幼い頃、子供が被る帽子と言えば野球帽。いわゆる店で普通に売られているキャップと呼ばれる物は大部分が12球団のそれで、他のデザインの物は見た記憶がない。特に人気のあったのは読売ジャイアンツの物で本来の黒字にオレンジの刺繍が施されたもの以外にも水色等のバリエーションがある物があったと記憶する。
自宅で野球を見ていると長男が言った。
「スワローズとファイターズが試合してたらどっちを応援する?」
当然、スワローズである。
すると次男は言った。
「ジャイアンツだったらどうする?」
絶対にスワローズである。
ふと思う。チビどもは裏山に本拠地があるライオンズはともかくファイターズなんてチームはとても知っているとは思えない。訊いてみる。
「もしかしたら帽子が欲しいのか?今日学校でファイターズやジャイアンツの帽子被っていた人がいたの?」
案の定そうであった。授業の一環で親睦を兼ね、学校のすぐそばにあるお馴染みの狭山公園へ出かけた際、野球帽を被った同世代の子供を見て欲しくなったようだ。
24日、早速府中の大型スポーツ用品店へ行ってみる。12球団それぞれのバリエーションが置いてある中、二人ともスワローズを欲しがったのは毎夜のように私が見ている中継の影響らしい。しかし、残念ながら子供用が赤ツバに黒地の一つだったため買わずに帰宅となった。
【揃いもそろった11/12球団・棚の右下のスペースが定位置なのだろうか】
26日、昼休みに会社近くの東京ドーム横のショップへ行ってみて唖然とした。
何故か他は全てあるのにスワローズだけ置いていない。今年は開幕戦をやったのでおかしいと思い訊いてみると店員さんはこう言った。
「去年から品薄で発注かけているんですが、何故か数があまり入ってこないんですよ。また連休に3連戦あるんでその分程度は入ってくるとは思うのですが...。」
帰り道、新宿にあるスワローズの契約ショップへ寄ってみる。しかし、そこも赤ツバに黒地が2個あるのみ。次男はこれでいいが長男は一般的なネイビーブルーを欲しがっている。
「先方には在庫はあると思いますんで2~3日お待ちいただければ...。」
との回答。試しにデパートも覗いてみたが、もはや野球帽自体扱っていなかった。
考えてみれば野球帽自体昔ほど普通に見ていない気がする。見てもメジャーリーグも混じり複雑な限りである。思い直しネットで検索してみてもスワローズに至っては殆どが在庫切れ。注文販売となり送料もかかる。スワローズがそんなに人気があるとも思えない...。もしや買収の騒動でも水面下で出ているのか...。そんなことも思いもしたが、そんなトップシークレットが球団の帽子を作る会社に漏れるはずもないだろう...。
こんな話題を職場の熱狂的なライオンズファンに訊いてみると意外な答えが返ってきた。
「(東京ドーム横の店は)4月だからどの球団も揃っているんですよ。」
彼が言うにはこうだった。プロ野球人気が低迷し、スタープレーヤーが不在となったためグッズ自体が売れない。そのため流通に乗せて卸しても在庫過多で大口返品となる可能性が高い。よって生産数を大幅に下げ、試合のあるときにグッズを卸し販売しているとのことであった。
言われてみれば、最近は地上波での夜毎の野球中継はなくなったし、スーパースターと呼ばれるほどのプレーヤーも少ない。加えて日本テレビ系列が得意とした子供向けの野球アニメもない。なるほど子供たちの間にプロ野球は馴染みではないらしい。
試しにネットに並んだ12球団のキャップをチビどもに見せてみると、学友が被っていた帽子は、他にバファローズ・マリーンズ・カープ・ベイスターズといった球団も見られたようだ。ここまでばらつけば影響を受けるとすれば親の趣味、あるいは子供が何も知らずに好みのデザインで選んだとしか考えられないものであった。
【阪神戦で盛り上がる神宮球場】
結局は神宮球場の直営店でネイビーブルーを、また先ほどの新宿の店へ再び向かい赤ツバに黒地のものを購入することになるのであった。
自宅で野球を見ていると長男が言った。
「スワローズとファイターズが試合してたらどっちを応援する?」
当然、スワローズである。
すると次男は言った。
「ジャイアンツだったらどうする?」
絶対にスワローズである。
ふと思う。チビどもは裏山に本拠地があるライオンズはともかくファイターズなんてチームはとても知っているとは思えない。訊いてみる。
「もしかしたら帽子が欲しいのか?今日学校でファイターズやジャイアンツの帽子被っていた人がいたの?」
案の定そうであった。授業の一環で親睦を兼ね、学校のすぐそばにあるお馴染みの狭山公園へ出かけた際、野球帽を被った同世代の子供を見て欲しくなったようだ。
24日、早速府中の大型スポーツ用品店へ行ってみる。12球団それぞれのバリエーションが置いてある中、二人ともスワローズを欲しがったのは毎夜のように私が見ている中継の影響らしい。しかし、残念ながら子供用が赤ツバに黒地の一つだったため買わずに帰宅となった。
【揃いもそろった11/12球団・棚の右下のスペースが定位置なのだろうか】
26日、昼休みに会社近くの東京ドーム横のショップへ行ってみて唖然とした。
何故か他は全てあるのにスワローズだけ置いていない。今年は開幕戦をやったのでおかしいと思い訊いてみると店員さんはこう言った。
「去年から品薄で発注かけているんですが、何故か数があまり入ってこないんですよ。また連休に3連戦あるんでその分程度は入ってくるとは思うのですが...。」
帰り道、新宿にあるスワローズの契約ショップへ寄ってみる。しかし、そこも赤ツバに黒地が2個あるのみ。次男はこれでいいが長男は一般的なネイビーブルーを欲しがっている。
「先方には在庫はあると思いますんで2~3日お待ちいただければ...。」
との回答。試しにデパートも覗いてみたが、もはや野球帽自体扱っていなかった。
考えてみれば野球帽自体昔ほど普通に見ていない気がする。見てもメジャーリーグも混じり複雑な限りである。思い直しネットで検索してみてもスワローズに至っては殆どが在庫切れ。注文販売となり送料もかかる。スワローズがそんなに人気があるとも思えない...。もしや買収の騒動でも水面下で出ているのか...。そんなことも思いもしたが、そんなトップシークレットが球団の帽子を作る会社に漏れるはずもないだろう...。
こんな話題を職場の熱狂的なライオンズファンに訊いてみると意外な答えが返ってきた。
「(東京ドーム横の店は)4月だからどの球団も揃っているんですよ。」
彼が言うにはこうだった。プロ野球人気が低迷し、スタープレーヤーが不在となったためグッズ自体が売れない。そのため流通に乗せて卸しても在庫過多で大口返品となる可能性が高い。よって生産数を大幅に下げ、試合のあるときにグッズを卸し販売しているとのことであった。
言われてみれば、最近は地上波での夜毎の野球中継はなくなったし、スーパースターと呼ばれるほどのプレーヤーも少ない。加えて日本テレビ系列が得意とした子供向けの野球アニメもない。なるほど子供たちの間にプロ野球は馴染みではないらしい。
試しにネットに並んだ12球団のキャップをチビどもに見せてみると、学友が被っていた帽子は、他にバファローズ・マリーンズ・カープ・ベイスターズといった球団も見られたようだ。ここまでばらつけば影響を受けるとすれば親の趣味、あるいは子供が何も知らずに好みのデザインで選んだとしか考えられないものであった。
【阪神戦で盛り上がる神宮球場】
結局は神宮球場の直営店でネイビーブルーを、また先ほどの新宿の店へ再び向かい赤ツバに黒地のものを購入することになるのであった。