嘉麻で矢ガモ保護、左の翼に突き刺さる
2011年7月1日 読売新聞
翼にボウガンの矢が刺さったカモが30日、嘉麻市の山田川で捕獲され、直方市にある民間の福岡野生動物保護センターに搬送された。 矢は金属製で長さ約16センチ。 左の翼に矢の半分ほどが突き刺さった状態だった。 嘉麻署が動物愛護法違反などの容疑で調べている。 センターは1日、矢の除去手術を行う。 センターや嘉麻署などによると、矢が刺さったカモは10日ほど前、住民らが山田川で発見。 30日は県嘉穂・鞍手保健福祉環境事務所と嘉麻署員ら4人が川に入って網で捕まえ、センターに持ち込んだ。 オスの成鳥で、レントゲンを撮るなど検査した結果、命に別条はないという。 センターは、ペット向けの動物病院も併設しているが、矢ガモが持ち込まれたのは初めて。 網野泰蔵所長(68)は「心ない事案で残酷だ」と憤り、「遊びで野生動物を殺傷することは絶対にやめてほしい」と呼び掛けている。
センターでは手術後も当分の間、カモの保護を続け、体力が回復した後、野生に放つことにしている。
ボウガンの矢が刺さったカモ