さこういっぱく

「左後一白」は名馬の証です!

愛馬物語7(番外編)

2007-10-13 | 愛馬物語
~シルクホースクラブとは直接関係ない話です~

ソウルフルダンスに出資した年の春、某G誌にて求人情報を見つけました。当時私は「馬の世界に飛び込んでもいいかも?」なんて考えていました。ですので、この求人に目を奪われたのです。その求人は「社台レースホース」。職種は営業だったと思います。
まあ、求人も半端じゃないだろうし、受かる訳ないのだからダメ元で書類だけ出してみよう。上手くいって面接までいければ、大阪での面接になるし、交通費も出してもらえるからオイシイかも。なんて軽いノリで書類を提出することにしました。求人情報に目を奪われたのは「タダで大阪に行けるかも」というところでした(爆)
提出後・・・1通の封書が届きました。その中には、大阪での面接時間が記載されています。「やったー!!大阪行き決定だ!」早速有給を取り、一路大阪へ。私の中では遠足気分。お弁当を買い込んで新幹線に乗ります。まあ、一応社台の面接ですから、社台について少しは知っておかないと。事前に購入しておいた競馬雑誌で、当時の種牡馬などを再確認。(意味ねーよ!という突っ込みは勘弁ね。)

大阪に到着後、指定の場所まで行き、まずは喫茶店でお茶をします。全く緊張の「き」の字もなく、社台の大阪支社の門を叩くのでした。まずは軽く挨拶し、受付にて本日の趣旨と、交通費を清算してもらいます。そこで記帳したのですが、私の前に同じ面接を受ける人の名前がずらりと並んでいます。さすが社台、面接の人数も多いです。「め、面接する人多いですね。どれくらい反響があったんですか?」と受付の職員さんに質問します。「かなり多かったですよ。書類選考もありましたから。」んっ?ということは私は書類選考はパスしたのか・・・。あたりまえのことすら分かっていない状態。こりゃ、ここまでだな。なんて考えながら面接を待ちます。事務所の壁には重賞のレイや、カップなどが飾られています。そして・・・「○○さん、どうぞ」ついに面接開始です。

もう随分前の話ですので、細かいことは忘れました。幾分緊張はしてたかな?覚えているのは、「どんな馬が好きですか?」の問いに「そうですね。私は基本的に小さい牝馬で、豪快に追い込んでくる馬が好きです。例えば、ロゼカラーとかカモンマイハウスとかが好きです。」社台の面接でこの回答。素晴らしい!2頭とも社台じゃないですか!でも、実は全くの偶然で計算した答えではありませんでした。ただ本当にこの2頭が好きで「素」の答えでした。よかった~、シルク○○が好きですなんて言わなくて・・・。

こうして面接も無事終了。「これはお持ち帰りください」と受付の職員さんから分厚い封筒を渡されました。中身も確認せずに「ありがとうございました。」と一礼し、会場を後にします。中身が気になり、急いで喫茶店へ。
中身は社台の種牡馬パンフや、繁殖牝馬リストなどなど。(他にもありましたが、忘れました。)いや~、嬉しかったですね。面接の結果なんて本当にどうでもよかったです。タダで大阪に行けて、馬好きにはたまらない資料がタダで手に入ったわけですから。実際、面接の出来も良くなかったですから。

それから1週間後に封書が届くのです。もちろん不採用の通知・・・・・のハズでしたが、何をどう間違ったのか中には「最終面接」の文字が。そうなんです、面接はパスしてたのです。「つきましては○月○日の○時に六本木の社台本社にお越しください」これはビックチャーンス!!この時初めて「緊張」の2文字が私を襲います。

そして六本木に向かいました。「緊張」していた私はあろうことか出口を間違え、時間ギリギリの到着となりました。六本木の社台本社・・・出入り口に馬がいます。その馬の名前はサンデーサイレンス。(もちろん銅像ですが)もう緊張で唾もでません。一時面接の時は無欲でしたから、緊張といっても多分ほどよい緊張だったと思います。最終面接の時は本当に厳しかった。というか欲を出してしまいました。「あと少しで、馬の生活・・・、しかも社台。」
たどたどしい面接を終え、気が付けば全身汗だく。醜い表情で面接を受けていたことに気付きます。「あ~、最悪!」出入り口のサンデーが「あほか!」と言っているようでした。

その後、社台から封書が届きました。今回ばかりは流石に無理だろうという気持ち半分と残りは自分の強運を信じていました。緊張しながら封を切ります。なにやら便箋1枚にしては少し厚い。「こっ、これは!?」

「残念ながら・・・・・ご活躍を期待しております」無残にも私の淡い期待は粉々に・・・。封筒の中にはまだ何か入っています。最後の最後でなにかあるのかもしれない。そう思いながら取り出してみると・・・
「フラワーパーク高松宮記念優勝」のテレフォンカードが・・・。なんでフラワーパークなのよ?
この一連の社台体験はフラワーパークの高松宮記念同様、アッという間に過ぎていきました。でも貴重な体験ができたと今ではいい思い出になっています。まさしく電撃の6ハロンって感じで・・・。

おわり