珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

Segovia を聴く

2010-05-05 21:20:10 | クラシック
ギターとりわけアコースティックギターの音色が好きで、ジャンルを問わず聴いています。アコースティックギターはクラシックはもちろん、ボサノバでも重要なアイテムです。エレキギターをメインに弾く、ロックやフュージョンのギタリストによるアコースティックギターも良かったりします。アコースティックギターは、楽器の中では比較的オーディオで鳴らしやすい方(システムが高価でなくとも、それなりにいい音がでる)だと思いますが、いかがでしょうか?

クラシックでは既に故人ですが、Andres Segovia が私にはしっくりきます。独特の艶のある音色が何とも心地よいです。写真は約10年ほど前に買った Segovia のベスト盤ですが、今でも時々思い出したようにかけます。タレガやバッハの有名な曲が選曲されていて、とっかかりとしては聴き易いアルバムでした。

当時は一時的にマイカー通勤をしていたこともあり、仕事帰りの車の中で Segovia に浸るのが好きでした。夜間走行時にインパネの照明を落として音楽を聴く時間は、通常のオーディオと異なる楽しみでもありました。曲を聴くために、わざわざ回り道したこともあったぐらいです。



続いて紹介するのは、Segovia のボックスセットです。これは1950年代の前半にアメリカのデッカから出たアルバムのCDです。6枚セットで紙ジャケとなっています。最初の1枚はモノラルですが、モノラルでも十分 Segovia の良さは伝わってきます。バロック好きの私としてはバッハやヘンデルの曲が取り上げられている点でも買いですが、メキシコの作曲家ポンセの作品の良さを再認識できたことも収穫です。2枚目のCD(写真では一番手前)に収録されている Prelude、Ballet、Gigue の3作品が特に気に入っています。




1950年代ですから、私の生まれるずっと前の作品群です。モノラルからステレオに移行する時期でまだ録音技術も思い切り発展途上だったと想像します。それでもレコードやCDのおかげで21世紀になっても演奏を楽しむことができるのは、素晴らしいことです。19世紀の演奏家の演奏は後世に伝わりませんが、20世紀の演奏家のそれは上手く伝えていけば永く愛される可能性があるわけです。オーディオの大切な役割の一つだと思います。
コメント (6)
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