VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

旭化成ホームズ中間決算

2006年10月31日 | 住宅業界
旭化成ホームズの中間決算発表会に伺った。 岡本会長(左)波多野社長(右)による報告。
 
先に行なわれた、旭化成(株)の中間決算発表会ではグループ8事業会社の中で、ホームズ社だけが増収増益で無かったという事。
売上1691億円(前年同期-8.7%)利益54億(同-35.9%)という結果。
ただ通期については、過去最高益の大台300億円を目標にしており受注増など計画は着実に進んでいるという。

旭化成ホームズの中心事業ヘーベルハウスの建築請負事業は、【建替え戦略】に注力しており
受注の51%前後が建替えという、大手住宅メーカーの中では最も高いシェアで推移している。
商談数のシェアでは、もっと建替えが多く(新築の1.4倍)問題は、営業&設計現場での提案&ソリューショ能力が低い事と分析されている。
現場営業マンが若返っている事と、近年、団塊ジュニア中心に新築時代が続いたので
建替え営業のノウハウが蓄積されていないようだ。

波多野社長は「現場が展示場である」を徹底して推進し、顧客からの支持・評判を紹介へ結び付けたいとの事。

私は気になる分譲事業について質問してみた。ここは岡本会長が引き続き監督されている事業と言う事で
岡本会長からご回答。「3-350億円規模の事業の50%を“建替えマンション”でやりたい。」という事。
下半期販売物件として、建替え(国領)・法定再開発(日暮里駅前)・等価交換(向ヶ丘遊園)と大型物件が控えているが
来期が端境期のようで、今後の建替え案件の事業化次第のようである。

何れにせよ、住宅市場が【新築→建替え】にシフトしようとする中で
先陣を切ってチャレンジしている企業であり、成果に期待したい所である。


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