迦羅求羅虫

小さな寺の日々の出来事

すてきなジェーン

2012-01-14 21:39:39 | 3.11
ジェーン・バーキンは若いころの私のあこがれの女性。

初めて彼女を知ったのは、高1の頃に見た、アントニオーニ監督の「欲望」という映画で。

「欲望」は、大人になってから唯一お金を出して買ったDVDでもあります。

ヤードバーズのジェフ・ベックとあの頃のジェーンが、

どうしても見たかったんだよね。

青くて硬くてアンニュイな雰囲気の女の子だった。

その後、彼女の人生に大きな影響を与えるゲンズブールとの出会いがあり、

そこから導き出されたようなあの囁くような歌声にも、

実は密かにあこがれた(きゃ


3度の結婚を経て、女優として歌手として、さらには社会活動にも身を投じる彼女の生き方は、

多くの女性に影響を与えたと思う。

その彼女が、震災後の日本にいち早くやってきて、

彼女なりの行動とメッセージを残してくれていたということを

実は、今夜初めて知った。

テレビの番組で。


彼女が来日した4月の初め、私はまだ大阪にいて、

テレビも震災のニュースしか見ず、ネットからも遠ざかっていて

他の情報を身に入れることをしていなかったしね。

今夜の番組では(BSなので再放送かもしれないけど)、

彼女が彼女の言葉でしっかりと被災した日本と日本人について話してくれていた。

それはとても温かく私の耳に入ってきて(もちろんフランス語はわかりましぇんが)、

やさしく肩を抱かれている気がして、いつのまにか涙が出てました。

トークの相手役の谷村新司も泣いてたけど。


ジェーンも65歳ぐらいか。

画面に映った彼女の手の甲は年を感じさせる皺ができ、シミも浮いている。

でも、きれいだ、ジェーン。

「老いることを恐れないで、60からでも冒険ができる」と、

女性へ向けてメッセージを贈ってくれたジェーン。

とはいえさすがに冒険はできないが、老いを恐れず日々を生きることはできる。

老いを楽しむことができる、そんな気がしてきた。

日本人バンドとまわるワールドツアー後に、また日本に来るとのこと。

そのときは、行けたらいいな。

歌を聞く、というよりもその人の近くにいきたい。

温もりを受け取りたい、そんな気持ち。



さてさて、住職共々、風邪を押して見てきた「アレクセイの泉」は、

また次の機会に書きます。


留守中、仙台から復興支援センターのKさんたちが支援の水を届けにきて下さり、

玄関先に置いて行ってくれました。

ご苦労さまでした。

ありがとう。

「水」が、もたらすいのちの世界を描いたドキュメンタリーを見てきたばかり。

いろんな思いが胸を満たします。

風邪はいっこうに良くなりそうにありません。

やっと書きましたので、

寝ますワ。





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