VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

ガスで環境を考える

2007年06月14日 | 住宅業界
昨年6月に設立され1年を迎えた[ウィズガスCLUB]が、記念シンポジウムを開催した。  この組織は、
(社)住宅生産団体連合会キッチン・バス工業会・(社)日本ガス石油機器工業会日本ガス体エネルギー普及促進協議会によるもの。

シンポジウムは、
(社)日本ガス体エネルギー普及促進協議会の村木会長(東京ガス)のご挨拶で始まった。
安倍総理の「美しい星へのいざない」を引用し、2050年の未来へガス協会はエコウィルのみならず燃料電池で貢献すると。

基調講演には経済産業省から資源エネルギー庁の三木課長(写真左)が「『ロ・ハウス』構想の推進と住宅の省エネルギー対策について」。 右はウィズガス住宅の解説をするウィズガスCLUB事務局の村関部長。
     
CO2排出量は‘90年比+13.9%(‘05年)中でもオフィスや家庭では+40%前後も増えている。家庭では冷暖房が大きなエネルギー消費。
そこで断熱性を高めたロ・ハウス(LOHASな住宅、という造語)の推進でエネルギー消費を抑える提案だ。
三木課長の発表で驚いたのは、
住宅性能表示制度の評価書取得新築住宅で省エネ基準適合率が約3-40%と低い事!
何の為に評価書を取っているんだろう・・・耐震性しか注目してないのか、省エネ基準が寒冷地以外には厳しすぎるのか。

他に自動車・家電のような『トップランナー制度』による省エネ基準目標達成の手法を住宅へも検討する、
省エネルギーラベリング制度』も窓製品からスタートしたい考えが紹介された。

省エネルギーフロントランナー計画」において2030年までに30%のエネルギー消費効率改善を目指す(基準年が曖昧である)
など、日本は省エネ技術立国を目指し、また国民‘1人1日1cal削減’を国民運動にして行きたいという事だ。

今日はウィズガス住宅フォトコンテストの授賞式も行なわれ、赤池審査委員長(ユニバーサルデザイン研究所所長)から講評。
 
写真右がグランプリ受賞。 やっぱりガス床暖房が幸せを呼ぶ、って感じでしょうか・・・

後半のパネルディスカッションには、
キャスターで千葉大特命教授でもある木場弘子さんも加わり環境配慮をママの視点で話された。
 
上右の雑誌は、リクルート社が作成し当日も配られた「食育と一緒に考える住まいづくりBOOK
(ガス関連各社様から大きなお仕事を頂いたようです!)

住宅建築時には、キッチンや給湯の熱源について“ガスor電気”の大きな選択がまずある。
施主の志向性や生活スタイルに加えて「どちらが得か?」=少ない消費量(コスト)で済むか?が
大きな決定要因となるが、これを超えたベネフイットを提案しようと両陣営が鎬を削っているのである。


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