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和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

文学の幅は広い。

2013-10-03 | 短文紹介
文春文庫の「吉村昭が伝えたかったこと」に
関川夏央の「『冬の鷹』の衝撃」という文がありました。
はじまりは
「私は吉村昭『冬の鷹』を読んだときの衝撃を、いまだ忘れることができない。文学の幅は広い。これが文学なら文学は読むに足りる。文学は学ぶに足りる。それが読後に私が抱いた感想であった。・・・・」(p286)

さっそく、新潮文庫の『冬の鷹』を注文することに(笑)。

また、その文春文庫にある「津村節子ロング・インタビュー」の最初の方に、

津村】 人柄などよりも、彼が同人誌に書いた『死体』という小説に圧倒されたんです(「青い骨」所収)。全国に同人誌は数々あるのに、こんな小説を書ける人が身近にいるくらいでは、自分なんか見込みはないと思った。・・・(p228~229)

こちらの「青い骨」という小説本は、どうやら文庫にはなっていないようです。これはこれで、気になるなあ(笑)。
コメント
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