夕方仕事が終わって家に帰ると、ポストに地元の情報誌が
入っていた。
やっぱり…。
この季節、彼の元いた会社ではこの情報誌に広告を出す。
そこには彼が大きくした会社と、彼の解雇通告をした人間が
載っている…。
急に内臓をわしづかみにされたように、苦いものが口に
こみ上げる…。
同じようにその情報誌をぐしゃぐしゃにしたい衝動にかられる。
しかし、彼にそれがきたら見せるように言われているので
できない…。
(実際やってしまったことも多々あるが…)
ちょうど1年位前、2度の休職を経ても状態がよくならず
【アルコールの乱用】という症状を憂い、彼を入院させた。
そして入院した彼に代わって、会社に事情を説明し
解雇通告を受けたのは私だった…。
彼は小さかった会社を大きくしてしまった。
そして大きくなったことを当たり前のように考えた上の人間に
大きくなった途端に勝手なことを言われ、彼の部下の人たちに
パワハラやセクハラをされ…とうとう守りきれずに病気になった。
そもそもそういう病歴があったことも確かだが…。
その当人から解雇通告をされた。
本人都合にしろというところを、啖呵きって会社都合に
してやったが…。
私は喧嘩っぱやいが、比較的淡白な人間なので恨み辛みを
引きずるタイプの人間ではない。
寛容というより、ダークサイドな感情を持ち続けることが
面倒くさいのだ。
しかし、この件だけは…。
広告が入るということは、まだ会社が存続しているという
ことだ…。
上の人間のいうには、彼を解雇した時点でかなり経営状態が
逼迫しているとのことだったのだが…。
そのくせ退院した彼に戻ってきて欲しいと勝手なことを
言ってもいたが…。
彼と一緒に働いていた人たちもまだ残っているだろうが
「つぶれてしまえっ!」
と思っている…。
「会社つぶして、負債抱えて、路頭に迷え!」
と思っている…。
年に何度かこの広告を見るたびにダークサイドに
引きずりこままれるのはもう嫌だ。
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