和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

廃校再生。

2018-12-03 | 地域
昨日。教えてくださる方がいて、
その本を、さっそく注文。
「廃校再生ストーリーズ」(美術出版社)。
発行2018年8月8日とあります。はい。新刊。今日届く。

私の住んでいる近隣地域の小学校も登場していて、
興味深い。

まず、開いたのは、本に関する箇所でした。
「地域の知の痕跡を、収蔵する書庫。」(p218~227)

場所は山口県・山口市。
山間にある集落・阿東。
こうあります。

「2006年頃から廃品回収の仕事をしていた吉見さんは、
阿東で大量に廃棄されていく書籍を守るため、
すでに手狭になった自宅倉庫とは別に保管場所を探していた。
そのうちに、当時の教育長の好意で、閉校直後の
旧亀山小学校の1室を借りることとなる。・・・・」

この吉見正孝氏のセリフがしびれる(笑)。
こうあります。

『地方が衰退しつつある時代においては、
これまでのように行政へ丸投げする方法は
うまくいかない。【こうしていきたい】という
自分たちの想い、またそれを実現できるかどうかは、
地域の力が重要です。今の地域には
その突出した力がなく、良くも悪くもフラット。
ある意味、平等なんですよ』と話した。


吉見さんの話はつづきます。

「・・・この変革の時代に、
多くの大学教員が自らの蔵書を寄贈できる場がなく、
焼却処分せざるをえない状況にも表れています。
先日も東京・高田馬場の雑誌図書館『六月社』が閉館し、
約10万冊の所蔵雑誌が行く当てがないというニュースを
耳にしました。いわゆる郷土資料館ではないけれど、
世界中を探してももう二度と出会えない貴重な資料が
ここにはある。今見えている問題に対して、
私は自分ができることをやろうとしているんです」(p225)


拍手。


うん。自宅から1時間ほどでいける廃校の小学校の再生も
紹介されているのですが、私が気になったのは、集落・阿東でした。



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