迦羅求羅虫

小さな寺の日々の出来事

子どもが減った

2013-02-26 12:20:00 | つれづれ
昨日、地区の子ども会の役員さんが挨拶に見えた。

毎年、駐車場をラジオ体操の場に、

また集会所などの無い地区なので、自坊の本堂が

その役割の一部を果たしていて、

昔から、子ども会の総会や役員会など折々に使ってもらっていたのだ。

もっとも、震災以降は、そんな子ども会の行事も取りやめになっていた。


やはり、今後もこれまでのような行事はできないということと、

連絡や相談などは電話やメールで可能なので、

今までのように全員で集まることはなくなるという話だった。

うちの子ども達が小さくて私自身が子ども会にかかわっていた時に比べ、

子どものいる世帯も、ずいぶん少なくなった。

ましてあの震災、原発事故である。

無理もないな・・・。


いわき市では震災以降、1万人余り人口が減った。

その90%以上が40歳以下の人たち。

実質的には、住民票を残したままの人もいるだろうから

かなりの数になるだろう。

買い物など街の中で、目で見て子どもが激減したという印象は無いけれど、

このような数字を見ると、やっぱり寂しいね。


そんなとき、新聞の集金に来てくれる若いお父さんが、

4人目が生まれるんですよって教えてくれた。

「ほんとー!?おめでとう!」

彼らも一時期は遠くに避難していた。

でも、帰ってきた。

移住を決意した人も、帰ることを決意した人も

苦渋の選択であることは同じ。


子ども会の役員さんには、

いい機会だったので、大谷派の保養事業のお話をさせていただいた。

これも、考えや受け止めはさまざまなので押しつけはできない。

一人ひとりが、悩み考えて自分や家族にとってのベターを出すこと。

でも、これってけっこう難しいんだよなあ。

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