言われるが顕著な変化はみられない。パネルは液晶かプラズマか悩んだが、ちびどもが面白がって画面に触った場合、液晶だと割れる可能性が高いためプラズマにした。
 価格は10万円台強。10年使うと思えば適当に決められない。販売員の口上に乗せられないよう購入候補品を絞り一度、家に帰りネットで情報を集める。価格はネットの方が安いが保証の長さは量販店の方が上である。週末の広告をいくつか集め、行った店より安い物件を探す。なぜか、徒歩で行ける薄利多売を掲げる商店街の電気屋であった。
 
 再び同じ店に行き、同じ担当を呼び出し交渉。ポイント一切不要で16万円台での購入となった。
 
 翌週(8/16)、家に配送されたテレビはやはり前と比べて非常にでかい。この大きさを前にして次男は、
「♪うちのテレビはハイビジョン~♪」
とお気楽な歌を口ずさんでいた。

 しかし、我が家にはアンテナはなくケーブルテレビ経由での視聴のためか今ひとつデジタル放送を見てもきれいさの実感がわかない。思い立ち映画のデジタル画像のDVDを視聴したところ明らかに画像が鮮明であった。


【プラズマ画面に現れたクラウザーさん】

またデジカメの画像もブラウン管テレビとは違い質感が出て非常にきれいである。今のところ予定はないがBRの画像はもっといいものであろう...。

20世紀少年〈最終章〉ぼくらの旗

2009-08-29 22:41:21 | 映画
 昨年8月30日に第一章公開から丸1年、とうとう最終章となる3作目が本日公開となった。ストーリー展開は原作とは若干違うモノの2作目で1作目のだれた展開を打破し、今作に至ったわけである。
 結果、2時間35分の時間はあっという間であった。3年前の夏にまだビックコミックスピリッツに連載されていたこの漫画にはまってしまい全巻購入し、更に映画も全作品見てしまった。久々にのめり込んだ作品であった。


 
以下goo映画より抜粋
 
「世界大統領」となった“ともだち”が、世界を支配する“ともだち歴3年”(西暦2017年)。殺人ウイルスが蔓延した東京はそびえたつ壁に包囲され、都民の行動は完全に制限されていた。そして“ともだち”は「8月20日正午、人類は宇宙人に滅ぼされる。私を信じるものだけが救われる」と声明を発表。それは、その日時に新たな殺人ウイルスがばらまかれることを意味していた…。一方、ヨシツネ率いる反政府組織“ゲンジ一派”、武装蜂起を訴えるカンナ率いる強硬派“氷の女王一派”、そしてユキジとオッチョらは、それぞれ人類滅亡を回避する方法を水面下で模索していた。

総製作費60億円、300名を超えるオールスターキャスト、1年間におよぶ長期撮影と、すべてがこれまでの邦画のスケールを突き破った世紀のプロジェクトが、遂に完結する。“血のおおみそか”事件から、ケンヂはなぜ行方不明だったのか? キーパーソンとなるケンヂの姉・キリコは、今どこで何を? そして“ともだち”とは、いったい誰なのか…!? すべての謎が矢継ぎ早に明かされ、第1章から積み重ねられてきたエピソードが次々と繋がっていく。特にこれまでの大芝居のカラクリがあばかれ、メッキがはがれると同時に明らかになっていく“ともだち”の素顔は見どころだ。ハリウッド映画にありがちな単純な勧善懲悪で、ただ“ともだち”を断罪するのではなく、ケンヂ、オッチョらが彼と向き合うラストも深みがあり、切ない。またエンドロール後に10分間のスペシャル映像があるので、絶対に最後まで席を立たないで!




サマーウォーズ

2009-08-22 23:19:23 | 映画
 久々にお盆の時期に田舎に帰り、親戚の不思議なパワーを実感した余韻が残ったこの日、いつものように暇に任せて映画でも見ようかとシネコンの前に行く、しかし時間を見れば合った作品はアニメのみ。『サマーウォーズ』というタイトルであるが全くストーリーを知らない。子供向けではないようだし、シネコンで一斉公開となるとマニア向けでもないらしい。時間は約2時間。迷った挙げ句見ることにした。
 結果、期待を大幅に裏切られ、もう一度みたいと思うほど、非常におもしろい作品であった。設定は現在、日本の片田舎の夏。丁度お盆の時期の帰省を思わせる感じである。ストーリーには大きくは触れないが、『ウォー・ゲーム』『トロン』『ダイハード4』のハリウッドの大作を混ぜ合わせたような感じである。出来れば今の日本映画の技術で実写化して欲しいと思ったのであった。



以下、goo映画より抜粋

小磯健二は少し内気で人付き合いが苦手な17歳。数学オリンピック日本代表の座をあと一歩で逃したことをいつまでも悔やんでいる理系オタクだ。健二はある日、憧れの夏希先輩からバイトを持ちかけられ、一緒に彼女の故郷まで旅行することになる。バイト内容は、「ご親戚」の前で彼女のフィアンセのフリをすること。しかし、仮想空間“OZ”のパスワードを解いてしまったことから、世界を揺るがすトラブルに巻き込まれてしまい…。
2006年に『時をかける少女』で国内外問わず多数の賞を獲得し、多くの観客を感動させた細田守監督待望の最新作。『時をかける少女』と同じく脚本を奥寺佐渡子、キャラクターデザインを貞本義行が務めている。美術監督の武重洋二は『千と千尋の神隠し』などでその実力を存分に発揮した実力派だ。これらの一流スタッフが日本の片田舎と近未来の仮想空間という相反する世界を違和感なく融合させている。主役とヒロインを演じる神木隆之介と桜庭ななみは役とほぼ同年代で、等身大の爽やかな演技を見せているのも見どころだ。本作はどれだけ科学が進歩し、生活の環境が変わろうとも、もっとも大切にすべきものは何か? ということを教えてくれるだろう。

幕川温泉水戸屋旅館

2009-08-19 20:54:05 | 
 この夏休み、ETC乗り放題1,000円を利用して遊び回ってはいるモノのこのハード業界、これだけの特需にもかかわらずETCの生産量を上げることはなく現行だそうだ。近日見られるであろう政権交代による公約は高速道路の無料化が掲げられているかららしい...。
 
 裏磐梯での水遊びの後、『ブナの原生林の中』を謳う吾妻の秘湯『幕川温泉』に向かう。
 外来入浴の時間は若干過ぎていたようだが、あっさり入浴させてくれた。ところが風呂はガラガラで誰もいない。先日の押立温泉に続き貸しきりである。お盆の時期にしては考えられなかったが、おかげでゆっくりと夏の高原の露天風呂を堪能できた。


 
 風呂から出た後、玄関口のソファーでしばらくくつろぐが何故か客が殆どいない。思えば駐車場もガラガラであった。受付の女性にこの時期にこの状態という疑問を投げてみると意外な答えが返ってきた。
「県内の温泉は困ったことにガラガラなようなんですよ。磐梯熱海も岳も飯坂も...。」
挙げられたのは全て福島県内の東北自動車道沿いの有名温泉場ばかりである。彼女が語るにはETC1,000円乗り放題になったのはいいがそのため折角ならもっと遠くへ行ってみようと考える首都圏の人々が圧倒的なようで300kmもない福島県は単なる通過ポイントに成り下がり、例年ではあり得ない程の減収になっており、思いもしなかったデメリットが発生しているようだ...。

 ...とはいえ翌日、この休みを最後にし、帰京する際はこれが良いヒントになった。午前中の早い時間帯に実家を出ればこの福島より先へ行った人々の引き起こす上京時のラッシュに巻き込まれる可能性は少ない。朝の8:30に実家を出たところ4時間程度で全く渋滞に巻き込まれることなく東京の自宅へと戻れたのであった。

裏磐梯 水遊び

2009-08-18 23:14:08 | 
 大学のときは夏に実家へ帰ったときは、家業の手伝いの合間に時間を見つけては裏磐梯を中心にバイクで走り回っていた。そのため、人の来ない景色の良い場所や水遊びに格好な砂防ダム等々、様々な夏の遊びのスポットを見つけ出したのだ。
 
 チビどもが水遊びをしたがっていたため久々にそれらのスポットに行ってみることにした。一箇所目、川を渡って行ってみた場所には既に先約がいた。チビどもは車で川を渡るということに興奮し何故かインディジョーンズのテーマを口ずさんで喜んでいた。



 時間も昼だったためとりあえず中津川渓谷へ向かい食事をする。ここも水量が多く遊ぶには適さない。食後秋本湖畔の林道を降りた場所へ行くがここはちょっと前まで誰もいなかった場所なのに評判が広まってしまったせいか遊漁券を販売するオヤジまで現れとても遊べる感はない。


 
 最後の望みと砂防ダムへ行ってみると嬉しいことにお気に入りの場所へと通じる道は荒れ放題。期待して行ってみると案の定ほとんど人がいなくチビどもは大喜びで川へ入った。



 水温も丁度良く、ヤツらは喜んで滝に打たれていた。しばらくすると魚道を上り初め砂防の上へ。



 子供が生まれる遙か昔、私が遊んだ場所が未だに人が少なく健在なのはとても嬉しいことであった。

バーベキュー

2009-08-17 23:20:41 | 登山・アウトドア
 私が初めて食ったバーベキューというのは何故かジンギスカンであった。理由は分からぬが幼い頃、野外で羊の肉を喰らうというこの不思議なバーベキューが全国的にあるいは地域的にかは知らぬが流行っていた。当時サッポロポテトバーベキュー味は既にスナック菓子として存在していたため何故ジンギスカンというマニアックな言葉が流行っていたのかはますます持って謎である。
 
 上京して友人たちとバーベキューを行った際、肉に牛や豚や鳥が使われていたのにある意味カルチャー・ショックを受け、また自分が幹事のとき、肉屋にこの羊肉を買いに行き、普通に置いていないのにはかなり驚いた。どうしても欲しい場合は市場へ行くかあるいは肉屋に前もって頼む、それでも最低5kg単位でしか頼めないと知りますます窮屈に思ったものだ。
 
 実家の庭でバーベキューをやろうと言うことになる。久々に近所の肉屋に行ってみると普通に羊肉しかもラム肉(子羊用)まで売っているのがかなり嬉しい。
 
 炭火を熾そうとすると私の母親が焚き付けの枯れ枝を持ってきてあっさり点火。あまりにも炭火が勢い強すぎるためコンロ2台で料理を行うことになった。
 一方のコンロで私が肉を、もう一方で父親がサンマやエビを焼いた。チビどもは従姉妹に世話を焼いて貰っていた。


 
 独特の雰囲気を醸し出す中、一族のパワーに不思議な物を感じて炭火で火照った体をビールで冷やすという理想的な状況を楽しんだのであった。

 余談だが、かのモンゴルの覇者チンギス=ハーン率いる騎馬軍団が頭に被っている兜を鍋にしてジンギスカン料理をしたという説があるが全く根も葉もないことらしい。自分に置き換えた場合でも独特臭いが漂う羊肉を焼いたヘルメットを良く洗ったとしても決して被ろうとは思わない。しかしそんなヘルメットを被る猛者に一度会ってみたいと思うのは私だけではないはずだ...。

車中泊アイテム

2009-08-16 23:54:04 | 
 愛車ジムニーで山行等に出た際、一番困るのは宿泊である。夜の遅い時間に登山口近くまで移動し、朝待ちで仮眠を取る際、サイドブレーキを解放し、無理矢理足を折り曲げて助手席に眠るのであるが、しばしばこの窮屈な空間から無事起き上がれるのかというふざけた恐怖に駆られる。またリクライニングが可能な場合でもどうにも満足感が得られない。仕方がないので時間があり、場所が確保できる場合はテントを張っているがこれからテント縦走となると朝露に濡れたテントはやたらと重い。

 新高湯温泉を出ると1台のジムニーが止まっていた。運転席の外に登山靴が置いてあっため西吾妻の状況を聞くと途中雨にあったがその後雲の上に出て山頂は晴れていたらしい。そんな話をしていると気づいたことがある。助手席が倒されその上に一枚のコンパネが渡され、登山用のリッジレスト(マット)が敷かれていた。どうやらベッドのようである。興味が引かれたため聞いてみると車内で眠れるように自作したとのことである。縦180cm、横40cmとのこと。車の型は違うが私のJA22でもどうにかその大きさで出来るはずとのこと。翌日早速作ってみることにした。

 13日午前中、家の物置を探す。父親が言うには古いコンパネが数枚あるはずである。しばらくして見つけ出したがそれは埃まみれの古い物であった。庭先に広げ水をかけて洗い始めるとチビどもが関心を示す。暑さにぴったりのお手伝いと称して道具を渡すと喜んで板を洗い始めた。


 
 洗い終え、天日で乾燥させる。その後そのまま車に入れてみるとちょうどいいサイズであった。それでもダッシュボード下の空間に突っ込めるように頭の部分に若干ノコギリを入れるとあっさり完成となった。




 試しに寝てみると丁度いい具合である。夏の時期の網戸等の問題もあるが車内で仮眠をとれるにはいいアイテムの作成となったのであった。

天元台高原

2009-08-15 23:26:45 | 
 12日、西吾妻の玄関口となる天元台高原へ向かう。天気が良ければチビどもをつれて西吾妻山頂までと考えていた。ロープウェイをおりると周りはよく晴れているが残念ながら山頂部分は雲に覆われていたため食事を取り辺りを散策することにする。
 


 夏の緑と雲が非常に気持ちがいい。遠くには飯豊連邦・蔵王連邦が見える。日陰でまったりしながらかなりの時間をのんびりと過ごすのであった...。

 西吾妻山は吾妻連邦の中で最高峰であり、百名山のため登山者は非常に多い。しかし地元民は吾妻山と言えばどちらかというと東に位置する簡単に登れる吾妻小富士、あるいはハイキングを目的とした場合は一切経山となる。これらは磐梯吾妻スカイラインからのアクセスが便利である。
 
 余談だが一切経山から望む五色沼は最高である。また登山途中から振り返る吾妻小富士は絶景である。
 
 車まで戻り、中腹にある新高湯温泉まで進む。硫黄泉の露天であるが木をくり抜いた湯船が非常に気持ちよかった。お盆休みの時期というのに不思議なほど混雑はなかった。



 その後、西吾妻スカイバレーを抜け、またもや裏磐梯経由で帰宅となった。


【西吾妻スカイバレーから望む裏磐梯】

追記:新高湯温泉の脱衣場に貼られた『裸族行為の禁止』を訴える貼り紙。ピンクの文字の下2行が凄い。



他人が見たくないものを見せる男、それって超・ヘ・ン・タ・イ

リメンバー・ザ・江頭2:50『トルコでの醜態』


更にこれを貼り出している団体および代表の名称も凄い

MRTA(山奥公衆衛生革命運動 代表ソロモン・セッハ)

一体この運動団体の全貌はどんなモノなのであろうか...。
堂々と貼り出している様子から判断すると秘密結社ではないようだ...。

押立温泉

2009-08-13 08:47:53 | 
 今まで、日本各地の秘湯・名湯と呼ばれるモノに多々行った。またそれらは度々このブログにも取り上げてきた。中には川の中に湧いていて湯船さえないモノ。海の中にあり引き潮のときにしか入れないモノというような特殊なモノもあったが大部分は鄙びた山奥の古い建物の中にあるモノであった。

 柳津の帰り、昨年磐梯山に登った際時間がなく寄れなかった直下の猪苗代町にある秘湯押立温泉へ寄ることにする。
 JR磐越西線翁島駅を北に十数分、舗装された細い道路を進むと『押立(おったて)温泉住吉館』へと到着。多くの秘湯と変わらず山奥の鄙びた温泉であった。森に囲まれているため展望も期待は出来ない。


 
 大人600円子供400円の料金を支払い入湯。脱衣場には誰の物もなくどうやら我
々の貸し切りのようである。内湯をそこそこに露天風呂に向かう。日本庭園を思わせる曲がりくねった敷石の路を抜けると露天があった。

 一瞬、言葉を失う。そこにあった露天は、まるで錦鯉が普通に泳いでいても全く違和感がないであろう庭園の池のような造りであった。
 とはいえ、貸し切りとは珍しいことである。他に迷惑もかからないのでチビどもは大喜びで遊びだした。硫黄泉ではなかったため潜って目を開けても平気であり、非常に楽しんでいた。ゆっくり入浴し、気づけばヒグラシ等の蝉の鳴き声も聞こえて趣深い。ゆったりと湯に浸かれたのであった。



 やはり展望は全くない日本庭園の中の温泉といった感じであったがこの温泉、秋の紅葉時に来てもかなり良い感じであろう。

柳津虚空蔵村

2009-08-11 23:50:05 | 
 実家に帰っては見たモノの全く予定がない。福島近辺の天気は曇りだが会津方面は快晴らしい。思い立ち、会津に向かうことにする。行く先は柳津虚空蔵村。ここは映画『男はつらいよ 36作・柴又より愛をこめて』のオープニングの舞台となり寅さんが縁日の準備をしたところであり、以前このブログで紹介した会津の『あかべこ』発祥の地である。
 
 隠居の我がオヤジを連れ出しチビどもと4人で出発。途中、私が生まれて初めて湖水浴を体験した猪苗代湖に寄る。



チビどもに多少水遊びさせた後、その先にある日本3大疏水に挙げられる安積疎水の猪苗代側にある十六橋水門に寄り道をした。我がオヤジのガイドに寄ればこの安積疎水が開拓されたことによって水が乏しいため牧草地でしかなかった郡山の地が県下一の都市に発展したそうだ。


 
 ともあれ13:00、目的の柳津虚空蔵村に到着。ここは日本三大虚空蔵尊の一つであり、1,200年の歴史を誇っているそうだ。なんでも唐の国より霊木を授かった弘法大師が帰国を三つに分けて海へ投げ入れ、その一つがこの柳津に流れ着き開山となったそうだ。後の二つは千葉と茨城であるがそれは両方とも海沿いである。内陸部の柳津に流れ着くには日本海の新潟・阿賀野川から遡り只見川に入らなければならない。全く持ってよく分からない逸話である。


 
 境内をブラブラすると流石に歴史的な趣のある寺であった。あかべこの発祥の地らしく最近造られたであろう巨大あかべこが鎮座していた名前は寺から取ったのか『満子』。チビどもは乗りたがったが禁止されていたため適当に戯れていた。



 その後、昼飯がてら立ち寄った道の駅『会津柳津』には何とこの『満子』の旦那の『福太郎』と息子の『もうくん』もいた。絶対最後の方は考えるのが面倒になったと思われ、また命名した人物のセンスが伺われる...。

帰省

2009-08-10 22:54:10 | 
 嵐の中の高速道路というのはある程度覚悟がいる。いくらクロカンであるジムニーとはいえ高速道路はそれなりに気を遣う。

 山梨から戻った後、嫁は仕事であるが私はそれからまた1週間の夏休みである。一斉休暇がない職場、また部署的にも異動になる今年の初めまでは月半ばは休めない仕事であったためお盆の時期の休みはおそらく10年以上ぶりである。久々田舎へ帰ってみても良い気分になった。

 試しにチビどもに聞いたところ、母親が同行しなくても3人で一緒なら福島へ行きたいとの予想外の回答があった。10日、そのため赤ん坊と嫁を残しての帰省となったのであった。

 目覚めると土砂降りであった。さすがにABSはおろかエアバッグさえ装着されていないジムニーで出かけるには気も引けたが、今まで何度となく往復した東北自動車道。無理をしないことを決め出発となったのであった。

 思えば3人で出かけることはよくあるが、実家とはいえ泊まり込み、まして片道200km強というのは初めてである。終始雨ではあったがチビどもは予想とは裏腹に飽きもせず後部座席で2人で歌遊びや、しりとりをしたりくたびれるとひたすら眠ると行った時間つぶしを行っていた。
途中のS.Aで嫁の用意してくれたおにぎりを囓り、無事実家へと着いたのであった。


【帰京する際の東北道・行きとは打って変わって快晴であった】

 笑ってしまったのは今回の予定は4泊と告げると本人たちは昨年並みに(10週間)いれるものと思い込んでいたらしく、全然少ないと声をそろえて抗議して来たことである。仕方がないので焼け石に水ではあるが土曜の朝、渋滞前に帰京することにしたのであった。

オールライダー 対 大ショッカー

2009-08-09 20:42:28 | 映画
 かのカルト集団『ショッカー』の戦闘員の月給は昭和46年当時で100万円だったそうだ...。まあ、危険手当込みということであろうがそうでもしなければあのような命知らずの野郎どもを確保できないのであろう...。
 またそれだけの高給であれば自分たちの会社をぶっ潰そうとする正義のヒーロー、仮面ライダー相手に必死で戦うのも分かる気がする...。

 過ぎた日曜日、寝ぼけ眼で起きてみるとチビどもが興奮した様子でこう語った。
「あのねぇ、今日の『シンケンジャー』と『仮面ライダー』は混ざってたんだよ...。」

 意味はよく分からなかったが、嫁曰く、近々『侍戦隊シンケンジャー』と『仮面ライダー』が映画で同時公開になるらしくその宣伝のため2つの番組がお互いに交わるという設定での放映だったらしい。

 調べてみると『仮面ライダー』の方がメインの映画公開で歴代26人のライダー(そんなにいるのか)が一斉に登場するらしい。当然の事ながら26人で1人の敵を相手に一斉にライダーキックを喰らわすシーンが見れると勝手に思い込み、新宿西口の金券屋で格安で購入したチケットを持参してチビどもを連れて映画館に出向く。



 結果、前半は最近の仮面ライダーを中心に描いているためハッキリ言ってよく分からない...。最近のライダーシリーズはどちらかというと単純明快な勧善懲悪ではなくイケメン俳優とCGを中心としたものらしく、ターゲットがとても子供向けとは思えないストーリーのようだ。それでも我慢して見ているとやはり初期の仮面ライダー世代の私のような親を狙ったのか往年のライダー達を意識したカットが多く見られた。
 
 衝撃を受けたのは1号・2号ライダーシリーズに登場したショッカーの大幹部『地獄大使(大杉漣)』『死神博士(石橋蓮司)』が一緒に登場していた事だ。
 戦局が徐々に後退し始めているのに、死神博士は何故か呑気にスルメイカを肴にビールを飲んでいるというシーンで登場した。
 不思議に思っていると隣にいた地獄大使が突然コップ片手にガラガラうがいをはじめ『ガラガンダ』という怪人に変身した。あっけにとられていると続いては死神博士は「イカでビール...。イカデビル!」
と言って『イカデビル』という怪人に変身。

 この予想外の間抜けな演出に思わず失笑してしまう自分が情けなかった...。
 
 ともあれ、チビどもには『シンケンジャー』を含めそれなりに楽しい映画だったらしく劇場を出た後は戦闘員の合い言葉、
 「イー!!」
 を叫びまくっていた。
 
 それにしてもショッカーの月給は魅力的である...。
 事務員で良いから募集はないモノであろうか...。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

2009-08-08 23:40:47 | Weblog
 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
 突然そんなことを問われても一体何のことなのか皆目見当がつかない。高校の頃、田舎の書店で平積みになっていたこのタイトルの文庫本を購入して読んだ。著者はアメリカのSF作家フィリップ・K・ディック。しばらく経って知ることになるが82年にハリソン・フォード主演でリドリー・スコットの監督で映画化された『ブレードランナー』の原作であった。



 リドリー・スコットは日本びいきで有名らしくこの後発表された、『ブラック・レイン』では大阪の街を近未来的な『ブレードランナー』ばりの街に映し出しファンを驚かせ、また劇中の松田優作のオートバイアクションは日本アニメの大作、『AKIRA』から引用したことは有名である。

 私がこの『ブレードランナー』を初めて見たのは高校年の秋の事。ビデオでであった。序盤で、ハリソン・フォードが日本蕎麦の屋台で店主のオヤジと張り合うワンシーンがある。蕎麦4杯を注文する主人公に対し、オヤジは、
「2杯で十分ですよ...。」
と言い返す。主人公も引き下がらずに敢えてまた4杯注文しようとする。このやりとりが何とも不思議であった。いくらガタイの良い主人公でも確かに一度に4杯は多い気がした。とりあえず2杯食って足りなけりゃまた頼めば良いのではないかとどうでも良いことを何となく感じていた記憶がある。

 先日、ちび共を連れてDVDレンタルに行った際のこと、長男がなぜか戦隊シリーズの原点、『秘密戦隊ゴレンジャー』を持ってきた。34年前の古典である。借りて帰り家で何となく付き合っていると、驚くべきシーンに出くわした。それはカレー好きのキレンジャーが喫茶店に登場する場面である。

キレンジャー「カレーライス、大盛で4 枚!」
マスター  「え? 言っちゃあ悪いけどね、あんた、うちの大盛は正真正銘の大
      盛なんだよ。
       4枚なんてとても食えたもんじゃないな。2枚にしときな」
キレンジャー「いや、4枚、お頼み申す」
マスター  「頑固だねぇ、あんたも。ホントに食べるね?」
キレンジャー「あぁ、食べるたい」
マスター  「よし!」

 このシーンの遣り取りは全く『ブレードランナー』と同じ展開である。20年以上にわたり疑問であった不可解なシーンの解答はおそらくこの、キレンジャーのカレーなのであろう。私なり解答が意外な場面であったことに不思議な嬉しさを感じたのであった。

(どーでもいいけど)