Natural Mystic ~ナチュラルミスティック~

There's a natural mystic blowing through the air

ゆく年くる年

2005-12-31 20:56:42 | Weblog
あっという間に大晦日。2005年もこれでおしまいである。今月は中盤以降色々ありすぎてあまりこのブログの更新も出来なかった。その間にもそれなりにバカバカしい出来事もあった。それは来年の講釈となるであろう。

ともあれ、今年このブログで紹介した記事はこれで111タイトルである。まあ、よくこれだけくだらないことを書き綴ったもんだと我ながらあきれるばかりである。


【2005年最後の夕日】

続けられた大きな理由は言うまでもなくこのブログを読んで何かしらのメッセージをコメントやメールあるいは直接会う機会に私に下さった方々のおかげである。
来年以降も何らかの暇つぶしになっていただければ幸甚である。

なんか、偉そうな文面になってしまった。

まあ、そんなわけで....。

そんな皆様に一曲捧げます


"言葉にできない"

作詞・作曲 小田和正
唄     オフコース

あなたに会えて ほんとうによかった
嬉しくて 嬉しくて 言葉にできない
la la la・・・・・・ 言葉にできない

...小田よ、作詞作曲で生計を立てているならこれはねぇだろう。
言葉に出来ないから"la la la・・・・・・"じゃ誰だって食うに困らねぇだろ。


皆さん、よいお年をお迎え下さい。

iPod

2005-12-26 23:11:59 | 音楽
iPodの60GBが欲しくなった。家にある500枚を超えるCDをすべてコピーしてジュークボックス的にランダム演奏が出来て持ち運べるのは魅力的である。ネット販売価格比較サイト"価格コム"で最安値を調べてみる。

iPod MA147J/A ブラック (60GB)
1位 41,790 最安 525 送料

今月18日現在の価格コム最安値である。流通系統のコストの違いはあるとしても41,790円でも大手量販店は損をしないと考えられる。



わが家の近所には幹線通り沿いにコジマ電機・ヤマダ電機という大手家電量販店がある。どちらも『他店より一円でも高い場合はご相談下さい』と価格競争を銘打っている。しかし、最近はこの競争も激化の一途をたどったのか、他店のチラシ等を持ち込まないとなかなか引いてくれないのが現状である。いつぞやは店頭価格が全く同じだったため割り引いてくれないことさえあった。またネット販売は対象外で店舗販売商品でなければ値引きはしない。

ちなみに16日の新聞の折り込み広告でこのiPodは上述両電気店では46,800円。また意外なことにこの他の掲載されている機種(nano,shuffle)は値段においてもまるで談合しているかのように同じであった。

コジマ電気の斜向かいにPCデポというパソコン関係の専門店がある。ここも『コジマさん徹底対抗!』と価格戦争に挑んでいる。このPCデポのチラシでは iPod MA147J/A ブラック (60GB) は44,970円であった。

いかに安く買うかは私にとって楽しみの一つである。まずはヤマダ電機に出向く。お目当ての機種は広告通りだが在庫がないため3日待ち。お詫びに1,000円引きの45,800円で販売とのこと。そこでPCデポのチラシを見せると44,500円まで下げるとの回答。その後、コジマ電気で同じことをすると在庫はあるが44,500円まで下げてきた。この時点でコジマとヤマダはやはり価格的に並んでしまった。ちなみにどちらもポイント還元はするが、他の商品を買うときにしか使えないので私はあまりこだわらない。

PCデポへ行き、コジマ電機の値下げのこと。更にポイント還元を伝える。

「お待ちください。今、上に確認をとってきます。」
待つこと3分。電卓を持った上司と思しき男性を引き連れ係員は戻ってきた。
上司と思しき男性は言った。
「コジマさんのポイントは何パーセント還元でした?」
「年末セールなんで5%って言ってましたよ。」
まるっきりのはったりである。
上司は電卓をはじいて私に掲示した。
「これでどうでしょう」

提示された金額は”41,700円”この時点で価格コムより安くなった。

笑いそうになる自分を抑え、こう言った。
「現金決済にするからクレジットカード分のマージンを引けない?何パーセントかは知らないけど(大体2~5%らしい)」
責任者は言った。
「おっしゃることはごもっともですがレジのシステム上そういった値引きはどうしても出来ないんですよ。」
「だったらオプションを5%引きでどうにかならない?」
「分かりました。それで手を打ちましょう!」
結果iPod本体だけでも当所より、5,100円の値引き。時間にして1時間ちょっと、楽しい時間つぶしの良い買い物となった。浮いた分で車載用のバルク品のオプション等を買うことが出来た。

ちなみに一週間経った23日の各社の折り込みチラシは16日のそれと全く変動のないものであった。

針2

2005-12-17 18:58:39 | Weblog

針 / 2005-11-02 18:42:22
の記事に小学生の知人から下記のようなコメントを頂戴した。
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痛くないぞ (小学失業生)

2005-12-16 09:26:33

水曜日に採血の注射をした。
これは本当のことだけど、いつ針が刺さったのか全く分からなかった。
別に気絶していた訳でもない。
ちゃんと目の前で刺さるのは見えていた。
でも、信じてもらうには、体験しないとダメだなぁ。
ほんとだよ。
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確かにその通りである。ごく稀にではあるが全く痛みを伴わない接種術を持つ医療関係者は存在するのである。

以前、風邪で病院を受診した際のこと。医者はあっさり点滴治療の指示を出した。しかし私は注射は大嫌いである。1時間以上針を体に刺したままでベッドに横たわっているなんて事は想像しただけでも身の毛がよだつ。回復に多少時間がかかっても服薬治療をお願いした。医者は、笑いながらこういった。
「大丈夫です。痛みを全く伴わない注射が出来る看護婦(当時は看護師ではない)さんがいますから。」
処置室に移動後現れたおばさん看護婦はにこやかに私に言った。
「私の注射は魔法がかかってますから、痛みはありませんよ。」

差し出した右腕に止血のゴムを巻くと看護婦さんは私の腕を握ってこういった。
「はい、この薬が無くなるまで大体1時間くらい、ゆっくりしててください。」
なんと既に針が腕に突き刺さっており、看護婦さんはチューブをテープで固定していた。血管が細い場合に使用する翼状針(トンボ針)という細い針で刺されても痛みは伴う。しかし全く痛みが伴わなかったし刺された実感も湧かなかった。


【翼状針(トンボ針)】

翌日、また点滴を受けに行くもその看護婦さんはいなかった。対応に当たった若い看護婦にがっかりするも左腕を差し出す。程なく彼女も言った。
「はい、終わったら呼んでくださいね。」
なんと昨日と同様に既に針が腕に突き刺さっていた。
驚いて訊いてみた。
「なんで全然痛まないんでしょうか?」
笑いながら看護婦さんは言った。
「なんていうかコツみたいなものがあるんですよ。私もこの病院で働いてから(昨日の看護婦さんに)教わったんです。」
看護学校では教えない『技』があるらしい。当人達が言うには引っかけるようにクイ・クイッと2回で射し込むそうだ。

このようなすばらしい技を看護学校でも徹底的に教え込むのも患者のための一つの医療サービスになるのではないのだろうか。

キングコング

2005-12-14 23:07:26 | 映画
キングコングが正月映画で上映されるそうだ。私が小学校低学年のとき見た映画である。あのときもリメイク版だったが子供心に裏切られたと思った作品である。
なにせ前評判がもの凄かった。当時、評論家の故・淀川長治氏が映画紹介のテレビ番組『淀川長治・映画の部屋』で絶賛していた記憶が今でも蘇る。

【1976年公開の映画キングコングのポスター】

しかし映画評論家の声よりも何よりもこのポスターを見ればウルトラマンや仮面ライダーに憧れる子供の心が奪われないわけがない!

飛び交うアメリカの戦闘機を鷲づかみにしてニューヨークの高層ビルを股にかけて暴れる姿は映画館まで行かなければ観れないという限定付き。
その年の夏、私は生まれて初めての映画を父親に連れられて観にいった、第二次大戦を題材にしたアメリカ映画『ミッドウェイ』である。英語は勿論字幕すら読めなかったがスクリーンに映し出された空母に立ち向かう戦闘機のシーンは圧巻でアメリカ映画って凄い!と子供心を震え立たせる作品であった。

【1976年公開の映画ミッドウェイのポスター】

そんな期待を持ったまま兄貴達に連れられてこのアメリカ映画キングコングを観に行ったのだ。

ストーリーは英語も字幕も分からない幼少の私にも理解できる程至ってシンプルで、南海の島で原住民に神と恐れられていたキングコングがアメリカ人に発見され、ニューヨークに連れてこられ見せ物にされるという物だった。

しかし、怒りが頂点に達したコングは檻を破り、連れてきた主催者を踏みつぶし夜の高層ビル(確か世界貿易センタービルだったと思う)を登り始めた。やがて暗闇の中からヘリコプターが数機現れコングにミサイルを撃ち込み。闇の中をコングが落ちていった。

ここまで観て私はコングが復活して朝が来てまたビルに登りヘリを叩き落とし、更にポスターのように援軍に来たジェット戦闘機を鷲づかみにするものと期待していた。しかし、ビルから落ちたコングはそのまま行き途絶え、映画は終わってしまった。

子供心に、あのポスターは一体何だったのか??全てが嘘だったのか??映画とはこういった物なのか??
ひどく打ち拉がれた記憶がある。

今回、ストーリーも予告も詳しくは知らないが、客を裏切るような宣伝だけは勘弁して欲しい。

※ 記憶が確かなら淀川長治氏の解説で初代キングコングはエンパイアステートビル。この2代目は世界貿易センタービルに登ったはずである。

スーパースターに会いに行こう!(韓流スター編)

2005-12-13 19:56:06 | Weblog
その後、なんとなく秋葉原に移動。

この秋葉原、3年ほど前に異動になるまで神田にある事業所にいたため昼休みや仕事の後よくぶらついた街である。

約1年半ぶりに行ったが驚いた。カップルがやたら普通に歩いているのだ。また、辺りの店はなぜか、アニメ系・アイドル系のフィギアやマニアックなおもちゃ・雑誌を扱っている店が如実に増えていた。しかも大型店舗がそれらの商品を扱っているのだ。電車男の影響なのだろうか

ぶらぶらしていると野郎ばかりの人だかりがあった。覗いてみるとメガネをかけた女の子がマイクを持ってCDのキャンペーンをやっていた。一瞬司会者かと思ったが当の本人らしい。しかし、背も低いしその辺にいそうな感じである。
「秋葉系オタク相手のメガネアイドルっていうマニアックなキャンペーンかねぇ?」
マエダさんに毒づくと
「なんか有名なヤツらしいぞ」との返事。
よく見ると背後に『つんくファミリー・時東あみ』というどでかいポスターが貼ってあった。
オタクっぽい男どもがワサワサして写真を撮りまくっていた。
それにしても誰かに似ている。今ひとつピンとこない歯痒さが湧いた。

そんなものを眺めていても仕方がないので立ち去ろうとした瞬間謎が解けた。
慌てて携帯を取り出し、ワンショット!


【謎のアイドルと秋葉系ワサワサ男】

写真をマエダさんに見せてこう言った。
「なんかこの笑ってる顔って、『ペ様』だよな。」
マエダさんは吹き出しながら大声で叫んだ。
「これはペ・ヨンジュンじゃねぇかよ~!!」
気づけばワサワサしていた男数名がこっちを振り返り我々を見ていた。
一体なぜ今更ぺ様の妹分をプロデュースしているのか...。謎である。

二次会への日本橋への道すがら私は言った。
「なあ、俺たちおっさんが(携帯)カメラ構えてアイドル撮ってりゃどう見ても秋葉系の怪しいオヤジにしか見えねぇよな...。」
マエダさんは言った
「しかも、俺はコンバットスタイルで、おまえは背中にザック背負ってるやん!」

ほんの18ヶ月前まではマエダさんも私もPCのパーツや無線機を求めて秋葉原を彷徨ったものである。その秋葉原でアイドルのキャンペーンまで行われるようになったとは街も変わったものである。

オッサン的休日

2005-12-12 19:39:23 | Weblog
紀伊国屋を出た後、新宿のホコ天をぶらぶらし大道芸を冷やかしていると携帯が鳴った。夕方から日本橋で知人の結婚式の二次会がありそれに呼ばれていたため一緒に参加のマエダさんも新宿をぶらぶらしていたのだ。待ち合わせ場所を東口の映画看板の前と指定したがそんなものは1年以上前から無くなっているとの回答。とりあえずそこまで行くと今まで気づかなかったことだが、大きな広告スペースに変わっていた。何とも悲しい話である。


【THE MOVIES とはかかれているものの映画ドラゴンボールのDVD発売の超ロング看板】

特にすることもなく3時間以上時間があったため飲み屋を探す。

とは言っても14時。開いている飲み屋はろくにない。ぶらついているとアルタ裏の小汚い雑居ビルの3階に一軒見つけた。店内は一見がらがらだったがテレビの前だけは数人のおっさん達が陣取り競馬中継を必死の形相で見ていた。

奥の座敷が空いていたため上がり込んで生ビールを大ジョッキで注文する。待っている間メニューを見ると典型的な大衆居酒屋メニューの中にカエルの唐揚げがあった。その他枝豆・やっこと一緒に注文。


【カエルの唐揚げ・背後に映るマエダさんの灰皿とタバコがオッサン臭さを醸し出している】

寒い日の休みの昼さがり。競馬中継をBGMに座敷で脚を伸ばし豆腐をつついてビール焼酎と飲んでれば気分はすっかりオヤジである。つまみのカエルもうまい。昼間の酒はまた気持ちが良い。1時間もすると二人とも良い気分になってきた。飲み過ぎると式の2次会に響くため適当に退散。

外の気温は7度を指していたが適度に酔った体には気持ちがよかった。

スーパースターに会いに行こう!(プロ野球選手編)

2005-12-11 23:27:49 | Weblog
今月1日に偶然整理券を手に入れたヤクルトスワローズ古田敦也プレイングマネージャーのサイン会であった。
朝の気温は5度。メチャメチャ寒かった。12:30新宿紀伊國屋書店に行く。既に終盤に近かったが階段は行列となっていた。170番代のためそれでも程なく順番が近づいた。
間近でみた古田監督の印象はさすが体ががっしりした人だった。入室時に係員は
「書籍以外にはサインは致しません。また何か一言言葉をかけてください。」
とアナウンスしていた。しかし、私より前の人々は本以外の持参した物にも書いて貰っている。そして誰もが「頑張ってください!」と声をかけていた。月並みな言葉では面白くない。なにか良い言葉は無いか?と考えているうちに私の順番が来た。挨拶した後、試しに持参したキャップにサインをしてくれるかどうか頼んでみた。
「一回だけなら良いですよ!」
とあっさりキャップと本にサインをしてくれた。




差し出された手に握手をした際、思わず言ってしまった。
「ありがとうございました。毎週、『アストロ球団』を楽しみに見ていますから!」
一瞬間が開いた後、苦笑いの表情を浮かべながら、
「本当?あれは人生で一番恥ずかしかったワ~。やっぱ演技はね~...。」
と語っていた。

今思えば、全くアホな一言をかけたものである。

ともあれ度会・川端・宮出・引退したブンブン丸池山・エース藤井各選手に続き最も欲しかった念願の古田選手のサインを手に入れることが出来た。

冬支度

2005-12-10 23:29:16 | Weblog
昨夜、職場の忘年会の余興の景品で電動インパクトレンチが当たった。幹事の人に是非景品に入れてくれと言ったらその通り準備してくれた。しかし本当に当たるとはなんたる幸運。以前から欲しいとは思っていたが肉体労働を取るか楽さをとるかを考えた場合に価格が微妙。結局手を出さずじまいだった物である。酔っぱらった私が大騒ぎになったのは言うまでもない。

天気も良いので早速車のタイヤを冬用のスタッドレスに替えることにした。しかし、やはりジャッキアップが面倒。その後車のAC電源にレンチのコードを差し込み、スイッチボタンをひねる。あっという間に5つのボトルが外せた。今まで十字レンチをはめ込みその上に乗って体重をかけて一つ一つボルトを回していたのを考えると非常に楽である。



ノーマルタイヤを外してスタッドレスに替える。やはりSUVのタイヤはでかくて重い。これだけで汗だくになった。さすがにこの作業を4回するのはくたびれた。

来年は電動ジャッキを希望したい。これで雪に弱い東京の冬もどうにかなるだろう。

丹沢山(1,567m)

2005-12-09 23:59:08 | 登山・アウトドア
通勤時、快晴の下に丹沢の主峰蛭ヶ岳が見えた。今年の2月11日(土)早朝4:30発で百名山の一座丹沢山(標高1,567m)を目指した。天気予報は前日までは快晴。しかし厚木から雨が降り出し秦野からはみぞれに変わった。6:00登山口の大倉(標高290m)に着くも天気が回復しないため明るくなるまで様子を見る。天気予報はそれでも晴れであった。指定の駐車場に車を止めると管理人のバーさんが出てきた。このような天気のときは山はどうなのか尋ねると、朝方だから荒れているけど徐々に晴れてくるとの回答。悪天候の場合は絶対に山へは入らないが地元の人の言葉を信じて意を決して登山開始。

【塔ヶ岳より望む丹沢山・その左奥が蛭ヶ岳】

歩きやすいなだらかな山道を進む。雪がちらつき気温は低いが体が温まってくると気持ちが良い。閉鎖された観音茶屋を過ぎ駒止茶屋を難なく通過。楽勝モードになっていた。ところが突然だらだら登りがきつくなる。15分ほどがんばって歩くと堀山の家に着いた。ここで一息入れ更に歩き出す方向を見て笑ってしまった。目の前に急な階段とおぼしき土留めの階段が直登で延々と続いていた。気合いを入れて登り出すが、いくら登ってもリズムがつかめない。数段歩いては息を整えるという最悪の展開であった。ストックを取り出すも調子があがらない。後続の登山者は次々に私を追い抜いていく。なんでこんな雪交じりの空の下こんな苦労をしているのかいささかバカバカしくなりかけた頃、ようやく道は平坦になった。しかし程なく両側がフェンスで覆われた土留めの階段の一本道が現れた。それにしても長い階段である。地図上で約500mこれが丹沢の最大の難所であるらしい。おまけに雪も多くなり始め滑りやすい。アイゼンを装着し進み出す。まさに通称馬鹿尾根と呼ばれる丹沢表尾根。地獄であった。景色が楽しめないということもあってかこれだけ辛い山行は未だかつて無い。一体どこまでこの状況が続くのかと泣きが入りかけた頃、突然前方に旗の様のものが見え始めた。花立山荘であった。ここを過ぎると鍋割山分岐。登りも随分楽になってきた。

程なく広い山頂の塔ノ岳(1,491m)に着いた。7時に登り始めて4時間。標準コースタイムは3時間。今回の目的は更にこの奥の丹沢山である。景色が全くない上、雪交じり。まさに踏んだり蹴ったりである。完全に自信喪失していた。丹沢山はあきらめて下山しようと思い、山頂横の尊仏山荘で暖をとる。ビールを飲んでいると山小屋の主人が話しかけてきた。
主人「ここまでどのくらいかかったの?」
俺 「4時間です。完全にかかりすぎなので、今日はもう下山です。」
主人「4時間!?この雪の状況で4時間は全然遅くないよ。」
この言葉は意外であった。
俺 「そうなんですか?ちなみに丹沢山までは歩いてどれくらいかかります?」
この言葉に主人は笑いながら言った。
「歩いてしか行けないよ!まあ君の足なら1時間半見ておけば行けるよ。日没を考えて大倉まで戻るとしても時間的には問題ないよ。」
この言葉で元気が出た。

丹沢山を目指して尾根道を進む。雪もやみ眺望はないが日差しも出てきた。気持ちが乗り出すとペースも安定してきた。再び天気は雪交じりとなったが1時間ほどで目的の丹沢山を制覇できた。

【丹沢山頂】
【木の皮を食う鹿の群】

食後下山。途中、木の皮を食う鹿の群れに遭遇するという嬉しいハプニングに遭遇するも13:30尊仏山荘着。再びビールを頼むと主人は
「早かったね。たいしたもんだよ。大倉登山口とこの塔ノ岳の標高差は1,200m。雪道を4時間ということは1分で5m登ってることになる。ましてつづら折りではなくて直登。こんな山、そうはないよ。丹沢を制するもの(日本)アルプスを制すってな言葉もあるんだよ。晴れてれば伊豆7島まで見えるからまたおいで。」と言ってくれた。

下山途中、堀山の家を過ぎると雲を抜け、眼下に秦野の町と海が見えた。山は快晴の日に限ると改めて思ったものだ。

丹沢山行。まさに地獄であった。山小屋の主人と会っていろいろ話したいし、何よりも山頂からの風景が見たいとは思うが10ヶ月近く経った今でもあの苦しさを思い出すともう一度登ろうとは全く思わない山である。

雲取山(2,017m)

2005-12-05 23:57:15 | 登山・アウトドア
今朝の最低気温は2度。さすがに12月。今更ながら冬である。雨上がり快晴の空の下、雪を被った富士山が見えた。その右側には雪を被り始めた奥多摩の山並みがきれいに見えた。東京都最高峰 2017mの雲取山もはっきりと見えた。
この山は頂上部が東京都・山梨県・埼玉県の3県にまたがる名山であり、私が積雪期に初めて単独で登ったところである。

今年正月の3日休み呆けした体で3時起きで家を出発した。奥多摩湖を過ぎると路肩に雪が見え始め、路面は完全に凍結していた。丹波山から後山林道に入るとノーマルタイヤでは所々スリップのため動けなくなった。しかし、デフロックでごまかしながらやっとの思いで林道終点まで辿り着いた。装備を調え明るくなるのを待ち、6:20登山開始。氷点下8度、50cm程度の積雪をアイゼンで踏みしめ、ストックで体を支え進むこと4時間。汗だくになりながら頂上制覇。山頂には3名しかいなかった。


【雲取山頂からの富士山・手前が大菩薩嶺の山並み】

新宿の高層ビル街・更に筑波山・房総半島・太平洋までが見えた。山頂の人曰く、スモッグが無い快晴のこの時期位しか房総半島までは見えないとの事だった。また地図を整置し、コンパスで確認すると更に丹沢山系・富士山・南アルの赤石・塩見、中央アルの空木・木曽駒。また更には北アル白馬岳が確認出来た。この白馬には私自身半信半疑だった。あまりにも遠すぎるからである。しかし、何度確認しても地図とコンパスの方位が示すのは白馬岳だった。

長年、住んでいる東京都の最高所から白馬岳が確認できたと言うことは東京都から富山県が見えたと言うことになる。そんなことがあるのだろうかと疑問が湧いた。


【雲取山頂からの関東平野】

登って来た道を引き返し、下山途中の山小屋併設の温泉三条の湯を貸し切りで入湯。今年の遊び初めとして最高に気分がよかった。風呂上がりに山小屋の主人と話した際、白馬岳が見えたことを伝えると。それは間違いなく白馬だろうとの回答が帰ってきた。しかし年に1度見れれば非常に幸運な事だとも教えてくれた。十数年住んでいる東京のてっぺんから見た向こう側には富山県(北陸)・岐阜県(東海)が見られるということを知ると得も言えぬ嬉しさが湧き上がったのを覚えている。

ちなみに、確認は出来なかったが富士山が見える北限の山で知られる福島県(東北)の日山も見えるらしい。

帰宅後、日本地図を広げ、雲取山から白馬岳までの直線距離を確認したところ思いの外近く、約150kmであった。日本の狭さも実感できた。

最強のセコハンとは...

2005-12-04 22:17:30 | Weblog
一昨年、中古でスズキ・ジムニーを手に入れた。物件を探し、よさげなものがある度にジムニーオタクの知人に相談に乗ってもらい、決定に当たっては実際に同行してもらった。その甲斐あって半年かけて破格の掘り出し物を見つけセカンドカーとして登山・キャンプ等のアウトドアに威力を発揮している。



ルーフキャリアがなかったため8,400円でネットで落札。オーディオ関係もこれまたネットでMDLP対応のデッキを10,800円で手に入れた。近々iPodでも安価で探してバルク品のFMステレオトランスミッターでも付けようかと考える。

昨年、ポータブルカーナビが限定5台35,000円工賃込みという破格で近所のカー用品店で売られることを当日の朝刊の折り込みで見つけた。開店と同時に売り場へ行き店員に現物を訊くと、CDなので情報が少ない上、テレビチューナーもVICCS(道路交通情報通信システム)も付いていないからお勧めできないといい、それよりもワンランク上の一流メーカーのナビを勧められた。しかし、ファミリーカーとして使っているエクストレイルに付けたHDDナビはVICCSはともかくテレビは見れるが全然使った試しがない。結局、店員の反対をよそにそれを購入。地方ではそれ程渋滞に悩むことがない上、都心は走らない。また最寄りの各インターからの渋滞をさけるための裏道は十分把握している。最低限のナビ機能はしっかりしているため非常に重宝している

また、今年の初め、スタッドレスタイヤが欲しくなった。しかしジムニーのそれはサイズが特殊であり、ジムニー専用となるため値段も張った。そのためホイールベースだけでも手に入れようとネットで探すと中古スタッドレス付4本セットが20,000円で出ていた。但し書きがあり、ホイールベースには一部錆とあったが落札。届いたタイヤはなんと新品同様で△マークはもちろんヒゲまで付いていた。



昨日、セパレートタイプのETCが工賃込み10,000円の案内を見つけた。早速購入。当初、エクストレイルに付けることを考えたが、ETC割引の特性(深夜・早朝割引等)を考えると今のところ幼児を乗せてその適用時間帯に走ることは考えられないのでジムニーに取り付けた。

ジムニーにはアマチュア無線も速度超過レーダー探知機も付けている。ある意味セコハン・バルクのハイテク機器を搭載した最強のマシンになりつつある。

紅白歌合戦(歌に突っ込もう)

2005-12-02 23:25:17 | 音楽
かっせん【合戦】敵味方が出会って戦うこと。
goo 辞書 国語辞典より抜粋

紅白歌合戦の出場者が発表になった。何で年夜の晩に合戦なのか?
さすがNHK穏やかではない。毎年のことだがなぜかこの番組は見る気も無いのに見てしまう。4年前、吹雪の宗谷岬にテントを張って年越しをしたときもラジオをひねればこの番組が流れてきた。

今年の紅組の"取り"はトラックオヤジのアイドル石川さゆりで"天城越え"だそうである。

今年の3月、仲間6人で伊豆の天城山に登った。このとき当然のようにこの曲のさびの部分を面々が各自口ずさんでいた。

そんなのとき私は言った。
「この曲って信じられないくらい卑猥な歌だよね...。」
仲間は詞の意味を考えると笑いだし、なぜこんな歌が大ヒットしたのか不思議がった。

特に口ずさんでいた女性は
「よく考えると歌詞が恥ずかしくてとてもじゃないと歌えないね。歌ってるの女性だし、ヒットしたのは多分二十歳くらいのときだろうからこのドロドロした歌詞を歌うのはある意味人生かけてるねぇ。」
と語った。

下山後、歌詞の中に出てくる浄蓮の滝に行くとあろうことか滝の前にこの曲の歌詞を彫った石碑があった。団体の観光のおばさん方がこぞってその前で写真を撮っていた。

【浄蓮の滝】

その前へ我々集団が行って、石碑を見た私が毒づいた。
「舞い上がり、揺れ落ちる...なんか信じられ無いくらい嫌らしい歌だよね...。」

この言葉に近くにいたオバサンの一人は一瞬の沈黙の後、私の顔を見て
「...あっはっはっはっはっ!お兄さんうまいこというわねぇ。確かに子供じゃわかんないねぇ。あっはっはっはっはっ!」
と水戸黄門のように豪快に笑っていた。

やっぱりみんな雰囲気で曲を聴いているのだろうか?

それにしてもNHK、今年最後の締めくくりにこんな不倫ドロドロの詞を流そうなんざぁあなどれない。

※ 詞の内容がよく分からない方はネットで検索をかけてみてください。あんなドロドロした曲が流行る何ざぁ凄いと思われることでしょう。

並ぶということ

2005-12-01 21:20:59 | Weblog
朝一の仕事で新宿へ出た。用件が済んだ後、次の約束までの時間つぶしに開店直後の紀伊国屋書店に寄り道。なぜか開店間もない店の入り口に大行列ができていた。

店員に何事か訊ねるとヤクルトの古田が本を出すのでそのサイン会の整理券を配っているという。知ってればどうにか仕事の口実を作って並んだものを知らなかったことを後悔した。



念のため訊いてみると先着100名で現在整理券配布中であるが、開店1時間前の時点で100人を軽く超えていたため、現在古田側と書店で電話で交渉中とのことだった。次の仕事の約束は11:30、移動を考えても40分ほど余裕はあった。とりあえず列の最後尾に行ってみようと階段を登る。延々と4階まで続いた最後尾は170番台だった。まず無理であろうと思い、立ち去ろうかどうか考えていると最後尾の担当者の携帯が鳴った。電話の後担当者は我々に言った。
「今、連絡が入りましたが『せっかく並んで頂いたので200人程度であれば是非やらせてください。』という古田さん側の回答がありました。そのため現時点で並んだ人まで受け付けます。」

私は運良く間に合ったわけである。10分後受付カウンターで本の料金を前金で支払った。整理券を兼ねた引換券を渡され12月11日(日)の指定時間にまた来てくれとのこと。なんとも偶然が重なり、サイン本が手にはいることになった。


【ブログ刊行記念サイン会の引換券・私のこのブログが刊行される日はやって来るのか(爆)】

配布までの間最後尾の担当に話を聞いたのだが、列の先頭の方の人は昨夜から並んでいたそうだ。昨夜はこの冬一番の冷え込みで気温は"7度"であった。雪山や雪中キャンプなら話は別だがとうてい私には真似できない(真似しようとも思わないが)。

余談だが私の前のサラリーマン風のおっさんは並んでいる途中携帯を取り出しこう言っていた。

「おはようございます。○○商事の営業の△△です。申し訳ございませんがお約束11時でしたが前の予定に詰まりまして30分程遅れます....。」

まあ、そんなものであろうと笑ってしまった。