迦羅求羅虫

小さな寺の日々の出来事

「狭山」の今

2012-04-17 11:35:14 | 様々な問題
ようやく当地の桜も満開になりました。

去年の桜はほとんど記憶にないぐらいなので、

今年は少し楽しみたいもの。


さて、去る14日、桜にはまだ間がありそうな盛岡に行ってきました。

共学研修会「狭山事件に学ぶ」です。

教区の協議会が狭山に関わり始めてもう10年。

毎年場所を変えて石川さんのお話を伺ってきたわけです。

さらには狭山へ現地調査にも2度出向きました。

「狭山」については、何度お話を聞いても、そして知れば知るほど、

首をかしげることばかりなのですが、

来年は事件から50年というのに、いまだ再審への道は開かれていません。

助けてくれる人がいて、一緒に歩んでくれる人がいて、

そういう多くの人に支えられての49年。

とはいえ、あまりに長い年月です。

がんばって下さい、としか言えない自分が歯がゆいです。


事件にかかわるたくさんの証拠物件は、検察だけのものではない。

もちろん被疑者だけのものでもない。

真実を明らかにするために全ての証拠を開示してほしい。

それはまた、不幸にして被害にあわれた方のためでもあります。


冤罪はだれにでも起こりうる悲劇です。

足利事件の菅谷さん、布川事件の桜井さんや杉山さんはその被害者でした。

そして、袴田事件も再審に向かって動きそうな状況です。

一日も早く「狭山」にも本当の春が来てほしいなあ、

石川さんご夫妻の優しい笑みをたたえたお顔に接して、

そんなことをあらためて思った一日でした。


狭山事件のサイトです。

狭山事件の事実調べ、再審を求める100万人署名

公正な証拠開示の法制化への署名をお願い致します。





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