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動物たちにぬくもりを!

動物愛護活動の活動経過や日々の出来事、世の中の動き等幅広く紹介します。

猫虐待相次ぐ(千葉)

2019-02-20 06:02:45 | 幸せになったワン・ニャンたち

千葉市の公園で怪我した猫が相次ぎ見つかる 2匹の体内からは「鉛の弾」

2019年2月15日(金) しらべぇ

千葉県の公園で、先月から今月にかけて怪我をしている猫が複数見つかった。
中には弾丸のようなものが見つかった猫もいると報じられている。


(Igor Martsenyuk/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

■体内からは金属製の鉛
千葉県千葉市にある「稲毛海浜公園」で怪我をした猫が相次いで見つかった。
警察によると、このうち2匹の猫の体内からは、直径5mmほどの金属製の鉛があり、空気銃の弾丸の可能性があるという。
猫を保護した男性は「血だらけになって震えていたんです」とは語り、昨年の暮れころから、不審死や行方不明の猫が多数いる、と話しているようだ。

■「生きてる資格なし」「公園に防犯カメラを」
この残虐な虐待事件に、ネット上では怒りの声で溢れている。
また、防犯カメラを設置している公園も存在するようだが「公園に防犯カメラを求む」との声も。
「もっと刑を厳しくしてもらいたい。子供や動物のように自分より弱いものにしか攻撃できないような奴は生きてる資格なし」
 「公園にも防犯カメラ求む。大人も子供も動物も…命を守るために必要だと思うんだけど」
 「猫の口の中に銃弾打ったってこと? 怖かっただろうね…酷すぎ…空気銃の所持も禁止にしてほしいわ」
 「血だらけになって震えてた…って…一刻も早く犯人を捕まえてください!」

■全世代の過半数が「厳罰化すべき」
しらべぇ編集部は全国の20代~60代の男女1,537名を対象に「動物虐待の厳罰化」について調査を実施。
「厳罰化するべきだと思う」と答えた人は65.1%。
虐待や廃棄で殺す行為が2年以下の懲役である現行法の刑罰は「軽すぎる」との意見が多数。
厳罰化を望む人が半数を超えている。
さらに年代別に見ると…


全ての世代において半数を超えているが、年代が上がるほど割合が高まっている。
高齢になるとペットと長い期間にわったり、同じ月日を過ごしてきた人にとっては、特に許せないのかもしれない。
今回の事件を受け、警察は「動物愛護法違反」にあたる可能性もあるとして、公園の付近のパトロールを強化しているという。
新たな被害が出る前に一刻も早く犯人を捕まえてほしいと願う。
(文/しらべぇ編集部・長谷川瞳)

【調査概要】方法:インターネットリサーチ「Qzoo」調査期間:2018年10月19日~2018年10月22日
対象:全国20代~60代の男女1,537名 (有効回答数)



鉛弾?受けた猫死ぬ 虐待相次ぐ稲毛海浜公園 殴打や顔に接着剤

2019年2月17日(日) 千葉日報


ボランティアが作成した資料。鉛弾が背中などに埋まっていた雌猫「ヒトミ」(上)と、摘出された鉛弾(右下) 

千葉市稲毛区の稲毛海浜公園で、鉛弾が撃ち込まれたとみられる猫が見つかったことが16日までに、猫を保護するボランティアや同公園管理事務所への取材で分かった。
鉛弾を受けた猫は15日夜に死んだ。
同公園にはボランティアらが世話する「地域猫」が約60匹おり、2016年以降、殴打されたり接着剤をかけられたりする虐待被害が少なくとも9件確認されている。
通報を受けた千葉西署は、動物愛護法違反の疑いで調べている。

ボランティアによると、同公園で先月8日、血だらけの猫を見つけて保護し、市内の動物病院に運んだ。
自宅に連れ帰った女性が猫の背中に異物が埋まっているのに気付いて、動物病院を再訪問。
背中と脇の計2カ所から鉛弾のようなもの(長さ10ミリ、太さ5ミリ)が見つかり、同21日に摘出手術を行った。
術後に回復せず、今月15日に死んだ。
死んだ猫は推定10歳の雌で「ヒトミ」と名付けた地域猫。
自宅で一時保護した女性は「空気銃などで撃たれたと考えられる。罪のない猫を虐待するのは許せない」と怒りの声を上げた。
同事務所によると今月8日には、血を流した別の猫の体内から鉛の塊が2個見つかった。
16年以降、猫の顔などに接着剤がかけられたり、殴打されて死んだりする被害が計9件確認されているという。
虐待被害がなくならず、同事務所は園内8カ所に動物虐待防止を呼び掛ける看板を設置。
ただ、「効果は得られてない」という。
動物愛護法違反の疑いで調べている同署は、パトロールを強化するなどしている。


ペットの飼育放棄の現状

2018-07-28 05:46:16 | 幸せになったワン・ニャンたち

保護動物と出合える「譲渡会」
 ペットの飼育放棄の現状とは?


2018年7月15日(日) ESSEonline

ハリウッドセレブや、芸能人、文化人など、影響力のある人たちの間で、保護動物の問題への取り組みが活発になっています。
さまざまな理由で手放された動物たちを助けるために、家族として自宅に引き取る人も増加中。
そんな保護動物をサポートする団体の譲渡会の様子をESSEが取材しました。
レポートしてくれたのは、自身も保護犬を家族として迎えたイラストレーターの岩沢さんです。

保護動物をサポートする団体の譲渡会の様子をレポート

ブームの影響で「普通の感覚」で譲渡会を訪ねる人が増加
飼育放棄された犬猫などの動物を、受け入れて保護し、新しい家族に出合いの場を提供している動物愛護団体「ランコントレ・ミグノン」。




生体販売をしないペットサロン、動物病院を経営し、保護活動の運営資金に<写真/山内信也>

代表の友森玲子さんは、都内でペットサロンと動物病院、保護施設がひとつになった「ミグノンプラン」を運営し、活動の拠点としています。
3年前に私たちが迎えた保護犬、「ふうちゃん」ともこちらの団体が月に2回開いている譲渡会で出会いました。
今回、あらためておじゃまして、友森さんに保護動物を取り巻く現在の状況についてお話をうかがってきました。

――保護動物がテレビや雑誌で取り上げられる機会が増えましたが、変化したことはありますか?
活動を始めた10数年前より、格段に認知度が上がっているのは感じます。
活動当初は、「かわいそうな保護動物を引き取りたいんです」という人も多かったんです。
ハンディキャップがある子に申し込みが殺到したりして、「ハンデがあってかわいそうだから」「捨てられてかわいそうだから」という、どうしても人間の方が上だという目線だったのが、今は、いい意味で「意識が高くない」人が、普通にパートナーを探しに来てくれるようになりました。
多くの人に認知されて、間口が広がったのはよかったなと思います。
ペットショップではなく、動物を家に迎える選択肢のひとつに譲渡会がある。
そうなることをずっと求めていて、だいぶ近づいてきた感じです。


動物たちの種類や年齢はさまざま。ハンディキャップや持病を抱えた動物も

 

――ミグノンさんでは、東京都動物愛護相談センターから受け入れた動物を保護していますが、どういう経緯で手放されることが多いのでしょうか?
現在、行政では動物取扱業者からの引き取りはしていないので、基本的に、一般の人が「もう飼えない」と言って手放した子を引き取っています。60%以上が高齢者による飼育放棄ですね。

――飼育放棄は避けられないことなのでしょうか?
単純に知識の問題なので、ほとんどは避けられます。
高齢者が飼えなくなるのは、自分が年を取り過ぎてしまったから。結局、飼い始める時期が遅すぎたということなんですよね。
犬猫がだいたい20年くらい生きるのに、たとえば60代後半から子犬や子猫を飼い始めて、80歳を過ぎて世話ができなくなってしまう。
年齢を重ねたら、体力が衰えたり、具合が悪くなったりするのはわかりきったことなので、計算ができていないというのが、いちばんの問題です。

――ペットショップでは、飼い始めるときにそこまでの確認はしないですもんね。
そうですね。お金さえ払えば渡してしまうので。
ひどいと、80代で子犬や子猫を飼っています。
センターへの問い合わせの電話をミグノンで受けているのですが、若い純血種の保護依頼が来ることがあり、気になって、飼い主さんの年齢を尋ねてみると、高齢の方というケースはとても多いです。
飼育放棄をする前に、まずは写真を送ってもらって、インターネットで募集をかけるなどの協力もするのですが、お年寄りがなんとなく飼っている場合は、きちんとしつけができていない子が多くて。
「トイレもまだできないんです」とか「すごく噛みつくんです」とか・・・。
出だしでつまずいてしまうので、難しいケースが多いです。

保護動物のために私たちができること
じつは、私がお話をうかがっている間にも、友森さんに保護依頼の電話がかかってきていました。
「犬を引き取ってほしい」との問い合わせに、「まずは募集をかける手伝いをします」と答えると、「すぐ引き取ってくれないならいい」と電話をきられてしまったといいます。
「本当は、余裕が出てきたら、ああいう電話のところこそ様子を見に行きたい」と語る友森さん。
飼い殺しになっていたり、どこかに遺棄されてしまったりするリスクも考えられるのだそう。
それでも、保護団体の努力もあり、東京都では2016年度の犬の殺処分数はゼロを達成するなど、保護動物を巡る状況は一歩一歩改善していっています。

――保護動物を引き取るほかに、私たちができるサポートはあるのでしょうか?
ボランティアとして支えてくれている人もたくさんいます。
新しい家族が決まるまで、保護動物を自宅で世話する「預かり」ボランティアのほかに、犬猫を保護しているシェルターへの「通い」のボランティアの方もいます。
家で動物を飼えない人も多いので、仕事帰りや休みの日にシェルターの掃除や、動物の散歩などをお願いしています。
そのほかに、募金や物資の寄付、チャリティーイベントへの参加。
あとは、8月までは動物愛護法改正の署名を集める予定なので、署名活動に協力してもらったり・・・。
その都度いろんな活動をしているので、できる範囲で参加してもらえればと思います。


保護ができるサイズで、感染症や危害を加える危険がなく、譲渡可能な動物は受け入れる」のがミグノンのポリシー。譲渡会にはニワトリも

どんな人と一緒に暮らすかで、ペットの一生は決まってしまうのだということを、お話をうかがいながら実感しました。
わが家だって、ふうちゃんに安心して楽しく暮らしてもらえるかは、私たち夫婦しだいです。
人間の都合で手放される動物たち、ひどい目にあわされる動物たちがいます。
みんな幸せに、心安く生きていけたらいいのに・・・、というか、そうであるべきなのに、現実はそうではないということが、ずしっと心にのしかかりました。

【ランコントレ・ミグノン】
2007年より、東京都動物愛護相談センターから犬猫などの受け入れを開始。ペットサロン、クリニックが一体となった「ミグノン・プラン」で、毎月第2日曜日と第4土曜日に譲渡会を行う。今年9月、昭和女子大学人見記念講堂にて「いぬねこなかまフェス2018」を開催予定

<取材・文・イラスト/岩沢>


福井県内保護収容犬

2018-06-29 06:02:15 | 幸せになったワン・ニャンたち

福井県動物管理指導センター(仮称)で1匹の犬が保護・収容されています。
飼い主の方至急センターへ、そして心当たりの方々のご協力お願いします

【福井県動物管理指導センター 本所】
電話番号:0776-38-2212

収容日:6月27日
保護場所:あわら市中川付近
種類:雑種
性別・体格:オス・中型
年齢:不明
毛色:茶
青色の布製首輪着用
公示期間:7月2日


猫13匹虐待殺傷事件の初公判に杉本彩激白!

2017-12-13 06:04:43 | 幸せになったワン・ニャンたち

杉本彩、激白!<猫13匹虐待殺傷事件>の初公判を傍聴「供述は自分勝手」

2017年12月5日(火) 週刊女性PRIME


裁判前に心情を語る杉本さん。被告への強い怒りも口にした

11月28日、東京地裁で行われた、猫13匹を虐待し殺傷、動物愛護法違反の罪で逮捕、起訴された元税理士・大矢誠被告の裁判に姿を見せたのは、大の猫好きとしても有名な、女優の杉本彩(49)。

公益財団法人動物環境・福祉協会Eva理事長も務める彼女は法廷での大矢被告に対し、「供述は自分勝手。恨みがあったことを強調していましたが、私は駆除を正当化し、減刑するための通り一遍の言い訳だと思いました」と、バッサリ。
さらに、「行為がエスカレートしたのは自分のせい、と言いながらインターネットなど、周囲の情報に煽られたためと話していました。これは責任転嫁だと感じました」と矛盾点を厳しく指摘した。
事件の全容解明については、「これで終わっちゃうの!? もっともっとツッコみたかった」
ほとぼりが冷めたら、繰り返すのではないか、と懸念を示した。
杉本さんが何よりも憤りを覚えた点が、「動物愛護法より器物損壊のほうが、罪が重いと弁護士が言ったことです。今までのことは何だったのか、と力が抜けました。ただ、このとき来年の動物愛護法改正で厳罰化を進める必要があることへの意識を強く持ちました。犯罪抑制のためにも厳罰化は必要。子どもも動物も、弱者への虐待は密室で起きていて表に出ません。虐待は許さない、世の中が厳しい目を持つことも大切です」
人と動物が、幸せに共生できる社会を目指している杉本。虐待は絶対に許さない。


<猫虐待殺傷事件初公判>駆除が一転、猫への復讐と残虐殺害動画が目的に
 

 2017年12月5日(火) 週刊女性PRIME


東京地裁に入る大矢誠被告。カメラを向けると頭を抱え倒れるように隠れた

猫13匹を虐待し殺傷、動物愛護法違反の罪で逮捕、起訴された元税理士・大矢誠被告(52)の初公判が11月28日、東京地裁で開かれた。
「生まれたときから猫と一緒に育ったので被害にあった猫とうちの猫がだぶって・・・」
母親と傍聴券の抽選列に並んだ中学2年の男子生徒(14)は涙をにじませた。

9匹殺害、4匹重症
今年8月に事件が発覚すると、その残虐さへの怒りや類似犯を抑止するためにも「大矢被告に懲役刑を」と、厳罰を求める署名がスタート、21万筆以上が集まった。
訴状によると、被告は昨年3月から今年4月まで、埼玉県深谷市内で猫を捕獲。
鉄製の檻などに閉じ込めて熱湯をかけたり、ガスバーナーであぶるなど虐待し9匹を殺害、4匹に重傷を負わせた。
被告はその虐待行為を撮影、インターネットの動画共有サイトに投稿していた。
被告は起訴内容を認めた。
また、証拠調べでは検察が「被告いわく、警察の取り調べで“駆除した”との供述は言い訳だった。猫の糞尿被害から駆除したかったのは事実だが、いつしか動画が目的になった」と明かした。
大矢被告が初めて猫を虐待したとするのは昨年3月だが、発端は2年前にさかのぼる。
「'15年4月、さいたま市見沼区に引っ越しました。その家で野良猫から、糞尿や飼っていたメダカや金魚が殺される被害にあいました」(被告)
被害が増えた夏ごろ猫への対策を考える一方、残虐な方法で虐待されている動画をほぼ毎日閲覧したという。
'16年2月末、手を噛まれたことで猫への嫌悪は悪化。
「完治にも時間がかかり、仕事にも影響、猫へ憎しみや恨みを覚えた」(同)
さらに、自らが管理していた深谷市の事件現場となった住宅でも「猫の糞尿被害などにあった」と、供述する。
「当初は捕まえて放そうかと思っていたが、戻ってくる可能性もあるし、次の土地で糞尿の被害を起こしては大変、殺すしかないと思った」(同)
3月、鉄製の檻に閉じ込めた猫1匹に熱湯を浴びせたのが惨劇の始まりだった。
東京猫医療センターの服部幸医師に話を聞いた。
「熱湯で受けた広範囲のヤケドは猫も自然に治るわけではありません。治療をしなければ命に関わります」
一方、被告がケガをした後に会ったという人物は首を傾げる。
「そんなにひどい傷なら会ったときにわかると思うけど、何も言ってなかった」
服部医師も、「猫は何もしなければ噛みつくことはほぼないと言えます。無理やり捕まえたり、何らかの嫌がることをしたときに噛みつかれたのでは」と推測。
噛まれたことは自業自得の可能性もある。

動画にあげるのが主目的になった
大矢被告は被告人質問の中で懲役刑を求める21万筆の署名について問われると、「私に対する断罪、殺された猫の声を、心を痛めた人の声を聞きなさいということだと思います。贖罪の気持ちを持って生きていきたい」
弁護士の質問に淡々と答えていた被告だが、検察官から撮影した動画を見たときの心情を問われると、噛んだ猫と違うが最初は溜飲を下げるものだった。後半はインターネットの情報を参考にしながらだった」
裁判長の「猫が死んでいくところを見て楽しかったか?」という質問には、「気分はよくなかった。後半は残虐に殺して動画に上げるのが主目的になった」
さらに、「なぜ続けたのか」との問いに、「あの・・・どっかで被害を言い訳にしながら殺めていた」
一転して焦りがにじみ、歯切れが悪い。
検察側は「常習的で悪質、計画的で残虐な犯行。駆除目的とは考えられない。猫を虐待することに楽しみを覚え、再犯のおそれもある」と、懲役1年10か月を求刑した。
一方、弁護側は猫への嫌悪感が重なったことに事件の発端があり、過激な虐待動画が正常な判断を失わせたと強調。
贖罪の気持ちやほかの事件の判決事例との比較を訴え、執行猶予を求めた。

公判後の被告の実家と自宅は・・・
判決は12月12日。
被告は、傍聴席に背を向け、視線を向けることはなかった。
動物関係の法律に詳しい大本総合法律事務所の石井一旭弁護士は、「被告は初犯、刑が3年以下なので実刑の可能性は低い。執行猶予がつくことは次に何かすれば今回の刑も加算されますし、悪いことはできないという鎖をつけることです」
公判後、被告の実家を訪ねた。
門は閉ざされ、この家にひとりで暮らす母親から話を聞くことはできなかった。
古くから近隣に住む男性は、「大矢被告はお母さんと顔が似ていて、逮捕されたときも昔の面影がありました。私は子どもたちを連れて遊びに来ただいぶ前に会ったきりです」
大矢被告の母親を知る近隣の女性は、中学生のころの被告を覚えていた。
「礼儀正しい普通の子でしたよ。お母さんが“息子はお役所に勤めている”ってうれしそうに言うのをだいぶ前に聞いたことがあります。自慢の息子さんだったようです」
現在、被告は無職で就活中。
「大矢氏は10月に税理士を自主廃業しました。私たちが処分したわけではありません」と、関東信越税理士会の担当者は話す。
被告の自宅近くに住む女性は、「今は家族と一緒に住んでいるみたいでベランダに洗濯物が干してあるのを見ます。家族はどんな気持ちで接しているんでしょうね」
被告を知る人物はこんな発言を聞いていた。
「駆除だった、と自分の正当性を主張していました。話し方も上から目線で反省しているのか半信半疑でしたね」
事件が社会や家族に与えた影響は大きい。

東京地裁正門には裁判を傍聴しようと、27席に350人あまりが列を作った


被告の自宅に残された餌付け容器


福井県内保護収容犬

2017-10-12 06:00:42 | 幸せになったワン・ニャンたち

福井県嶺北の健康福祉センターで1匹の犬が保護・収容されています。
飼い主の方至急センターへ、そして心当たりの方々のご協力お願いします

【丹南健康福祉センター】


収容日:10月10日
保護場所:越前市沢町付近
種類:雑種
性別・体格:オス・中型
年齢:不明
毛:茶黒・長毛
公示期間:10月13日


警察犬「きな子」

2017-04-09 06:13:32 | 幸せになったワン・ニャンたち

香川・警察犬
あの「きな子」が死んだ 14歳、老衰で

2017年3月20日 毎日新聞


試験に挑戦するきな子=香川県丸亀市の県警察犬訓練場で2010年11月3日、中村好見撮影

警察犬試験に6年連続で落ちながらも、そのひたむきな姿が広く愛された香川県警の元嘱託警察犬「きな子」が20日、死んだ。
14歳だった。
丸亀警察犬訓練所(同県丸亀市)によると、老衰とみられる。
きな子は2002年5月生まれの雌のラブラドルレトリバー。
きな粉のような色の毛から命名された。
警察犬になるため、04年から試験を受けたが落ち続け、ドジぶりがかわいいと人気を呼んだ。
テレビや映画、書籍などで評判となり、08年2月からは県警の「特別教育隊員」にも任命された。
10年11月にあった7度目の挑戦で見事に合格。
警察犬として活躍し、13年春に引退した。
娘の「こむぎ」も5度目の挑戦で警察犬試験に合格している。
きな子が育った同訓練所の訓練士、亀山篤志さん(30)は「一緒にいる時間が長かったので、本当に残念。おとなしい犬だった。最後は眠るように息を引き取った」と話した。
【待鳥航志】


警察犬きな子お別れ会・・・「笑顔に元気づけられた」

2017年3月23日毎日新聞


出棺を見送る丸亀警察犬訓練所の訓練士らと、きな子の子ら=山口桂子撮影

多くの人に愛され、老衰のため20日に死んだ香川県警の元嘱託警察犬「きな子」のお別れの会が23日、香川県丸亀市の讃岐セレモニー郡家会館であった。
葬祭会社の配慮で特別に会場使用が認められたといい、県内外から集まった約60人が、最後の別れを惜しんだ。 

きな子は、雌のラブラドルレトリバー。
14歳10カ月だった。
警察犬試験に6年連続で落ちながらも、そのひたむきな姿が共感を呼び、テレビや映画などで広く紹介された。
お別れの会では、きな子が育った丸亀警察犬訓練所(丸亀市)の訓練士、川西智紗さん(33)が「いつも笑顔のきな子に元気づけられた。もう会うことはできないけれど一緒に過ごした日々は忘れない」と、涙ながらに別れの言葉を述べた。
きな子の娘や孫の犬たちも参列し、静かに見送った。
訓練所の亀山伸二所長(60)は「この会場を特別に借りることができた。娘の『みりん』たちもしっかり指導し、立派に育てていきたい」と語った。
岩手県一関市から駆けつけた芦まり子さん(43)は、きな子の大ファン。
「2月に会いに来たときはビスケットを喜んで食べてくれた。きな子は人を魅了する力のある犬だった」と寂しげに話した。
【山口桂子】


警察犬「きな子」に感謝状「諦めない振る舞いが魅了」

2017年4月6日(木) 毎日新聞


「きな子」に贈られた感謝状と、きな子の子ら=高松市の香川県警本部で2017年4月6日午後2時31分、小川和久撮影

香川県警は6日、老衰で今年3月に死んだ元嘱託警察犬「きな子」に感謝状を贈った。
2008年から防犯教室などに88回出動し、その社会貢献をたたえた。
きな子は雌のラブラドルレトリバー。
警察犬試験に6年連続で落ちながら合格し、ひたむきな姿が人気を呼んで映画にもなった。
贈呈式では県警幹部が「諦めない振る舞いが人々を魅了した」と感謝の気持ちを伝えた。
式には県警の特別隊員としてイベントで活躍するきな子の子らも参加。
感謝状を受け取った訓練士は「心に残る活動を受け継ぎたい」と誓っていた。
【小川和久】

ブログ「きな子の風景」 http://ameblo.jp/kinako-dog/


多摩川猫

2017-01-04 06:11:29 | 幸せになったワン・ニャンたち

猫ブームの光と陰
多摩川「猫不妊作戦」で野垂れ死にの連鎖は断ち切れたか

2016年12月22日 経済プレミヤ 駅義則/ジャーナリスト

ペットショップの子猫に300万円の値がつく一方、行政の施設では連日多くの子猫が殺処分されていく。
こうした猫ブームの光と陰を描いてきたこの連載。
まとめの意味を込めて、筆者が最近携わった、多摩川の一角に暮らす猫8匹への不妊手術の状況を紹介する。

12月7日午前、群れの最後のオス猫の手術を終え、元の場所に放した。
最初のメス猫を捕まえた11月8日から、ちょうど1カ月が過ぎていた。
捕獲器は協力してくれた動物病院の先生にお借りした。
メスの不妊手術は下腹部の毛をそるため、真冬になると体調面でまずいと考えた。
メスを優先して一匹ずつ捕獲して病院に持ち込み、不妊手術を経て元の場所に戻すサイクルを、数日おきに繰り返した。


早朝の多摩川=駅義則撮影

きっかけは「子猫9匹の死」
捕獲に踏み切った理由は、河原で知り合った男性から、その群れの中のメスが産んだ9匹の子猫がすべて死んだと聞かされたからだ。
付近では猫にエサをあげる人は多いが、不妊手術をする人はいない。
この男性から、手術費を負担するので捕獲してほしいと持ちかけられた。
この地域では自治体の補助があるため、手術代はオス3000円、メス5000円で済む。
ちなみに飼い猫の場合、その5倍程度かかる。
捕獲は原則午前6時過ぎに行った。
寒くはあったが、それより後だと、周囲の人がやってきてエサを与えてしまう。
不妊手術に向けて全身麻酔をすると猫は嘔吐(おうと)するのだが、食事からあまり時間がたっていないと、胃から未消化のエサが逆流してのどに詰まり、死んでしまう恐れがあった。
不思議なことに今回は、捕獲できず翌日に持ち越す「空振り」が一度もなかった。
不妊手術をして放した猫が再び捕獲器に入ることもなかった。
河原で悲惨な死を遂げた猫たちが導いてくれたのかもしれないと、今にして思う。


小西修さん撮影

多摩川の猫を27年間ケアし続けてきた広告写真家の小西修さんによると、この川の河原では、猫に向けて飼い犬を放して襲わせたり、石を投げる人が後を絶たない。
筆者が今回捕獲を進めた場所の近くでも、何者かがまいた毒餌を食べた子猫が死んだほか、残酷な手法で殺される事件があった。
車道に出て車にひかれたり、病死するケースも多い。
猫を持ち込んだ病院では、詳しく書けないほどひどい虐待をされて担ぎ込まれてきた子猫がいた。
人に懐いていたのが、逆にあだになった。
こうした光景は、他の地域の動物病院でも、何度となく見てきた。


多摩川の河原で生き抜き、現在は他界した猫たち=小西修さん撮影

「知ること」の大切さ
救われる話もあった。
猫が入った捕獲器を運んでいる時に声をかけてきた男性に、野良猫の不妊手術には自治体の補助が出ることを教えた。
しばらく後に河原で再会した際、役所で捕獲器を借りて自宅の近所の猫の親子を捕まえたと知らされた。親は不妊手術をして放し、子猫たちには飼い主を見つけたという。
男性が見せてくれた写真の中の子猫たちは、実に穏やかな表情をしていた。
もう一つ、エピソードがある。
筆者が病院の先生とともに猫を元の場所に放しているのを見ていた人が、われわれが猫を捨てていると勘違いして警察に通報した。
後で警察から病院に電話がかかってきたという。監視の目がある証拠でもあり、逆にほっとした。


小西修さん撮影

この季節、早朝の多摩川では月がまだ明るく、霜が降りた河原を照らしている。
夏場には増水して、ホームレスの人々ともども猫が流されることもある。
飼い猫の平均寿命が15年弱なのに対し、野良猫は4、5年程度。
不妊手術をしたからと言って、筆者が放した猫たちが、いずれは野垂れ死にすることに変わりはない。
彼らは人間に捨てられた猫か、その子孫なのだと、改めて強調しておきたい。
不幸の連鎖をもたらす最大の元凶は、利益最優先のペット関連業界でも、広告料を取ってブームをあおるメディアでもなく、安直に「癒やし」を求めて買ってしまう消費者の甘さなのだという点は、心しておくべきだろう。
ここまでの連載を経た、偽らざる実感だ。
そしてもう一つ。
「知ること」の重要さも強調したい。
筆者は数年前に、不妊手術の証しとして耳の先端をカットされた猫を初めて見た際、虐待だと勘違いして非常に憤慨した。
野良猫には不妊手術が必要だという事情に気づいてちょっと行動するだけでも、不幸の連鎖に対する、ささやかな抵抗ができるのだ。


「SEKAI NO OWARI」の犬猫殺処分ゼロプロジェクト

2016-09-27 05:38:29 | 幸せになったワン・ニャンたち

犬猫殺処分ゼロ 新曲に込めた思い(SEKAI NO OWARI)

2016年9月25日(日) 毎日新聞



動物殺処分ゼロ支援プロジェクト「ブレーメン」について語る人気バンド「SEKAI NO OWARI」。
(右から)Fukaseさん、DJ LOVEさん、Nakajinさん、Saoriさん=東京都渋谷区で2016年9月19日、内藤絵美撮影

◇支援プロジェクト「ブレーメン」発足
日本では飼い主らの身勝手な理由で約10万匹(2014年度)の犬と猫が殺処分されている。
この現状に関心を寄せた人気の4人組バンド「SEKAI NO OWARI」が今年7月、殺処分ゼロに向けた活動を支援するプロジェクト「ブレーメン」を発足させた。
彼らを駆り立てたものは何だったのか。
動物愛護週間(20~26日)に合わせ、話を聞いた。
【聞き手・池乗有衣】

--国内の殺処分の現状を知ったきっかけは何ですか?
Saoriさん
アフリカでは子供たちが飢餓で、シリアでは内戦でたくさんの人たちが亡くなっているのを知っているように、日本では飼えなくなった犬や猫が殺処分されているのは、知ってはいました。その中で、最初にFukaseが殺処分をゼロにする手伝いをしたいと言ってくれました。
Fukaseさん
友達がフェイスブックで殺処分ゼロを目指し活動する団体をシェアしていたのを見たのがきっかけです。最近、そういう動きを目にする機会が増えていたので、僕らにもできることがあるのか詳しく知りたいと、考え始めました。

--不幸な命を救う活動はハードルが高く捉えられがちですが、その一歩を踏み出せた理由は?
Fukaseさん
僕一人だったら「どうしよう」と思っているだけかもしれません。僕ら4人は一緒に住んでいて、「みんなでやろう」と話し合え、勇気を出せました。
Nakajinさん
殺処分ゼロの目標達成は、時間のかかることかもしれません。長く支援していくためには、たくさんの人の協力が必要です。僕らが殺処分の現状を発信することで、たくさんの人の目に触れる機会が増え、その手伝いができるのではないかと思いました。不安もいっぱいありますが、決意は固めたので自分たちのやれることをやりたいです。

--犬や猫が好きなのですね。
Saoriさん
好きだから助けるわけではありません。犬や猫をかわいいからと飼って、思ったよりかんだり、あっちこっちでおしっこをしたりするから飼えないと投げ出して、(動物愛護センターなどに連れて行って)殺してしまう。この人間が作ったシステムがいいとは思えません。このシステムを改善したいのであって、「犬や猫がかわいいから助けましょう」とは違う・・・。
DJ LOVEさん
好きや嫌いでは、それこそ犬や猫でも、この子はかわいくないから助けないみたいな感じになってしまいます。
Fukaseさん
倒れている人がいたときに、その人がかわいいから助けるのではなく、僕はおじさんでも手を差し伸べます。そこにあんまり理由はいりません。人が悲しんでいるのを見て自分も悲しくなるように、倒れている人がいれば理由なく手を差し伸べるっていうのは、みんなが持っている気持ちで、僕らが特別に持っているわけではありません。

--「ブレーメン」と名付けた理由は?
Fukaseさん
僕らのデザイナーの提案からです。年老いて殺されそうになっている動物が自分たちで生きていくグリム童話「ブレーメンの音楽隊」から取りました。覚えやすく、支援に参加しやすい名前が良かったので、「いいね」となりました。

--来月5日に発売するシングルCD収録曲「Hey Ho」の収益を、飼い主のいない動物の保護や譲渡活動の資金として援助されるそうですが、楽曲にはどんな思いを込めましたか?
Nakajinさん
Fukaseが「Hey Ho」の歌詞に書いたのですが、今は殺処分の現状にまだピンとこない人も当然います。そういう人でもこの楽曲は知っていて、何年か後にこの楽曲と殺処分ゼロに向けた活動が関連づいたとき、興味がわいてくるかもしれません。だから曲としては、老若男女誰もが聞いて、普通に音楽として長く楽しみ続けてもらえるものを心がけました。
Fukaseさん
犬や猫が殺処分されている現状を知ることイコール悲しまなければいけないことではないと思っています。悲しむことと、殺処分をなくしていこうという気持ちが必ずしもイコールではないからです。例えば、お医者さんは患者さんにあまり感情移入をしないようにしているといわれます。お医者さんがしなければいけないのは、人を助けることだから。殺処分ゼロに向けた活動は、ある程度の悲しみや嘆きが含まれるものかもしれませんが、僕らはみんなに悲しんでほしくてこの楽曲を作ったわけではないので、この楽曲をあんまり重く受け止めてほしくはないです。

--援助先に、広島県神石高原町で県内の犬の殺処分ゼロを目指し、殺処分対象となった犬を引き取り、譲渡に尽力する認定NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)」を選んでいますが、その理由は?
Saoriさん
「広島で犬の殺処分ゼロに」というニュースを見て、PWJを知りました。そんなことできるんだと思って、4人でPWJの保護シェルターにも行きました。(殺処分ゼロに向けた事業「ピースワンコ・ジャパン」リーダーの)大西純子さんが、これから殺処分をなくしていくためには、子供たちに犬や猫がどういう生き物で、どういうふうに接するのかを教えるのが大切だと話してくれ、すごくいいなと思いました。
Fukaseさん
Saoriちゃん、僕らは思想を持たないでフラットな立場で活動していくことにしているのに、それは思想に賛同していることになってしまうので、ちょっと違うんじゃないかな。PWJは一番見えやすい形で結果を出そうとしていたからです。日本中の殺処分をなくすには、僕らだけではどうしようもない。PWJを基盤にして、いろんな動物愛護団体さんの協力も得なければならないと思います。ただ、それぞれの団体さんには、それぞれの考えや気持ちがあって、協力し合うのはすごく難しいことでもあります。僕らがその考えや気持ちを、これは正しいこれは正しくないと判断しては、団体さんに優劣をつけてしまうことになります。僕らの活動が嫌いな団体さんが現れては、意味がなくなってしまいます。

--今後の支援の方向性は?
Fukaseさん
この前、僕がある団体から表彰されたのですが、そこに「批判するより提案を」という言葉があって、僕はそれがすごくいいなと思いました。「それはだめだ」と言うとケンカになるから、「これはどうだろう」っていうふうに言葉を換えれば、目的のために議論ができます。この殺処分の問題は熱くなりすぎてはいけないと思います。僕らの立ち位置は、冷静に進めていくためにバランスを取ることではないかな。僕らのCDの収益金だけでは殺処分はなくせません。こうしたインタビューで僕らの思いを発信していくことによって、仲間を募るというのが重要になっていくのかなと考えています。

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ブレーメンのホームページ
https://bremen-project.net/mob/index.php?site=bp&ima=2609


警察犬不足

2016-01-11 06:10:07 | 幸せになったワン・ニャンたち

警察犬不足、拍車に懸念 認知症不明者の急増で出動

2016年1月6日(水) 毎日新聞


指導手の野田拓さんと警察犬のナム=佐賀市で2015年11月4日、岩崎邦宏撮影

犯罪捜査や行方不明者の捜索に協力する警察犬の出動件数が増加している。
認知症などによる高齢者の行方不明事案が急増したのが主な原因で、2014年は全国で9329件と05年から34%増えた。
一方、警察犬の数は減少しており、14年は1351頭と過去10年で最少となったが、財源や育成者不足から打開策は見つかっていない。
活躍の場が増えながら、応じられないケースが出ることが懸念されている。
【岩崎邦宏、宗岡敬介】

「認知症の高齢女性が行方不明」。
昨年12月9日深夜、佐賀県神埼市、野田拓(ひらく)さん(68)の携帯電話が鳴った。
野田さんは愛犬のシェパード、ナム(雄、8歳)を警察犬として育て、ペアで捜索に当たる指導手(しどうしゅ、ハンドラー)だ。
今回の現場は約50キロ離れた同県唐津市肥前町。
本来は「管轄外」だが、周辺の指導手の都合がつかず出動を要請された。
車で約1時間半かけて唐津署へ。
ナムと一緒に数時間捜索したが見つからず、帰宅したのは翌日午前7時だった。
女性はその後、無事保護された。

警察犬には警察が管理する「直轄犬」と一般の人が育成・訓練する「嘱託犬」がある。
野田さんは嘱託犬の指導手になって12年。
同県上峰町の山中で行方不明になった女性(当時65歳)を20分で発見したこともある。
出動は1カ月に1、2回で昼夜を問わない。
ガーデニング業を営むが、要請があれば極力出動する。
「仕事で疲れているときついが、行方不明者を発見した達成感は何とも言えない」

警察庁によると、警察犬の出動件数は05年は6949件だったが、14年は9329件。
行方不明者の捜索が2倍以上の5324件に増えたことが主な原因だ。
背景には社会の超高齢化がある。
佐賀県警では14年、行方不明者の捜索44件のうち65歳以上の高齢者が26件と過半数を占めた。
福岡県警でも109件のうち高齢者は65件(59%)で、41件が認知症の疑いのある行方不明者だった。
一方、警察犬の数は減少傾向にある。
09年末の1483頭をピークに14年末は1351頭に減った。
飼い主や訓練業者らでつくる「日本警察犬協会」(東京)によると、指導手の減少で嘱託犬が減っているのが主因とみられる。
警察犬の育成には1~2年を要し、この間、訓練業者に支払う費用や餌代は月5万~7万円。
訓練を終え警察犬に認定された後も餌代などに月2万円程度必要だが、1回の出動に伴う謝礼金は平均7000円程度だ。
持ち出しになっているのが実情で、協会の担当者は「指導手の高齢化もあり、制度の維持が難しくなっている」と語る。
警察庁は直轄犬の導入を全国の警察に求めている。
しかし、犬舎や訓練施設を整備する初期投資、専門職員の配置など地方の警察にはハードルが高い。
大阪や福岡など計24都道府県には直轄犬がいるが、残りは嘱託犬だけに頼っている。
佐賀県警幹部は「すぐに出動できる警察犬がおらず、夜が明けてから捜索に出たこともある。今後も警察犬が減ると、出動できないケースが出てくるかもしれない」と懸念している。

◇警察犬
人間の4000~6000倍とされる嗅覚を生かして犯人追跡や証拠品の収集、行方不明者の捜索などに協力する。
2005~14年、警察の管理する「直轄犬」は138~164頭、民間で育成する「嘱託犬」は1194~1326頭で推移している。
シェパードやラブラドール・レトリバーなどの大型犬が一般的だが、最近はミニチュアダックスフントなどの小型犬が嘱託犬になることもある。

◇警察犬の内訳(数字は頭数)
県名  直轄   嘱託
山口   3   23
福岡   4    4
佐賀   0    6
長崎   0   17
大分   0   28
熊本   3   20
宮崎   0   37
鹿児島  3   36
沖縄   4   28
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全国 157 1194

※全国は2014年12月末、福岡は15年11月20日、他は15年12月15日現在。各県警などへの取材による