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vagabond moon

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明日発売。

2008-02-05 23:47:08 | CD
 加藤いづみのカバーアルバム「favorite」が明日店頭に並ぶ。
 
 正直、しんどいアルバムだった。女性アーティストの扱いには慣れているつもりだったが、妊婦は初体験。お腹が大きくなるにつれ、しだいに太めで優しい母親の声になって行く。微妙に変わる声のトーンをどうやって録音するか、試行錯誤の連続だった。
 
 彼女はけっこう頑張り屋さんなので何度でも唄ってくれるのだが、スタジオで「おぎゃー」となったら困るので、そんなに力ませてはいられない。助産婦免許を取っておけば良かった…。

 苦労の末、出来上がった作品。なかなか良いのよ、これが。個性的な声を持つ人はやっぱり、いいね。馴染みのある楽曲の違う色合いを楽しめると思う。
 
 雪、雨、雲、晴れ。空模様のような心の景色を聴いて欲しい。

 

 

 

R&R。

2008-02-05 00:15:06 | スタジオ
 今週末の小山卓治のレコーディングに向けて譜面書き。アルバムは八割がた録り終えて残すところあと二曲。最後のお楽しみにR&Rナンバーを二曲残したので、ストーンズやジョージアサテライツなんぞ流しながら雰囲気作り。
 ギターのストラップを低めにしてキースリチャーズ、ちょっと高めにしてマイクキャンベル。色んなギタリストになりきってリフを考える。興が入りすぎて、譜面書き進まず。

 録画予約してあったスーパーボウル、ハーフタイムショーのトムぺティをかぶりついて観る。テレビサイズのアレンジで一曲一曲が短く感じたが、それでも貫禄のステージ。「free fallin'」は客席でも大勢が唄っていて、やはり名曲だなぁと改めて思った。
 明日から全米ツアーの一般発売。今年も行きたい。サンフランシスコあたりが良いな。

犬と猫。

2008-02-04 07:30:07 | 人間は考える葦である
 ウォーキングに行きたいな、と思いながら起床。ところが窓を開けたら外はまっしろ雪景色。ちょっとひるむが、えいやっと気合いを入れて二時間ほどテクテク歩く。
 
 新雪を踏むとギュギュっと気持ちの良い音がする。犬のようにはしゃいで走る。近所の公園の茶屋には、俺と同じようにちょっと上気した人たちがたくさんいて、雪見酒をきめている。昼間から日本酒はきついので、俺は甘酒。

 少々疲れ気味で家に帰ってカキ鍋。ここぞとばかり日本酒。ホットカーペットの上で今度は猫になって眠る。

 今年の冬、あと二回くらいは雪が見たい。

リサイクル。

2008-02-02 22:01:48 | 人間は考える葦である
 年を取るに従って記憶があいまいになってくる。
 
 十代の多感な頃に観た映画はバッチリ覚えているが、近年DVDで借りたヤツなどは二度も三度もと借りては「ん?」、オープニングで以前観たことに気づく始末。レンタルしても時間がなくてそのまま返す場合も多いから、自分でも観たかどうか自信が持てずややこしい。
 
 だが記憶が薄らいでゆくのはわるいことばかりではない。たとえば一度読んだ小説。ストーリーを思い出しながら読み返すと、二度目の京都旅行のように景色が余裕を持って入って来る。おぉこの路地はここへ続いていたのだね、と言った発見も多いのだ。記憶のリサイクルだね。

 なので花村萬月の「ブルース」。花村氏の小説、いつもヒロインが俺のタイプ。