Natural Mystic ~ナチュラルミスティック~

There's a natural mystic blowing through the air

野球帽

2010-04-28 22:17:49 | Weblog
 幼い頃、子供が被る帽子と言えば野球帽。いわゆる店で普通に売られているキャップと呼ばれる物は大部分が12球団のそれで、他のデザインの物は見た記憶がない。特に人気のあったのは読売ジャイアンツの物で本来の黒字にオレンジの刺繍が施されたもの以外にも水色等のバリエーションがある物があったと記憶する。
 自宅で野球を見ていると長男が言った。
「スワローズとファイターズが試合してたらどっちを応援する?」
当然、スワローズである。
すると次男は言った。
「ジャイアンツだったらどうする?」
絶対にスワローズである。

ふと思う。チビどもは裏山に本拠地があるライオンズはともかくファイターズなんてチームはとても知っているとは思えない。訊いてみる。

「もしかしたら帽子が欲しいのか?今日学校でファイターズやジャイアンツの帽子被っていた人がいたの?」

案の定そうであった。授業の一環で親睦を兼ね、学校のすぐそばにあるお馴染みの狭山公園へ出かけた際、野球帽を被った同世代の子供を見て欲しくなったようだ。

 24日、早速府中の大型スポーツ用品店へ行ってみる。12球団それぞれのバリエーションが置いてある中、二人ともスワローズを欲しがったのは毎夜のように私が見ている中継の影響らしい。しかし、残念ながら子供用が赤ツバに黒地の一つだったため買わずに帰宅となった。


【揃いもそろった11/12球団・棚の右下のスペースが定位置なのだろうか】

 26日、昼休みに会社近くの東京ドーム横のショップへ行ってみて唖然とした。
何故か他は全てあるのにスワローズだけ置いていない。今年は開幕戦をやったのでおかしいと思い訊いてみると店員さんはこう言った。
 「去年から品薄で発注かけているんですが、何故か数があまり入ってこないんですよ。また連休に3連戦あるんでその分程度は入ってくるとは思うのですが...。」
 
 帰り道、新宿にあるスワローズの契約ショップへ寄ってみる。しかし、そこも赤ツバに黒地が2個あるのみ。次男はこれでいいが長男は一般的なネイビーブルーを欲しがっている。
 「先方には在庫はあると思いますんで2~3日お待ちいただければ...。」
 との回答。試しにデパートも覗いてみたが、もはや野球帽自体扱っていなかった。
 
考えてみれば野球帽自体昔ほど普通に見ていない気がする。見てもメジャーリーグも混じり複雑な限りである。思い直しネットで検索してみてもスワローズに至っては殆どが在庫切れ。注文販売となり送料もかかる。スワローズがそんなに人気があるとも思えない...。もしや買収の騒動でも水面下で出ているのか...。そんなことも思いもしたが、そんなトップシークレットが球団の帽子を作る会社に漏れるはずもないだろう...。
 
 こんな話題を職場の熱狂的なライオンズファンに訊いてみると意外な答えが返ってきた。
 「(東京ドーム横の店は)4月だからどの球団も揃っているんですよ。」

 彼が言うにはこうだった。プロ野球人気が低迷し、スタープレーヤーが不在となったためグッズ自体が売れない。そのため流通に乗せて卸しても在庫過多で大口返品となる可能性が高い。よって生産数を大幅に下げ、試合のあるときにグッズを卸し販売しているとのことであった。
 
 言われてみれば、最近は地上波での夜毎の野球中継はなくなったし、スーパースターと呼ばれるほどのプレーヤーも少ない。加えて日本テレビ系列が得意とした子供向けの野球アニメもない。なるほど子供たちの間にプロ野球は馴染みではないらしい。
 
 試しにネットに並んだ12球団のキャップをチビどもに見せてみると、学友が被っていた帽子は、他にバファローズ・マリーンズ・カープ・ベイスターズといった球団も見られたようだ。ここまでばらつけば影響を受けるとすれば親の趣味、あるいは子供が何も知らずに好みのデザインで選んだとしか考えられないものであった。


【阪神戦で盛り上がる神宮球場】

結局は神宮球場の直営店でネイビーブルーを、また先ほどの新宿の店へ再び向かい赤ツバに黒地のものを購入することになるのであった。

碓氷峠鉄道文化村

2010-04-25 19:14:19 | 
 18日に雪が降るという異常な状況である。今日の週間予報でも未だに『寒の戻り』という普通なら場違いな温度の変化が起きている。おかげで先週は私も風邪を引き高熱を発した。回復したと思ったら今度は嫁が発熱である。
 久々に天気が回復し気温も上昇する今日、家にいるのはもったいない。
 嫁を休ませようと思い、チビども3人連れで出かけた。
 
 車で90分。着いた先は信越本線終着駅。以前行った霧積温泉入口になる横川駅である。その横に『碓氷峠鉄道文化村』があるのだ。
 
 駐車場へ車を入れると双子は大パニックである。つられて三男も喜んでいた。
ガラガラの受付に先に行った双子は窓口で11時発のトロッコ列車にまだ間に合う旨を告げられ大はしゃぎであった。


 
 トロッコ列車は通称『あぷとくん』と呼ばれる3両編成であったが以前、軽井沢まで伸びていた信越線の路線の一部を20分かけて4km程上まで進むという物であった。途中、丸山駅(旧丸山峠変電所跡)に数分間止まり、終点となる峠の湯駅到着となった。駅名の通り天然温泉や芝の公園、レストランもあったが終点で下りると次の便までは2時間近くあり、それを待つか歩いて戻ることになる。さすがによちよち歩きの三男がいては無理なのですぐに戻ることにした。

 出発点に戻ると丁度昼である。適当に店を探すも名物横川の釜飯の売店しか見あたらない。仕方がないのでそれを買い込み店横のテーブルを陣取り食うことにする。


 
 この釜飯、半世紀くらい前にテレビで釜飯作成のドラマがあったらしくその名残で全国的に知られるようになったそうだ。私が初めて知ったのは幼い頃、行商に出た祖父が土産に持ち帰った空になった素焼きの器を見てである。その後、母親と高崎まで付いて行き、高崎で購入した記憶がある。中身のことはあまり覚えていなかったが、列車の窓を開け、ホームにいる駅弁売りのおじさんから独特のプラ容器に入ったお茶と一緒に祖父が買い求めた映像が記憶に残っている。

 しかし、この発売元が群馬県の横川駅であると知ったのは大学の頃、夏休みに妙高高原でキャンプをした帰りの事であった。当時は長野まで延びていた信越本線に乗った際、わずかな待ち合わせ時間に走って釜飯を買いに行く列車の乗客を見て初めて知ったのだ。



 ともあれ、この後、SLを初めとする旧車両が展示されている園内をぶらつき帰途となった。他にもシミュレーター等のセクションもあるようだが、また次回嫁も同伴で来ることをちび共と約したのであった。

一年生になったら

2010-04-06 18:11:32 | Weblog
 双子の入学式である。朝から気温も上昇し、今年の遅咲きの桜も満開でまさに桜の季節の入学式である。

 裏の同級生親子と揃って、ぶらぶらと小学校までの道のりが気持ちがいい。校門で配布されたクラス分けの表を見て嫁が唖然とする。双子は入学時は同一クラスという校長先生のお墨付きがあったようだが何故か長男は2組。次男は1組であった。

 ※ 余談だがこの件についての説明は全くない。それって教育者としてどうなんだ(笑)

まあ、いずれはバラバラになるのでそれはそれで一向に構わないが...。

 昇降口で子供達はそれぞれのクラスに上級生に案内されて入っていった。父兄はそのまま体育館で待機となる。

 時間が来て新入生入場。見てみると長男は緊張した面持ちであったが、次男は早速隣の女の子とじゃれていた。隣の嫁に訊いてみると全く知らない子らしい。

 そつなく式も終わり、それぞれにクラスで担任の先生よりオリエンテーションがあり終了となった。

 それにしても入学式のオープニングの入場時でピアノ伴奏で流れたお約束の曲『一年生になったら』を訊いてふと思ったことがある。


  一年生に なったら
  友だち100人 できるかな
  100人で たべたいな
  富士山のうえで おにぎりを
  ぱっくん ぱっくん ぱっくんと

友達100人出来て自分を入れたら101人ではなかろうか...。
仲間はずれは一体誰なんだろう...。



 ともあれ、あっという間に小学校入学である。