雲崗石窟
(中国 山西省・大同)
北京から西にバスを走らせると、右手には、万里の長城が続く。
驚くばかりの長さと立派さ。
宇宙ロケットから万里の長城が認められることにも、納得がいく。
北京近くは修復された万里の長城も、山西省付近では昔のままの姿が残されているという。
最も大きな石仏は、17メートル。
奈良の大仏が14,7メートルであることを考えると、相当でかい。
雲崗石窟の岩には、写真のような穴が多く開けられており、中には仏像などが細やかな細工で彫られている。
仏像は平面的なものや立体的なもの、彩色したもの、きれいな姿で残っているものや 形をとどめないような風化したものなど、各種残っている。
ツアーではきれいな形で残された重要な部分とされる題一窟から二十窟までを案内される。
六窟の釈迦の一生を描いた石窟や、写真上(十二窟)の音楽を奏でる石窟は物語性を感じた。
雲崗石窟は、北魏仏教文化の隆盛を今に伝える貴重な文化遺産だという。
敦煌の莫高窟、洛陽の龍門石窟とともに中国三大石窟のひとつに数えられ、今や世界に輝く貴重な文化遺産とされる。
結構近い龍門石窟を訪れる旅を選ぶべきだったと後悔している。
写真のような素晴らしい浮き彫りがどこの石窟を除いても、姿を現す。
雲崗石窟もイランの浮き彫りとはまた違った面白みがあった。
ツアーでご一緒させていただいた知性的な殿方が、大きな仏像の両側左右の小さな仏像を比較して、
「どうして、右側が風化が強く、左がきれいな形でのこっているのでしょうか・・・。」
と質問される。私は、
「風向きの関係でしょう・・・。」
と、その場を取り繕ったが、正しいかどうか、その時点では確信は持てずにいた。
メインの石窟前は強風と黄砂が吹く。
20窟までを一通り見た後、短いが自由行動が与えられる。
洞窟は全部で53窟とも言われている。
私はみんなから離れ、一人持ち前の好奇心で なんとか西のはずれまで ダッシュ。
西部窟群を楽しむ。
そこは細かな洞窟が掘られ、風化したものも多い、細かな仏像の浮き彫りが認められた。
道は至って細い。
急な小さな崖を西側から恐ろしい強風が吹きつけ、吹き荒れる。
『右壁面仏像の風化の原因は、この風によるものか・・・。』
と、とりあえず一人納得。
わかったような錯覚に陥り、夫に知らせる。
彼は足早に写真下の小道を途中まで行き、自分の目でも確認。
あわただしく走り回り、私たち家族は雲崗石窟の偉大さと素晴らしさに、後ろ髪を引っ張られる思いで、その場を離れた。
西部窟群を含めて 雲崗石窟をしっかりと見たいならば、最低二日間は欲しいと、痛感。
雲崗石窟も素晴らしい遺跡のひとつだと感じる。
飛鳥文化の源流ともいわれる雲崗後期の諸仏像を今のままの保存状態で後世にも残すことが出来るならば、どれだけ素晴らしいことだろうか。
雲崗石窟の潔いほどの立派さを感じると共に、何かてを打たねばならないのではないかと考えさせられる、今回の遺跡見学であったことを付け加えておく。
中国文化というHPに、雲崗石窟説明のページがありました。http://japanese.cri.cn/chinaabc/chapter22/chapter220103.htm
見ていただいて、感謝しています。
ほんとうに・・・。似ていますね。
見ていただいて、感謝しています。
中国百科によると、
石窟は北魏興安二年(453年)から開削し始められ、大部分の石窟は北魏がその都を洛陽に移す前に(494年)完成・・・
と書かれていました。
私も勉強させていただきました。
ありがとうございます。
塾をかえられたのですか。わが子もある時期から、進学塾に通うと、本人が申しました。勉強も遊びのひとつで、楽しく乗りきれたようです。楽しめて勉強できるのが一番ですね。
子どものそれぞれの性格などを考えて、その子に一番良いと思われる環境を、可能な範囲で作ってあげたいですね。お食事に気を付け、お話をよく聞いてやればいいのではと思って、子どもの接してきました。いろいろと、あーちゃんスタイルで挑戦してみてね。