さこういっぱく

「左後一白」は名馬の証です!

さらばフジキセキ

2015-12-28 | 今日のコメント
フジキセキが亡くなったそうです。
幻のダービー馬と言われた実力は種牡馬になってから証明されたと思います。
初年度からコンスタントに走る仔を出し、
その中からG1を取るような産駒にも恵まれました。
長打型というよりアベレージヒッター型と思います。

一口的にも非常にいい種牡馬だったと感じています。
で、データを調べてみたところ、そーでもないことがわかりました。

特にシルクのフジキセキ産駒はかなり酷いことになっています。
出世頭は我が厩舎所属のシルクナデシコで4,377万円獲得。
続く2位はシルクサルートで700万円獲得。
他17頭募集されていますが、これ以下なんです。
19頭募集されて全90走で4勝です。
1頭当たり4.7走。
このうち、ナデシコが33戦2勝ですから、
ナデシコを抜くと18頭で57戦2勝。
1頭当たり3.166走となります。
私の感覚としてはもっと走っているように思いましたが、
シルク的にはダメ種牡馬と言ってもいいかもしれません。
平均募集価格が1600万を超えていますから、
かなりの失敗だと思われます。
同じような感じでダンスインザダークもあまり良くないですね。
まあ、両馬とも現体制になる前の募集馬が多いですから、
仮に現在のように社台からの募集馬だったら、
もうちょっと違った結果になったかもしれません。

そんなフジキセキですが、
うちにとっては上記シルクナデシコが頑張ってくれたおかげで、
悪いイメージはありません。
シルクのフジキセキ産駒のうち、ほぼ4割の出走をナデシコだけで稼いでいますし、
全勝利の半分を叩きだしました。
小さい馬体で果敢に攻めた現役生活は今も心に響いています。
他にポストナデシコで出資したアネモステラスもいます。
こちらも新馬で3着と好走したのですが、
あとが続かず。未勝利引退となりました。
こちらは、同じ世代で最後まで悩んだシャトーブランシュを蹴ってまで出資した馬でしたが、
結果的に超後悔することとなりました。
そんなことがあり、未勝利馬ですが印象に残る1頭です。

フジキセキは亡くなりましたが、
その産駒からはキンサシャノキセキ、ダノンシャンティーをはじめ後継種牡馬も育っています。
イスラボニータも順調なら種牡馬入りするでしょう。
そしてフジキセキは牡馬だけでなく牝馬の活躍馬も多く輩出しましたので、
母父としての実績もこれから上がってくるでしょう。

お疲れ様でした。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿