早すぎた梅雨明けのせいか、夏本番となる頃に梅雨の戻りが長引き
夏山の予定も二転三転、、、ようやく天気が安定してきたところで
8月の2週目に宿の予約を入れ、今年の夏山は伊吹山と白山へ登ることにした。
伊吹山も白山も、花好きなら一度は訪れたい山。
イブキトラノオ、イブキボウフウや、ハクサンフウロ、ハクサンイチゲなどなど、
山名を冠した花の名前が数多くあることからも、花の豊富さが想像できる。
横浜を深夜3時に出発、伊吹山ドライブウェイ手前で友人をピックした後、
山頂駐車場に9時過ぎ到着。混むと聞いていたも、平日のこの時間はまだ余裕。
うっすらガスがたちこめるなか、西遊歩道から歩きだした。
山頂に広がるお花畑は、遊歩道をぐるりと一周するだけ、3時間ほどで見ることができる。
台風による土砂崩れで通行止め
となっていたドライブウェイも6日から解除となり、道路はきれいに整備されていた。
通行料¥3,150と決して安くないが、労せずして山頂へ行ける値段としては妥当なのかも。。
歩きだしてすぐ目についたのがツルニンジン(キキョウ科)
伊吹山植物解説員のかたから、咲いているのはこの場所だけとお聞きした。
別名ジイソブ(爺さんのソバカス)
なんて愉快な名前もあって覚えやすい。
爺さんがいるなら婆さんもいて、ジイソブより小ぶりのバアソブもあるがとても少なく、
私もまだ見たことがない。
遊歩道斜面に並ぶたくさんの花ばなにニコニコ ルンルン
ルリトラノオ、シモツケソウ、メタカラコウ、コオニユリ、イブキトラノオ、色とりどりに咲く夏の花たち。
よく目立つ黄色の花メタカラコウ。 似ている花にオタカラコウがあるが、伊吹山にはメタカラコウだけが
咲くという。「雌宝香」という名だけに、根に樟脳のような香りがあるそうだが、花もいい匂いがした。
青紫色の穂状の花は、クガイソウかと思ったら、ルリトラノオだった。
ルリトラノオは伊吹山固有種で絶滅危惧種にもなっているとのこと。
クガイソウとよく似ているけど、葉の付き方が違い、ルリトラノオは2枚の葉が対生するのに対し、
クガイソウの葉は輪生して段になり、9段にもなることから九階草の名がついたとか。
花に集まってくるチョウの種類もいろいろ。左はヨツバヒヨドリにとまるサカハチョウ。
アカタテハは歓迎モードいっぱいで(-^〇^-)、私の周りをヒラヒラ飛んではザックに、
カメラに、靴にとまる。
アサギマダラも、
大好きなヨツバヒヨドリにとまって吸蜜。
緑の草原にやわらかなピンク色のアクセントを添えるシモツケソウ。
ここ伊吹山も、シモツケソウのピンクで山全体が染まってしまうほどになるそうですが、
花が遅れ気味の今年はまだこれからみたい。
それでも、花に囲まれて歩く遊歩道は楽しさいっぱい
「わぁ、スゴイ!、わぁ、きれい~!」と私たちは歓声をあげながら花の写真を撮り、
お花畑でスマイル~をキメてみた(*´∀`*)
やさしいピンクのシモツケソウは、どんな花とも相性がよくて、花たちの引き立て役。
シンプルなワレモコウを明るく彩って。。
左のイブキフウロは花弁先端が三裂するのが特徴で、エゾフウロの変種だそうだ。
晴れたり曇ったり、時々霧が流れたり、各地で猛暑となったこの日は高原でも蒸し暑い。
展望は得られなかったものの、花の観察には暑さをしのげるちょうどいい天気だ。
何度か聞いてもすぐに忘れてしまう花の名前、そんななかで一度聞いたら忘れられない名というのも
あって、左の黄色い花、オトギリソウ(弟切草)がまさにそれ。この花に伝わる話では、
その昔、鷹匠の兄弟がいて、この花を鷹がケガしたときの傷薬に使っていて、それは重宝していたそうな。
ところが、この秘伝の薬草たる秘密を弟が漏らしたことで、兄は弟を斬り殺してしまい、
そのときに飛び散った血のあとが、オトギリソウの葉や花びらの後ろに黒く点々と残ったそうだ。
おどろおどろした伝説が花の名前になって、花言葉も「復讐」とか「秘密」。 へぇ~《゜Д゜》
右の小さい花(3mmくらい)はかすかな紫色で、背の高い草花が多いなか、遊歩道脇で盛んに
自己主張していた姿が可愛らしい。 名前を聞いたけど忘れてしまって、、、(´Д`)
山頂周辺のなだらかな草原にも、お花がどっさり
左に見える三角の屋根
あそこが伊吹山頂。 高さ2mにもなる大きなシシウドは夏の高原を代表する植物。
シシウドは夏らしさが感じられて、その大きさにも親しみを感じちゃう。この花のおもしろい
ところは、ひと月に♂~♀~♂~♀へと性転換するように、雄花から雌花へと変化しつつ
咲き続けることだ。 夏を代表するだけあって、スタミナ充分、一人二役をこなす(笑)
山頂(1,377m)は青空もひろがって、となるとたちまち暑い~
後におわすは日本武尊(ヤマトタケル)の石像。伝説では、伊吹山に荒神がいると聞いて
征伐に出かけたものの、山頂近くで大きな白いイノシシが現われ、弓矢で威嚇して
進んだが、イノシシの毒気に当たったか高熱を出して倒れてしまう。
イノシシは山の神の化身で、怒りにふれたためらしく、その後亡くなったそうで
諸説あるみたいだ。 山に対しては登らせていただくという謙虚さがなにより大事ね。
山頂をあとに東遊歩道から下山にかかる。
キンバイソウもまだ咲いて
いる。見逃した花も数ありそう、またここにアップできなかった花もたくさんある。
伊吹山のポスターには「百花繚乱」とキャッチコピーがあったが、たしかにそうかもしれない。
足の弱い人でも行くことができる百名山で、花の山としても楽しめるのがいい。
14:15駐車場に戻り、白川郷へ行く友人と別れて私は白山へと出発。
関ヶ原ICより北陸道で小松ICへ向かう。午後の日差しは厳しく、真夏の日中ドライブは暑くてタイヘン。
18時今夜の宿「かんぽの郷・白山尾口」着
白峰まで30分くらい。明日の登山にむけてゆっくり休んでおかなくては、、。
はじめて泊まる「かんぽの宿」は、二食付きのシングルを予約、会員サービスで¥8,300也。
部屋は清潔で、設備も申し分なし。期待していなかった食事も、めずらしく美味しくいただけた。
大浴場の温泉も、湯っくり浸かることができた。
さぁ~て、明日の白山、どんな花が咲いてるのだろうたのしみ~ つづく
先日はどうもありがとう!
方向性が同じmikiさんと山歩きができて、ほんとうに楽しかったわ!
私も、花の名前を聞いても、覚えていられるのはいいとこ5分(*´∀`*)、自分で調べるようになってから、やっと少しづつ定着してくるようになりました。それでもとっさに思い出せない(;゜Д゜)!、、、記憶力の低下をしみじみと、です。
紫外線対策はバッチリしないとね~
半袖はキケン、長袖着用で首周りも要注意ですよ~
山歩きは長時間紫外線にさらされるので、思った以上に日焼けするのね。そして、その日焼けはシミとなって忘れた頃に出てくるのでやっかい。とくに手の甲にできたシミは気になるので、手袋もしたほうがいいわ。私は写真を撮るのに指先が出ていた方がいいので、指なし手袋愛用なんだけど、それで指の先が黒くなってしまいました(~_~;)
花いっぱいの伊吹山、mikiさんと楽しい時間を過ごしました。
yumeruちゃんとお会いできなかったのが残念。
名古屋からだと1時間ちょっとの伊吹山、近くにこんな素敵な花の山があっていいですね~
時期によって見れる花が違うから、何度でも行きたくなってしまうわね。
オトギリソウの云われにはオドロキですね。
今のように薬がなかった昔は、植物の薬効作用に頼るしかなかったから、よほど貴重だったんでしょうね~
伊吹山、百花繚乱でしたね♪
wakangaさんと一緒に山にいると時間が経つのが早いこと早いこと~!チョウチョも寄って来て私達モテモテでしたねぇ(^O^)p
めいっぱい楽しんじゃいました。あれから日にあたっていた右腕が日焼けばっちりで(苦笑)最近皮が向けたの(^_^;)日焼け止め塗っていたけど。山の紫外線には用心ね。
お花の名前、ほとんど忘れてしまっていたし、このブログ、見せて戴いて感動が蘇りました。ありがとう☆
かんぽの宿も素敵な所で良かったですね^^
白山、楽しみにしています。
ハクサンイチゲ・・・白山だったなんて おどろきです(^^)
ルリトラノオをはじめ、、、伊吹山固有種が
わんさかの 貴重な草花の倉庫
すばらしいですよね~
チョウチョもいっぱいだし(^^)
ここにも守っていきたいものが たくさん
あるのですね。。。
オトギリソウ
西洋オトギリ草の方は ハーブでよく出番が
あるので 仲間のオトギリソウ・・・ちょっと気になる存在でした。。
すんごい 云われですね(~_~)
遠路はるばるおつかれさまでした~
楽しめたようで ほんとうに良かった~
白山レポも 楽しみにしています♪