乱鳥の書きなぐり

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74:『描かれた戦国の京都 洛中洛外図屏風を読む』小島道裕 吉川弘文館

2013-09-30 | 絵巻物、縁起絵巻、巻物、絵解き掛け軸、屏風
  洛中洛外図屏風


 74: 『描かれた戦国の京都 洛中洛外図屏風を読む』小島道裕
     

 小島道裕著
 吉川弘文館出版
 2009/09/28
 
 洛中洛外図屏風には戦国京都の権力者が描かれていた。誰が、何のために描かせたのか。製作背景を探り、読者を謎解きの世界へと誘う。

 

目次
初期洛中洛外図屏風とはどんな絵画か―プロローグ(四つの初期洛中洛外図屏風/洛中洛外図屏風の誕生/洛中洛外図屏風の構図―「右隻」と「左隻」/描かれた景観/塔上の景色/四季絵の要素)以下細目略/一=歴博甲本を読む(登場人物をさぐる―幕府・細川邸など/コラム・室町幕府はどこにあったか/描かれた武家と公家の屋敷/細川高国の事績と作者/コラム・野外酒宴場面の系譜/伝来について/都市民衆の世界―床屋と両側町/洛中洛外図屏風『朝倉本』に描かれたもの)/二=東博模本を読む(東博模本の背景/描かれた細川邸と幕府/東博模本の制作事情)/三=上杉本を読む(上杉本の成立事情/上杉本の中心主題/洛中洛外図屏風としての特質/都市の風俗と季節)/四=歴博乙本そしてその後(歴博乙本の特色/洛中洛外図屏風のその後)
 
内容説明
室町時代末期、都の姿が一双の屏風に描かれた。そこには名所や風俗ばかりでなく、あたかも戦国ドラマのように、時の権力者たちとその周囲の人々の姿が、生き生きと描かれていた。誰が、何のために描かせたのか。絵師は誰なのか。現存最古の洛中洛外図を中心に細部まで読み取り、屏風製作の背景や時代の様相を探り、読者を謎解きの世界へと誘う。



 舞台は京都。
 京都生まれ京都育ちのわたしは今の京都とt等し合わせて読み進める部分が多く、興味深い。
 また、絵巻物や屏風の見方の手助けになるかと思い、『描かれた戦国の京都 洛中洛外図屏風を読む』を時間をかけて読む。
 かれこれあっという間に一週間を費やして,ようやく読了。
 流石、吉川弘文館出版の本書は、満足がいく内容。
 但し、ちと、難しかった(汗::)

 こういった絵を見た場合、このようにこと細かく歴史や生活や背景がわかるものだと感心した。
 また、絵師による試行錯誤や意図的な表現に,ほほう!とうなずくこと、しきりなし。
 たいへんためになった。

 例えば、新三(江戸 「髪結新三」)ではないが、髪結いの絵(看板や店)とわかるコツなども記されている。

 また、下の絵。これらは牛舎を描いたもの。この二枚を比較しても多くのことがわかるとのこと。

  

 こちらは,阿波細川氏ないし三好市が発注したもの。

 

 わたくしの時間の都合上、詳細は、ここでは省略。
 ご興味のある方は、『描かれた戦国の京都 洛中洛外図屏風を読む』を楽しまれて下されば嬉しいです。

 

   


 データーは全て 吉川弘文館公式HPより引用


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