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プラスチックの問題ーpart2生産量は?

2プラスチックの生産量
プラスチックの製品はどれだけ製造されているのでしょうか?
経済産業省生産動態統計年報を見てみました。
平成29年(従業員50人以上の事業所が調査対象)
生産数量 5,808,801t(トン)
受入数量  812,804t

最近は大体こんな数字で安定している。

生産数量の内訳を見てみよう。

生産数量 5,808,801t(トン)のうち、フィルムがダントツ多い。

フィルム         2,286,546t
(軟質製品       1,677,431t)
(農 業 用        90,541t)
(包 装 用      1,192,429t)
(ラ ミ ネ ー ト   137,685t)
(その他の軟質製品    256,776t)
(硬質製品        609,115t)


その他を見てみよう。
シート219,856t、(平板・波板)114,362t、合成皮革56,006t、
 パイプ398,821t、継手45,458t、機械器具部品672,089t(輸送機械用部品505,463t電気通信用部品51,588t、)
日用品・雑貨301,609t
容器830,754t(中空成形容器502,846t、その他の容器327,908)、
建材283,809t(雨どい及び同付属品29,191t、床材料142,462t
その他の建材112,156t)
発泡製品249,400t(板物81,292t、型物38,568t、その他の発泡製品129,540t)
強化製品77,117tその他272,974t異形押出製品/建材を除く26,415t,

ホース39,367t,ディスクレコード7,736t,その他製品199,456t)
〔特掲〕浴槽(個) 1,303,774
〔特掲〕浄化槽(個)116,353


フィルム・包装・容器などの製品が40%程度占めている。
これらの数字は主要なものであり、次のような誘導品等の生産をすべて含む生産量は1,000万トンを超える

基礎化学原料,例えばナフサを分解して得られるエチレンから化学反応によって様々な素材が生成され様々な製品が生まれます。こういう製品をエチレン系誘導品と言います。
世界のエチレン系誘導品の需要については、今後も引き続きアジアが需要の伸びを牽引する見通しだという。
2014 年の世界のエチレン系誘導品需要実績(エチレン換算)は、原油や石油製品の価格が大きく変動している状況の中で、前年比 2.3%増と堅調に推移し、131.2 百万トンとなった
このままいくと、2020年末の世界全体の需要量合計162.7 百万トン、生産量合計は169.9 百万トンとなる見通しだという。2014 年~2020 年の需要の伸びは年平均 3.7%となる。
2014年の地域別では、中国の34.7百万トンがアジアの需要増を牽引し、アジア全体で59.9百万トンとなった。2020年では中国49.1百万トン、アセアン(9.1百万トン)、インド(8.5百万トン)と続き、アジア全体で78.8百万トンになる見通しです。次いで多いのは北中南米で40.1百万トンとなる見通しです。
日本のエチレン系誘導品の2020年見通しは、生産が590万トン、需要が490万トンとなっています。

プロピレン系誘導品について
プロピレンは炭素の数が3個で二重結合を1個有し、ポリプロピレン樹脂、アクリロニトリル、アクリル酸、プロピレンオキサイド、イソプロピルアルコール、アセトンなどの原料。 
世界全体の2020年の需要予測 114.3百万トン 生産量139.3百万トン
日本のプロピレン系誘導品の2020年見通しは、生産が440万トン、需要が430万トンとなっています。

この他には芳香族系誘導品もある。ナフサを原料としたエチレンプラントから、分解ガソリンとしてベンゼン(B)、トルエン(T)、キシレン(X)の芳香族(BTX留分)が副生されます。

ほぼ、エチレン系とプロピレン系誘導品でプラスチックが占められていることが分かりました。

日本プラスチック工業連盟の資料も見てみた。
世界主要国のプラスチック生産量は、年間約2億8,800万トンとなっている。日本は2012年1,052万トンを生産している。これだけの量を毎年毎年製造し続けている。
大体納得できた。


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