迦羅求羅虫

小さな寺の日々の出来事

そして今日

2011-08-09 14:06:55 | つれづれ
昨日は私の父の妹の夫である叔父の葬儀でした。
かっての炭鉱地区に店を構え、青果や鮮魚、プロパンガス、コンロ、さらに
電化製品にいたるまで取り扱い、商売一筋、あかるい叔父でした。
震災直後の水の無い時は、近くの川から水を運んで腰が痛い痛いと言っていたそうです。
でもそれは実は病いのせいだったとも。
火葬場での収骨の際、叔父の太くて頑丈そうな遺骨にあらためて驚きました。
80過ぎて初めての病気。
病んでいたとはいえ、以前の働き者で頑健な体躯を思い出しました。
こんなときでもなければ会う機会も無くなった遠方に住むいとこたちと
震災以降の話で盛り上がり、もとは皆この地がルーツだけに、
様々な思いが交錯したようです。

夕刻、用事ついでにこの日が最終日の七夕祭りへ行ってみました。
規模も開催時間も縮小ということでしたが、予想以上の人出。
やはり祭りの目玉は復興の二文字。
避難地域の人たちの出店もあったり、「がんばっぺ」の文字があちこちで躍っていました。
笹飾りをぬって歩く大人も若者も子どもたちも、ともあれ前へ前へ・・・です。

そして今日9日は長崎に原爆が投下された日。
田上市長の平和宣言を聴きながら、またまた涙が出てきて困りました。
どうも震災以降、涙もろくていけません。
とあるテレビ局の不適切なテロップ事件、京都五山の送り火の顛末など、
聞けば心穏やかではいられない話題もありますしね。
国連事務総長のパン・キムンさんが福島を訪問し、被災地や避難所を訪問して
国連が福島の復旧、復興を支援するというコメントを出しましたが、
では具体的にどんなことが可能なのか、何ができるのか、
まだ全然わかりませんもんねえ。
少なくとも脱原発、減原発でないことは確かですけど。