ガラス越しの 祇園祭 1
息子から15日深夜、電話がかかリ、祇園祭に誘われる。
二時の待ち合わせだが、わたしは十一時には京都に到着。
京阪の祇園四条から京都大丸の方向へ歩き、近くの鉾町の民家を歩く。
以前にも書いたが、青畳に替えた家は一見も見つからない。
それどころか畳の数は減り、変わりに簡単な現在のカーペットがひかれていた。
祇園祭は別名屏風祭りともいわれている。
古くからの立派な屏風を見られ、鉾町が屏風と重厚なカーペットと伝統芸能や他の道具のミュージアムになったようだ。
わたしはそれらを楽しませていただきながら歩いていた。
新幹線で京都駅まで来た息子とは、長刀鉾の前で待ち合わせる。
人が多い。
マイクをとおした誘導の声は突拍子もなく大声で、若干暴力的だ。
暑さに紛れたざわめきは、汗にへばりついた砂漠の砂のような嫌らしさ。
この雑音が祇園囃子に変わってくれたならといったたわいないことを考えながら、こどもを待っていた。
2011年7月16日 宵山 京都
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