ミカ 「宿に泊まるのと違わねえだろ、何がそんなに嫌なんだよ」
ヒロ 「宿で一人にされるのも嫌なんだよぅ」
ウイたち専用のお泊り館です
メイドさんが3人、調理人が2人、警備が2人、というくらいの規模になります
男子用女子用と分かれている作りの館になっていて、遊技室と食堂を共同で使います
男子は食堂から遊戯室へ、女子は遊戯室から食堂へ、という同線になるのでお互い自由に行き来したりはできません
常時、遊戯室と食堂にメイドさんか警備員が一人づつ控えています
これは一応、男女の尊厳を守るための館です
お泊りが家族単位だったり、男子のみ女子のみのグループで泊まる時なんかは、もっと使いやすい館を用意します
この館を用意させたのはミカですが、勿論旅で宿を共にしてきたウイたちを今更分ける必要があるとも思っていませんが
やはり使用人たちからの目というものを考えての配慮です
使用人たちはウイたちの人となりを知りませんからね、言ってみればミカなりにヒロに最大限の気を使った措置ではあるんですが
そのせいでヒロが究極に独りぼっち!!
一人一部屋でメイドさんがいてしかもすっごく大きい、っていう事前に予想してた部屋の最悪部分のみが凝縮!
っていう状況が非常に解るミオは同情的です(笑)
そんなヒロはミカの部屋に夜這いに行きたいアピールで独りぼっちつれえええ!を訴えていますが
スミマセンこれは私が、「夜這い」という言葉以上にしっくりくる言葉を全然思いつかないからなんですわ(;'∀')
夜人目のつかない時間にこっそり部屋に忍び込んで誰にも怒られないようにしたい、これを何といいますかね(-_-;)
「忍びこんで」でいいじゃない
って思うでしょ?ところが、忍び込んで、っていうと、すっごく生々しい!!!って思うのは私だけでしょうか?!
夜這いはギャグ的に笑えるけど、忍び込んで、っていうとなんか男女の仲を想像してしまうわ生々しいわギャグにならないわで
あーもーなんかないの?なんかほかに良い言葉が!ってなるんですよ…
多分、見てる人は「夜這いの方が生々しいわ!!」ってドン引きかもしれないのですんごーく言葉の受け取り方って
難しいな、と困り果ててるんですが
まあいい言葉を見つけたらそっちに差し替えるとして
小中高の林間学校とか親睦旅行とかそういう学校でのお泊り行事では友人たちと夜這い計画が盛り上がるというもの!
ここで大事なのは異性の部屋は眼中にないってことですね
違う班の子の部屋に行きたい、隣のクラスの友達の部屋に行きたい、ただそれだけ
先生の目を盗んで、自分の部屋じゃない布団に潜り込む、ただそれだけの事がどんな観光名所よりも面白かったあの頃の
あの感覚なんですよね、夜這いって言葉
めっちゃ怒られて廊下で正座したりお尻をバインダーで叩かれたりしたのもひたすら面白いっていう無意味な遊び
そうしているうちにそこここで盛り上がっていた夜這いテンションも収まり、全体的に寝静まってくると
今度は真っ暗闇の中で怪談話です
(ここで恋の話とかしない辺りがまた私の周囲は色恋沙汰に興味なし、ってのがまるわかり)
その時めっちゃ怖い話をしていたそうです、友人たちの部屋
そこにいきなり部屋の気温がすうーっと下がって、冷たい風が吹いてきて、何だろ?と全員が顔を上げた時
部屋の中に、人が、ぼーっと…、立っていたのを見てしまったということで
闇夜をつんざく絶叫が宿に響き渡ったのは言うまでもありません
しかしその人影は、「ごめんごめん、なんか、ごめん、ア、私帰るな、ごめんなごめんな」と言って
窓から出て行ったといいます
しかし時すでに遅く、恐怖のあまり絶叫した子やら泣き出した子やら廊下に飛び出した子やらで
先生たちは不審人物が侵入したんかと血眼になってるし各部屋から生徒たちが野次馬で大盛り上がりになってるしで
その夜はかつてない大パニックだった事、次の日、そのクラスの女子たちは説教されて一日険悪状態だった事、
夜這い終了の空気も読まず窓から夜這いしてきたその女子は3学期まで夜這い魔人、夜這い魔人言われてた事、
…これが私の夜這いのイメージです
ね?ギャグでしょ?
三つ子の魂百まで的に、この言葉のイメージを塗り替えることができない