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犬に与えて良い水

2018-08-18 05:43:00 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

犬に「与えて良い水」と「与えない方が良い水」の違いとは?

2018年8月8日(水) わんちゃんホンポ

犬に与えるなら水道水がベター
ほとんどの飼い主さんが犬に水道水を与えていると思います。
犬に与える水としては基本的にそれが最も適していると思います。
特に日本の水道水の品質は高く、厳しい基準の元で徹底管理されているものですから、私たち人間も犬も安全に飲むことが出来ます。
カルキや塩素の含有を心配する人もいるかもしれませんが、もちろん体に影響を与えるほどの量は入っていませんし一生水道水を飲み続けたとしても何も問題はありません。
ミネラルウォーターなどに比べて非常にリーズナブルなので、飲み切らないうちでもこまめに取り換えたりすることができるのも利点だと思います。
また、公園などどこでもすぐに飲ませることが出来るので基本的に犬に与える水は水道水がベターだと思います。


すぐに飲むなら浄水がおすすめ
水道水に含まれるカルキや塩素がどうしても気になる、という場合には有害物質を取り除くことの出来る浄水器を通した水を与えるといいと思います。
特にアレルギーやアトピー体質などで塩素による影響が心配という場合などには浄水を与えると安心だと思います。
ただし、浄水は水道水に比べて菌の繁殖などが起こりやすくなってしまうため、長時間置いておくことには向いていないと思います。
散歩から帰ってきた時や食事の後など、水をたっぷり飲むことが分かっている時などに浄水を用意してその場で飲み切るようにしたり、飲み切らない場合でもすぐに捨てるようにしましょう。
夜寝ている間や留守番中など長時間置いておく場合には水道水を利用するなど、使い分けをするといいかもしれません。
ただし、浄水器の種類によってはミネラルなどを添加するものもあるのでそれらの場合は出来るだけ与えないようにしましょう。


ミネラルウォーターは種類や体調に合わせて選ぼう
ミネラルウォーターはその名の通りカルシウムやマグネシウム、ナトリウムなど食事からでは摂取しにくいミネラル成分が含まれた水のことで、人間の場合は健康のためにミネラルウォーターを選んで飲んでいる人が多いと思います。
品質管理もしっかりとされていますし、塩素なども含まれていないためにおいも気にならずミネラルウォーターしか飲めないという人も少なくないのではないでしょうか。
しかし、犬の多くはミネラルもしっかりと含まれたドッグフードを食べているため水からミネラルを摂取する必要はないと考えられています。
むしろ、ドッグフードでバランスの取れたミネラルを摂取しているため、ミネラルウォーターを飲むことでミネラル過多になってしまい尿路結石になってしまう恐れがあると考えられています。
ただし、尿路結石については遺伝や体質の要素、あるいは排尿リズムなどが大きく影響するとされ、必ずしもミネラルウォーターが影響を与えるわけではないとされています。
しかし、すでに尿路結石の兆候がある犬や親犬など身近にその傾向がある犬がいる場合などは、あえてミネラルウォーターを選び犬に与えるという必要はほとんどないと考えられます。
また、硬水の方がよりミネラルが多く含まれているためミネラルウォーターによる尿路結石が心配な場合は日本で採取される軟水のものを選ぶようにするといいでしょう。

犬に与えて良い水と与えない方が良い水の違い
私たち人間が飲む水道水や浄水、ミネラルウォーターはどれも犬が飲んでも問題ないと考えられています。
「犬にミネラルウォーターを与えてはいけない」という意見が広まった時期もありますが、実はミネラルウォーターと心配されている尿路結石の科学的根拠を示す研究やデータはほとんどないのが実際のところ。
さらに硬水を日常的に飲んでいる欧米の犬よりも、日本の犬の方が多い割合で尿路結石を患っているということもわかっています。
ただし、硬水にはミネラルが多く含まれていることや尿路結石にミネラルが大きな影響を与えることは事実なので体調や体質に合わせて水を選び、与えることが大切です。
基本的には水道水で全く問題ないと思いますが、飼い主さんが納得して与えられるものや飼い主さん自身が安心して飲んでいるものを与えればいいのではないでしょうか。
ただし、日常的に飲用水として使用していない井戸水や池や川の水は出来るだけ飲ませないように注意しましょう。
水遊びをいている最中などに川の水などを飲んでいる犬もいますが、自然の中ではどのような細菌が繁殖しているかわかりません。
アウトドアで遊んでいる時などもしっかりと飲み水を用意するように気をつけてあげてくださいね。