徒然なる日記

映画、音楽、本からテレビやCMを含めた広告全般の話まで。好き勝手に綴っていきまーす。

やっぱりコピー次第でモノは売れる。【アマゾン篇】

2006年12月02日 | 広告
こんなタイトルですが、別に続編があるわけではありません。

先日、アマゾンで本を売りました。
引越ししようと思っているので、徐々に家の在庫を処分せねば、と思いまして。

売ったのは800円程度の新潮新書。
ベストセラーになった本なので、書店の人達が多数出品していました。
みんな200円。僕も200円で出品。
同じ値段で6つぐらい並んでたわけです。
なのに、僕のが売れたのです!(嬉しい!)


他の書店さんたちは取引件数が1,000件に達している(本屋ですからね)。
対して、僕はたった3件。
こりゃ普通にやったら誰も僕からは買わないだろう、と考えまして。
工夫できることといえば、値段とコメントだけ。
どうしようかと考えた結果、
値段は悔しいから同じでいくぜ!
あとはコメントで勝負だー!と。


まずはターゲットのインサイトを考えてみる。
ちなみにインサイトという言葉は広告でよく使われますが、行動の原理やその背景にある気持ちを洞察するということです。
これを欲しいと思う人はどんなことを考えるか。
どうすれば、心の琴線に触れるか、ということですね。

・安心できる人と取引したい。
・綺麗な本を安く、そして早く買いたい。

というあたりでしょう。

でも・・・これじゃ本屋さんに負ける!
本屋さんは
「綺麗です。プチプチにて包装し発送致します。」
「即日発送します」
そして、取引件数は1,000件以上。
僕から買うより安心ですよね。どう考えても。

そこで違う切り口を考える。
僕自身も感じていたことなのですが、
アマゾンで本を買うと、ブックカバーがないやん!ってこと。
本屋で直接買えばつけてくれるのに、ネットで買うとないんですよ。
(CDのビニールもね!)
綺麗に読みたいし、外で読むのでカバーがほしいんですよ。
何を読んでいるのか大っぴらに知られたくないという心理は誰しもあるでしょう。
で、考えた結果、僕のコメントは


「ブックカバーをつけて1度読んだだけですので、非常に綺麗です。カバーもつけてお送りします。」


ポイントは2つ。
・どれぐらい綺麗かをイメージできるように具体的に述べる
・ブックカバーもつけて送りますよ!
ということ。
本屋さんはたくさん出品しているので、商品ごとにコメントを変えるってことができないですから。


結果的にアップした3時間後には売れました!
大成功でしたねぇ。
やはりちょっとした文字だけでレスポンスは変わるんですな。
コピーって大事。
それが全てとは思わないけど。

もし、本を売ることがありましたら、ご参考までに。

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