完結編、というか4コマにもならずSSにもならなかった幻のシーンの追加です。
完結編おまけ、と云う感じです。
メモ程度の書きなぐりですので、読まなくても全然OK!なのです!
■こんなにページ数使ってもね、で消えた4コマ
「そんな事言って、お前ら、コレ(剣)にも心があるとかいうつもりかよ」
「いや…っ、それには、あんまり…、ないような…?」
「いやいや、実はその剣はミカの事がものすげー好きなのかもしれないだろ」
「…マキナさんとマウリヤちゃんみたいに、…ですか?」
「だからミカが日ごろ酷使しても文句を言わないでズバズバ切ってくれてるのかも」
「うわッ、ミカちゃんの剣って健気だねえ」
「あほかー!!」
「それじゃなにか、コレ(剣)が俺を嫌ってたら切れ味悪いのかよ」
「じょーだんだって、じょーだん」
「そっか、剣を新調する時は慎重にね、って事だね!」
「え?そういうこと、なん…です、か?」
「だって、仲良くなれないかもしれない剣を買っちゃったら大変だよ?」
「いやあの、…もしもし?…ウイ?」
「あ、でも初対面で相性は解らないから、その後の付き合い方が重要なのかも!」
「はあ」
「オイ、お前のせいだぞ、この流れは」
「うーん、いや、…まあ、…うん、…俺?!」
「…それでいいのか、お前ら」
「いいって?」
「お前らの武器にもそれぞれ心があって、実は腹黒かったり、不満を抱えてたりしたらどーすんだよ」
「?!」
「いちいち武器の機嫌気にして、顔色窺って、人間付き合いするみたいに武器とも付き合うのかよ」
「!!」
「そういう事だろ。心がある槍だったらお前どーすんだよ、ミオ」
「そ、そんな…っ、私のせいでそんなことだったらどーしたら!!(泣)」
「こらーミカ、ミオちゃんいじめなーい」
「…泣くな。…ねえよ、武器に心なんか」
■ミカの主張はくどいんだよね、で消えたミカのセリフ
道具に心なんかねえんだよ。
使う人間が、善人だろうが悪人だろうが道具は道具だ。
そこに好意だの悪意だの、あるわけないってんだよ。
道具はただ使われるまま、道具としてあるだけだ。
心も感情も一切もたず、使われる人間に仕えるってのは、人間が真似できない崇高さだ。
だからこそ、道具は道具として成り立ってるんだ。
それに同情も憐れみも無意味以外のなにもんでもねえよ。
道具として、誰からも必要とされる価値、そのために心は不要なんだ。
『心があって感情がある、使う人間をより好みする道具』なんてのは、万人に必要とされねえだろうが。
必要とされて、他愛なく使ってもらえることが、道具としての存在価値だ。
お前が一時の同情で連れ出して、ただどこかに飾っておくだけなら人形としての意味なんかない。
この町においておけば、この人形も「マキナ」の人形として、町の人間に必要とされるだろ。
だからこの町においていくのが一番いい」
■SSにするほどでもないんだよね、で消えたミニSS
花の都。
その守護天使像の前にたたずむウイに、ミオが声をかける。
「どうしたんですか?まだマウリヤちゃんのことが心配なんですか?」
そういうミオの方がよほど心配そうに、ウイのそばにくる。
ウイは、この、気が優しすぎて絶えず何の心配をしている少女に、無用の不安を抱かせたことを
反省する。
「違うの、天使像をね、見てただけ」
「守護天使像ですか?」
ウイに倣って、白い天使像を見上げるミオの横顔に、すこしの寂しさを見るのは
やはりミオも、出会えなかった少女の事を思っているのだろう。
そう思うから、ウイは、ここで考えていたことをミオに聞いてほしくなった。
「ミカちゃんがね、マウリヤちゃんをおいていくのが一番良い、って云ってくれたでしょ」
「ハイ」
「ウイは、女神の果実のせいで、皆を色んなことに巻き込んでいるけど」
「…ウイちゃん、それは…」
「うん、皆がそれを許してくれてるのはちゃんと解ってるの。それに救われてるよ。
ウイ一人だったら、この町の事も正しく考えられなかったと思うんだよね」
「正しく?」
「うん。ウイは女神の果実のせいで、過去も今も、同時に体験してしまったけど
マキナさんのことは過去のことで、マウリヤちゃんのことが今なんだって解った。
過去の事はウイたちがどう頑張っても、変えることはできないんだよ。
マキナさんのさびしい気持ちを解りたくて友達になりたくても、もう出来ないの。
もっと早くマキナさんと出会っていれば友達になれたかもしれないけど
もう、とっくにマキナさんはいないんだよ。
その友達になりたかった気持ちを、マウリヤちゃんで埋め合わせちゃ駄目なんだ
って、ミカちゃんは云ってくれたんだと、思うんだよ」
この街のひとたちは、ウイの独白の意味さえも解らない。
事件は一切の真相を秘めたまま終わろうとしている。
それを唯一分かち合える仲間であるミオは、ウイの言葉を受け止めてくれる。
「私たちの感傷をマウリヤちゃんに押しつけるのは、失礼だって、事ですね?」
「うん、本当はどうなのか、混乱するけど、そういうことをね、考えてたの」
あの洞窟で聞いたマウリヤの寂しい独白は今も胸に痛い。
けれど、その心さえもマキナだけのものだと、ミカはいうから、
ミカだって本当はマウリヤの存在を軽んじているわけではないのだと思える。
ミカが言いたかったことは。
「過去にとらわれて、今やるべきことを間違えちゃいけないよね」
マキナを救いたい気持ちでマウリヤに感情移入してはいけない。
今、やるべきことは。
マキナとマウリヤに関わったことで、船を託された。
ならばこの船で、世界に散らばる残りの果実を集めることが先決だ。
天使界が混乱し、各地の守護天使とも出会えない今、それをしなくてはいけない。
ウイの守護するウォルロ村を捨てて、この街を守護しにとどまるわけにはいかない。
「そうですね」
ミオが、強く頷いてくれる。
「うん」
感情を押しこめて、ただの道具のように、女神の果実を集めることはできない。
ミカのいう通りだ。それは道具にしかできない。
けれどウイには仲間がいる。
「そういえばヒロは?一緒にお買い物じゃなかったの?」
「あ、大きな物は大体済んだので、今ヒロくんとミカさんが荷物を船に運んでくれてて」
「そっか、船旅だったら、荷物もいっぱいになるね?」
「ハイ。私はまだ細かいものを買いつけにいく途中だったんですけど」
「あ、じゃあそれウイも連れてって!」
「ハイ、一緒に行きましょう」
弱く流されがちな感情に左右されながらも、彼らのお陰で、過たず任務を続けることができる。
それはとても尊い。
道具のもつ『崇高さ』にも匹敵する、力強い心にささえられて旅をする。
この先に待つ、最大の過酷となる過去と向き合うために。
■暗すぎてためらったんだよね、で消えたSS
本当は完結編の締めとして入るはずだったのは、上のミニSSじゃなくて
ヒロとミオのSSです。
あまりにも二人でじめじめじめじめした会話をするので、ミカならずとも
「お前らうぜえ!!」
って感じでしたので、これはまた練り直して、別の形で。
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あの、セシリアって覚えてますか?
前コメント書いてたんですけど(´・_・`)
そのセシリアの妹です。 いつも楽しく見させていただいてます(≧∇≦)
今は、もう中1になってますU+2211(゜Д゜)
久しぶりにサンマロウあたりをみて、やっぱり天使ツアーズ面白いです(^∇^)個性ゆたかな仲間たちが面白いです(爆笑)
みんな大好きだけど、私の一番はミカです(^∇^)
クールな人は大好きなんです(≧∇≦)
ウイ達のとこにいって話したいです(^o^)
場を盛り上げるのは、得意ですから^_-☆
クリア後の話楽しみにしてます(≧∇≦)
頑張ってください(^∇^)
こんにちは!ようこそおいでくださいました
セシリアさんのことは覚えていますよ
とても丁寧な感想を下さっていたので
返信に、「小学生の妹さんにもよろしく」というようなことを書いた覚えがありますが
こうしてラウラさんに直接返信できるようになったんですね!
そうですか、もう中1ですか!
いやいや、長くおつきあいいただいて、本当に嬉しいです!いつもありがとう
ウイたちは呼ばれればいつでもラウラさんの元まで駆けつけるので
ぜひぜひ一緒に遊んでやってください
(最近更新さぼりぎみのせいでウイたちも暇してると思うので)
あ、ラウラさんはミカが一押しなんですね
了解です、クールなミカを描くように努めます
励ましのコメントをアリガトウ
更新が滞ってますが、大丈夫、頑張れます
そうそう、セシリアさんにもよろしくお伝えくださいませませ