和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

なんだ竹槍じゃないか。

2022-08-19 | 硫黄島
水木しげる著「白い旗」(講談社文庫)が、古本で200円。
読んだことがなかったので購入。
最初にある『白い旗』をひらく。

昭和20年2月10日硫黄島。とはじまる。
最初のページには文がある。

「 硫黄島は、その名のごとく硫黄の島であった。
  井戸を掘っても、硫黄くさい海水まじりの湯が出る。
 
  陣地構築のために穴を掘れば、
  鼻がただれるほどきつい一酸化炭素と
  硫黄のにおいで十分には作業ができない。 」

忘れがたいのは、この箇所でした。

「 射て 」「どうした」
「弾がありません」
「弾薬庫から早くもってこい」
「弾薬庫も空です」
「なに空!?」

「そりゃ大変だ」「無電 無電」
 ・・・・・

「そのあくる夜 無電が通じたのか・・・」
「輸送機です」
「しめたっ」「弾薬だ」 

 輸送機から「ぽたっ」と荷が落下する。

「早くあけろ」
「なんだ竹槍じゃないか」
「竹槍で戦えというのかナ」 ( ~p22 )


文庫には、「白い旗」のほかに
「ブーゲンビル上空涙あり」「田中賴三」「特攻」と、
あるのですが「白い旗」だけで私はもう先が読めない。


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