
話変わるが、プロ野球日本シリーズの埼玉西武ライオンズ対読売ジャイアンツ、昨夜の第7戦までもつれたものの、4勝3敗で西武が勝ちきり、4年ぶり13度目の日本一。やったね。
今季は就任1年目の渡辺久信監督のもと投打ともに年間を通じて闘い方はブレなかったので、パ・リーグ後半に主力を数人欠いても日本シリーズMVPの岸孝之をはじめ若手が奮起して、その勢いでこの短期決戦を制した。シリーズ後半の涌井秀章と岸の中2日の起用なんて、なんだか高校野球を観ているかのような大胆な采配だよなあ。観るほうもどきどきした。でも若いからいけるでしょう。
相手方の巨人も若返りが上手くいって、ひと昔前の森西武と藤田巨人の対戦の頃とはガラッと雰囲気が変わって互いに若くなって、でも7戦まで興行的にもいつになく観応えのある対戦でしたな。
僕個人的に特に応援している、7戦の先発だったけれども振るわなかった西口文也“先輩”や(大学の3学年上の先輩だから)、打撃面で今シリーズのMVPと言える平尾博嗣について細かく触れたいこともあるが(埼玉育ちの“チャラ尾”こと平尾は僕と同じ歳で、高3のときに彼が打の主軸で活躍していた大宮東高校と僕の母校が夏の県大会で対戦した頃から注目している、とか)、まあ優勝できちゃったからそういった細かいことはもういいか。
よく考えると埼玉西武、渡辺監督やデーブ大久保コーチなどコーチ陣が活躍していた黄金時代よりも(もちろん今季引退の清原和博や、来季から福岡ソフトバンクホークスを率いる秋山幸二もいた頃ね)、数年前の松坂大輔や松井稼頭夫がチームの中心だった頃よりもチームの若返りが上手く進み、今や僕よりも歳下の選手が大半なのよね。
そのため、僕のように特に埼玉県民で西武ファンを四半世紀以上やっている人からすると、以前とはまったく別のチームに一変した、という軽い違和感もあるにはあるが、昨季はBクラスに落ちたことが起爆剤になったのか、今季は球団挙げて驕りなく「挑戦者」として、渡辺監督を新たに迎えて心機一転という感じで闘えたかな。
今季は西武ドームに2試合観に行ったが、それだけでも昨季までとはまったく異なる若々しい雰囲気があることが確認できて、しかも以前よりも平日の試合でも子どもや女性が多く観戦していたのが印象深い。最近のファンクラブの運営も充実しているようだ。
その光景を実際に観ると、今季から球団名に「埼玉」が付いたこともあって地域密着感も一体感も増して、“ナベキュウ”がエースだった頃から知っている古株? ファンも観ていて悪くはない。
まあ監督やフロントがこれまでの西武の歴史を知っていて(昨季までいろいろな問題はあったが)、しかもその受け皿に最近の若手選手を受け入れる余裕もここ数年でできあがってきて、と新旧の良い部分が上手く噛み合って、より応援しがいが出てきた。
まだ若いゆえに拙い面もあるが、しかしそれゆえの勢いもあり、埼玉県民とともに勝ち取った優勝、と言える。今季の闘いぶりで、改めて埼玉県が本拠地のプロ野球チームとなった。埼玉県民のひとりとしてはこれ以上の喜びはない。
とにかく、「ダサイタマ」は今季限りで死語にしますわ。最近の選手はイケメン揃いであるし(今季のパ・リーグ本塁打王の“おかわり君”こと中村剛也は置いておいて)、埼玉西武は、そしてそれを特に熱狂的に応援する埼玉県民はカッコイイのだ。
埼玉西武日本一おめでとう!しかし来年は我ら猛虎軍が、真弓新監督のもと、西武ドームに六甲おろしを響かせる!
(あの13ゲーム差は何だったのか?(涙))
いやあ、今季の日本シリーズでは本文にもあるように、打撃面では阪神にもしばらくお世話になった“チャラ尾”がやってくれましたよ。93年の阪神ドラフト2位の地力は今もありますよね?
何気にここ数年の阪神の陰? の協力もあっての優勝かもしれません。西武ドームでの交流戦の対阪神戦も毎年活気付きますしね。
もちろん、来年も連覇を、という意気込みで選手もファンもやりますよ。どこからでもかかってこい、という感じです。