記録だけ
2009年度 145冊目
『忠臣蔵とは何だろうか』 武士の政治学を読む
高野 澄(きよし) 著
NHKブックス
1998年12月25日 第3版
P.277 1070円(+税)
ずいぶん前から複数册を併読していた本の一冊、「『忠臣蔵とは何だろうか』 武士の政治学を読む」を読了。
今日は朝から雨空で、読書に適している。
一日の家事をざっとすませた後、夕食の仕込みをせぬまま、ほとんどの時間をを本に当てて遊んでいた。
さて、そろそろ夕飯の支度をせねばなるまい。
普段は料理遊びの好きな私だが、面倒に思う日も無いではない。
「『忠臣蔵とは何だろうか』 武士の政治学を読む」は忠臣蔵そのものというより、歌舞伎の『仮名手本忠臣蔵』を軸に話はすすめたれていた。
著者の歌舞伎9対浄瑠璃1の割合で見ていたという経験が本書に濃縮されている。
著者は同志社大、立命大学院出身。
お年は20年以上 上だが、
『南座に出向かれていたな。』
と、内心つぶやきにんまりと笑う。
各段を思い浮かべながらの読書は楽しいものだ。
内容説明のみならず観客の注意或は感動の方向性までもとらえて開設された本書は、『仮名手本忠臣蔵』を見る上で参考になることは間違いないと思われる。
1月には大阪の松竹座で、1日通しの『仮名手本忠臣蔵』が有るという理由で選んだこの本であったが、読後の満足感は大きい。
このところ歌舞伎では『仮名手本忠臣蔵』が熱い。▼
御園座
第四十五回記念
吉例顔見世
通し狂言 仮名手本忠臣蔵
平成21年10月1日(木)~25日(日)
昼の部
大 序 鶴ヶ岡社頭兜改めの場
三段目 足利館門前進物の場
同 松の間刃傷の場
四段目 扇ヶ谷塩冶判官切腹の場
同 表門城明渡しの場
浄瑠璃 道行旅路の花聟
【大序より四段目】
大星由良之助 團十郎
顔世御前 福 助
塩冶判官 橋之助
薬師寺次郎左衛門 彌十郎
足利直義 進之介
桃井若狭之助 愛之助
大星力弥 新 悟
加古川本蔵 寿 猿
矢間重太郎 男女蔵
富森助右衛門 桂 三
赤垣源蔵 由次郎
鷺坂伴内 亀 蔵
原郷右衛門 家 橘
高師直 左團次
石堂右馬之丞 我 當
【道行】
早野勘平 仁左衛門
鷺坂伴内 亀 蔵
腰元お軽 孝太郎
夜の部
五段目 山崎街道鉄砲渡しの場
同 二つ玉の場
六段目 与市兵衛内勘平腹切の場
七段目 祇園一力茶屋の場
十一段目 高家表門討入りの場
同 奥庭泉水の場
同 炭部屋本懐の場
【五・六段目】
早野勘平 仁左衛門
女房お軽 孝太郎
斧定九郎 愛之助
母おかや 竹三郎
百姓与市兵衛 寿 猿
千崎弥五郎 彌十郎
一文字屋お才 秀太郎
不破数右衛門 左團次
【七・十一段目】
大星由良之助 團十郎
寺岡平右衛門 橋之助
竹森喜多八 愛之助
鷺坂伴内 亀 蔵
大星力弥 新 悟
矢間重太郎 男女蔵
富森助右衛門 桂 三
赤垣源蔵 由次郎
原郷右衛門 家 橘
小林平八郎 彌十郎
遊女お軽 福 助
歌舞伎座
歌舞伎座さよなら公演
吉例顔見世大歌舞伎
通し狂言 仮名手本忠臣蔵
平成21年11月1日(日)~25日(水)
昼の部
大 序 鶴ヶ岡社頭兜改めの場
三段目 足利館門前進物の場
同 松の間刃傷の場
四段目 扇ヶ谷塩冶判官切腹の場
同 表門城明渡しの場
浄瑠璃 道行旅路の花聟
【大序・三段目】
高師直 富十郎
塩冶判官 勘三郎
足利直義 七之助
顔世御前 魁 春
桃井若狭之助 梅 玉
【四段目】
塩冶判官 勘三郎
石堂右馬之丞 仁左衛門
顔世御前 魁 春
大星力弥 孝太郎
赤垣源蔵 松 江
富森助右衛門 男女蔵
佐藤与茂七 萬太郎
小汐田又之丞 宗之助
斧九太夫 錦 吾
木村岡右衛門 由次郎
大鷲文吾 秀 調
原郷右衛門 友右衛門
薬師寺次郎左衛門 段四郎
大星由良之助 幸四郎
【道行】
早野勘平 菊五郎
鷺坂伴内 團 蔵
腰元お軽 時 蔵
夜の部
五段目 山崎街道鉄砲渡しの場
同 二つ玉の場
六段目 与市兵衛内勘平腹切の場
七段目 祇園一力茶屋の場
十一段目 高家表門討入りの場
同 奥庭泉水の場
同 炭部屋本懐の場
両国橋引揚の場
【五・六段目】
早野勘平 菊五郎
女房お軽 時 蔵
母おかや 東 蔵
千崎弥五郎 権十郎
不破数右衛門 段四郎
判人源六 左團次
斧定九郎 梅 玉
一文字屋お才 芝 翫
【七段目】
大星由良之助 仁左衛門
遊女お軽 福 助
赤垣源蔵 松 江
富森助右衛門 男女蔵
斧九太夫 錦 吾
大星力弥 門之助
寺岡平右衛門 幸四郎
【十一段目】
大星由良之助 仁左衛門
小林平八郎 歌 昇
竹森喜多八 錦之助
赤垣源蔵 松 江
佐藤与茂七 萬太郎
小汐田又之丞 宗之助
富森助右衛門 男女蔵
大星力弥 門之助
原郷右衛門 友右衛門
服部逸郎 梅 玉
大阪松竹座
壽初春大歌舞伎
通し狂言 仮名手本忠臣蔵
平成22年1月2日(土)~26日(火)
昼の部
大 序 鎌倉鶴ヶ岡兜改めの場(かまくらつるがおかかぶとあらためのば)
三段目 足利館門前進物の場(あしかがやかたもんぜんしんもつのば)
同 殿中松の間刃傷の場(でんちゅうまつのまにんじょうのば)
四段目 扇ヶ谷判官切腹の場(おうぎがやつはんがんせっぷくのば)
同 城明渡しの場(しろあけわたしのば)
五段目 山崎街道鉄砲渡しの場(やまざきかいどうてっぽうわたしのば)
同 二つ玉の場(ふたつだまのば)
六段目 与市兵衛住家勘平腹切の場(よいちべえすみかかんぺいはらきりのば)
【大序・三段目】
高師直 藤十郎
塩冶判官 扇 雀
顔世御前 孝太郎
足利直義 進之介
桃井若狭之助 翫 雀
【四段目】
大星由良之助 藤十郎
塩冶判官 扇 雀
顔世御前 孝太郎
大星力弥 壱太郎
薬師寺次郎左衛門 薪 車
原郷右衛門 段四郎
石堂右馬之丞 我 當
【五段目・六段目】
早野勘平 藤十郎
原郷右衛門 段四郎
一文字屋お才 孝太郎
千崎弥五郎 薪 車
母おかや 竹三郎
斧定九郎 翫 雀
女房おかる 秀太郎
夜の部
七段目 祇園一力茶屋の場(ぎおんいちりきぢゃやのば)
八段目 道行旅路の嫁入(みちゆきたびじのよめいり)
十段目 天川屋義平内の場(あまかわやぎへいうちのば)
十一段目 師直館表門討入の場(もろなおやかたおもてもんうちいりのば)
同 広間の場(ひろまのば)
同 柴部屋本懐焼香の場(しばべやほんかいしょうこうのば)
【七段目】
大星由良之助 藤十郎
寺岡平右衛門 翫 雀
大星力弥 壱太郎
遊女おかる 秀太郎
【八段目】
戸無瀬 藤十郎
小浪 扇 雀
奴可内 翫 雀
【十段目】
天川屋義平 我 當
女房おその 吉 弥
大星由良之助 藤十郎
【十一段目】
大星由良之助 藤十郎
寺岡平右衛門 翫 雀
大星力弥 壱太郎
原郷右衛門 段四郎