どうでもいいです、の話

「どうでもいい」トピックスを載っけていたり、公記事の保守をしたしするページです。

保守記事.26 ほんまもん?

2006-08-18 18:15:03 | 記事保守
NHK今度は台本「流出」叩き売り…1冊100円で販売 (夕刊フジ) - goo ニュース

 NHK大阪放送局制作の人気番組の台本が局外に流出し、大阪市北区のリサイクルショップで販売されていたことが18日までに、分かった。台本は関係者の みに配布される非売品。出演俳優の所属事務所名や電話番号などが書かれているほか、無断売却は脚本家や構成作家に対する著作権侵害の恐れも強いという。処 分業者から流出した可能性もあり、局側の管理体制が問われそうだ。

  NHKの台本が売られていたのは大阪市北区内のリサイクルショップ。ほとんどが平成13~14年ごろのもので、笑福亭仁鶴さんの司会で20年以上続いてい る人気番組「バラエティー生活笑百科」や、同時期に放送された朝の連続テレビ小説「ほんまもん」などの台本が並べられていた。価格はいずれも100円。

 同ショップの店員は、購入者に「知人が持ち込んだもので『売れるかどうか分からないが』と引き受けた」などと説明していたといい、「まだ100冊以上ある」とも話したという。

 「生活笑百科」の台本には、チーフプロデューサーの署名があるものや、中身を最終チェックする部門の『大阪放送局考査室』の印が押されたものも。メーク担当者名が記された「ほんまもん」の台本には細かな書き込みもあった。

 NHK大阪放送局によると、当時は焼却処分にしており、その処分業者から流出した可能性が高いという。

 16年からは通し番号を打つなど台本管理の徹底を図っており、現在は使用済みの台本について、局側が回収した分は業者に溶解処分を依頼しているという。

 NHK、民放を問わず、台本は各局で厳重に管理され、終了後は資料用を除いて処分される。しかし、人気ドラマの台本などは古書店やインターネット上のオークションで高額取引されることもあるのが現実。

 NHK大阪放送局は「台本の管理を改めて各部局に徹底したい」としている。



保守記事.25 海外でも適用?

2006-08-18 16:38:43 | 記事保守

NSA監視プログラムは米国憲法に違反--連邦地裁判決


 連邦判事が米国時間8月17日、ブッシュ政権が認可した令状なしのインターネットおよび電話盗聴プログラムは米国憲法に違反しており、ただちに中止されるべきものだとする裁定を下した。

 デトロイト連邦地方裁判所のAnna Diggs Taylor判事が下した今回の判決は、一時は秘匿されていた国家安全保障局(NSA)のプログラムに対し、初めて否定的な見解を示すものとなった。ブッ シュ政権に対し訴訟を提起していたのはAmerican Civil Liberties Union(ACLU)で、同プログラムは米国市民の憲法上の権利を「踏みつけて」おり、連邦盗聴法に抵触しているというのが同団体の主張だった。

 刑事弁護士やジャーナリスト、イスラム系アメリカ人や教育関係者らの組織が参加するACLUに大勝利をもたらした判決の中で、Taylor判事 は、2005年12月に「New York Times」が計画の存在を暴露して以来、ブッシュ政権がプログラムを維持するために唱えてきた法律的主張の主立った部分を覆した。

 Taylor判事が著した43ページにおよぶ判決文(PDFファイル)には、「この問題においては、原告の勝訴により公共の利益が守られることは明白である。判決はわれわれの憲法に従うものだ」と記されていた。

 今回の判決を受けた米司法省は、「テロとの戦争のただ中にいる情報機関にとって、『Terrorist Surveillance Program』は不可欠な対策である」とする声明を発表し、ただちに控訴した。またブッシュ政権は、控訴手続きが終了するまで判事の裁定を保留するよう 要請している。

 関係者も、政府が申し立てた判決延期要請に関する公聴会が開かれる米国時間9月7日まで同裁定を一時保留し、監視プログラムを続行することに賛同した。

 Taylor判事の判決によれば、対テロリスト監視プログラムは、米国憲法修正第1項によって保障される言論の自由と、同第4項によって保障され るプライバシー権に抵触し、不当捜査から身を守る権利を侵すものだという。また判決文には、同プログラムは「Foreign Intelligence Surveillance Act(FISA)」と呼ばれる1978年に規定された電子盗聴法に違反し、大統領権限の乱用に当たるとも記されている。

 Taylor判事は「米国には生まれながらにしての王はいない。あらゆる権利は憲法によって規定される」と述べ、令状を必要としない捜査活動は戦時下の最高司令官としての大統領権限に含まれるという、ブッシュ政権の主張を一蹴した。

 Taylor判事は、ブッシュ政権が要請していた、「国家機密特権」に基づく訴訟の却下も退けた。ブッシュ政権は、軍事機密の公開につながる訴訟の提起を抑制する権利を求めていた。



米情報機関「令状なし電話傍受」に違憲判決

 【ワシントン=加藤秀央】米デトロイトの連邦地裁は17日、国家安全保障局(NSA)による「令状なしの電話傍受」活動が憲法に違反するとの判決を下し た。電話傍受は大統領権限の範囲内とする政府側の主張をほぼ全面的に退ける内容で、NSAの活動をテロ対策の柱に据えるブッシュ政権には大きな打撃。政府 側は同日、控訴して争う方針を表明した。

 「テロリスト監視計画」と呼ばれる盗聴活動に対し、市民団体や弁護士、ジャーナリストらが今年1月、「盗聴は言論の自由を侵害する」などとして訴えを起こしていた。

 判決は令状なしの捜査を禁じた憲法修正第4条と言論の自由を保障した同1条や、憲法が保障する三権分立の原則に反すると認定。政府側は盗聴活動は「テロ 対策にあらゆる武力の行使を認める」とした米同時テロ直後の議会決議に基づいていると主張したが、認められなかった。同連邦地裁は「議会決議は情報収集や 監視活動には一切言及していない」と指摘した。 (16:03)

保守記事.21-2 おやおや!

2006-08-18 16:27:29 | 記事保守
米少女殺害 「彼女の死はアクシデント」 逮捕元教師殺意否認 (西日本新聞) - goo ニュース

 【バンコク17日永田健】米コロラド州で1996年、ジョンベネ・ラムジちゃん=当時(6つ)=が殺害された事件で、殺人容疑などで逮捕された米国人の 元小学校教師ジョン・マーク・カー容疑者(41)は、逮捕地のタイ・バンコクで報道陣に対し「彼女の死はアクシデントだった」と述べ、殺意を否認した。

  タイ警察は16日、米国捜査当局からの要請に基づき、バンコク中心部のアパートでカー容疑者を逮捕。タイ国家警察のスワット入国管理局長が17日に会見 し、逮捕を発表した。会見にはカー容疑者も同席。拘置先の入国管理局でカー容疑者は、報道陣の「少女を殺したのか」との質問に対し「私は彼女を愛してい た。死んだのはアクシデントだった」と答えた。

 タイの捜査当局などによると、カー容疑者は数年前に米国を出国。アジア各国を旅行し、タ イにも数回訪れていた。昨年6月ごろからタイに滞在し、一時ビザ更新のためにマレーシアへ出国して今年6月に再入国。バンコク市内で教師の職を得るための 申し込みをしていた。タイ警察は近く身柄を米国へ移送する。

 事件は、ジョンベネちゃんが美少女コンテスト優勝経験者で、父親も会社経営者という背景から、当時の米国で強い関心を集めた。
=2006/08/18付 西日本新聞朝刊=

「薬のませ性的暴行」 首絞めたと容疑者

 【ニューヨーク17日共同】米コロラド州の少女ジョンベネ・ラムジちゃん殺害事件で、タイで逮捕された米国人の元教諭ジョン・マーク・カー容疑者は調べ に対し「薬物をのませ性的暴行をした」と供述した。また、誘拐を試みたがうまくいかず、首を絞めたとも供述したという。タイ警察高官らの話としてAP通信 が17日報じた。

事 件発生から約10年ぶりの急展開に、米テレビはかなりの時間を割いて事件を報道、タブロイド紙もジョンベネちゃんの写真とともに「解決」などの大きな見出 しを付けて大々的に報じているが、米捜査当局は、結論に安易に飛び付かないよう警告するなど、慎重な姿勢を示している。

捜査当局はカー容疑者のDNAと、ジョンベネちゃんの指のつめに残っていた犯人のものとみられるDNAを照合する方針。同容疑者はバンコクでの記者会見では殺意を否認している。

米メディア、ジョンベネ事件の続報は慎重


 米コロラド州ボルダーで96年12月26日にジョンベネ・ラムジーちゃん(当時6)が絞殺された事件の容疑者がバンコクで逮捕されたことについて、米テレビはトップニュースとして取り上げながら、この段階で事件解決とまで言えないと慎重な姿勢もみせている。

 コロラド州の地元の検事は17日に記者会見したものの、「結論に飛びつかないように」と話し、容疑の細部の質問に一切答えなかった。逮捕にどれだけの根拠があるのか、メディアも測りかねている模様だ。

 容疑者がこれまで全く捜査線上に浮かんでいなかったことや、過去にジョンベネちゃんの両親に疑惑の目を向けた過熱報道があったことも、メディアの慎重姿勢の背景にあるようだ。

 検察の記者会見で明らかになったのは、逮捕が緊急のものだったということぐらい。ジョン・カー容疑者(41)がバンコクで小学校低学年の教員として採用される可能性があったことが影響したと報道されている。

 容疑者は報道陣のカメラの前でジョンベネちゃんの死にかかわったと認めたものの、「偶発的だった」とし、話の内容も遺体の発見状況と必ずしも一致しないようだ。報道では容疑者はコロラド州に住んだことがなく、別れた妻が事件当夜には別の場所にいたと話しているともいう。

 こうしたことから、テレビ各局は容疑者を「本命」と結論づけるには多くの疑問が残ると伝えている。容疑者はジョンベネちゃんや別の少女が殺された事件について調べていたと伝えられ、関心を抱くあまり直接かかわったと名乗り出た可能性も指摘されている。

【過去記事】保守記事.21 おや?ではなかった

保守記事.23 黒い霧。。。。

2006-08-18 16:20:51 | 記事保守
「元ナチス」告白、グラス氏窮地 ノーベル賞返還要求も (朝日新聞) - goo ニュース

 ドイツのノーベル賞作家、ギュンター・グラス氏(78)が第2次大戦末期にナチスの武装親衛隊に所属していた過去を明らかにしたことが、反響を呼 んでいる。ナチスの歴史的責任を問い続けた独文壇の代表格だっただけに失望や怒りの声が相次ぎ、ノーベル賞返還を求める声も出ている。この問題を詳述した 同氏の自伝が16日に前倒し販売され、購入者が相次いだ。

 グラス氏は独紙フランクフルター・アルゲマイネで武装親衛隊への所属を告白。複数の独メディアによると、ナチス研究の第一人者の作家ヨアヒム・ フェスト氏は「一貫してナチスを批判しドイツのあるべき姿を唱えたグラス氏だが、もはや信じられない」と批判。独ユダヤ人中央評議会のクノーブロッホ会長 も「ナチスの罪を批判してきた評論や演説は一体なんだったのか」とコメントした。

 与党キリスト教民主同盟の文化担当議員は「モラルにかかわる。ノーベル賞などあらゆる賞を返さなければならない」と批判した。スウェーデン・アカ デミーの広報担当者はノーベル賞を取り消さない方針を示しているが、独ニュース専門テレビ「n―tv」の16日の世論調査では「自主返還すべきだ」との意 見が3割を占めた。

 隣国ポーランドでもグラス氏の故郷、グダニスク市が93年に与えた「名誉市民」称号の返上をワレサ元大統領が要求。チェコでも地元ペンクラブが 94年に与えた賞の取り消しを求める声が上がる。「自伝の格好のPRだ」と皮肉の声もある。グラス氏は独テレビで「裁きたいように裁けばよい」とコメント した。



保守記事.22 ありえん!

2006-08-18 13:40:54 | 記事保守
生活保護費の着服、続発 3年で20人超 (朝日新聞) - goo ニュース
2006年 8月18日 (金) 09:07

 生活保護費を市町村の担当職員が着服する事件が全国で続発している。朝日新聞が調べたところ、03年から3年余りで、保護費の着服・詐取などで懲 戒免職処分となった職員は少なくとも20人を超えた。公的統計はないが、保護受給者の支援団体は「事件はここ数年で急増している」と指摘する。厚生労働省 は「チェック体制の強化」を再三通知しているが、受給者数の急増に自治体の対応が追いつかず、後手になりがちだ。

 ●受給者増、チェック後手

 神奈川県厚木市で今年4月、保護費計約4150万円を架空請求して詐取を続けていたとして、職員が懲戒免職処分になった。ケースワーカーとして受 給者の相談にのっていたが、00年~今年3月までに処理した7780件のうち436件に不正があったという。受給者と同じ名前の印鑑五つを用意し、引っ越 しや通院などで必要になったと偽って臨時の支給金を請求する手口だった。ほかに北海道旭川市のケースなどを含め、この月だけで計4人が懲戒免職になってい る。

 京都市では7月、生活保護受給者への臨時の支給金41万円を水増し請求したとして、元ケースワーカーが詐欺容疑で京都府警に逮捕された。さらに、 保護費など492万円を着服したとして別のケースワーカーを市が業務上横領容疑で告発するなど、不祥事が相次ぐ。保護受給者を支援する「全国生活保護裁判 連絡会」事務局長の竹下義樹弁護士は「事件はここ数年で急増した印象がある」と指摘する。

 04年度の保護受給者は全国で142万人(人口の1.1%)。95年度の88万人(同0.7%)から上昇を続け、被保護世帯の数も99年度の約70万世帯から04年度は約100万世帯に増えた。

 それに伴い、ケースワーカー1人あたりの被保護世帯数も、99年度に全国平均で71.9世帯だったのが、04年度には83.6世帯に増加。03 年、保護受給者の預金約300万円を盗んだとして元ケースワーカーが懲戒免職になった愛知県常滑市では02~03年度、ケースワーカー1人当たりの被保護 世帯が100を超えていた。

 ●行政に強い不信

 厚労省は03年から3年度続けて、生活保護関係全国係長会議で「ケースワーカーは一切現金を扱わない」「複数の職員のチェック体制を作る」ことな どを通知した。だが、「市町村ごとに事務の運用が違うので、マニュアル化することができない」(同省担当者)のが実情で、大阪市は、受給者に代わって保護 費を持ち出す場合には、ケースワーカーが書類を作り、係長以上の押印をもらうことを義務づけた。

 「ケースワーカーが現金を預かりに行くときは必ず別の職員を同行させる」(福島県相馬市)▽「過払いの保護費は現金で返還させず、翌月の保護費から天引きする」(佐賀県唐津市)の対策例もある。だが、保護受給者の行政への不信感は根強い。

 生活保護を受けている京都市の男性(77)は「支給額の計算は複雑で、苦情を言っても『計算上こうなります』と言われてしまえばそれ以上、追及できない」と語る。

 オンブズマン制度の導入に乗りだした自治体もある。総務省の昨年の調査によると、横浜市や東京都の多摩市や日野市など首都圏を中心に八つの自治体が、福祉専門のオンブズマン制度を設けている。委員を市民から募るケースが多い。



保守記事.21 おや?ではなかった

2006-08-18 10:30:20 | 記事保守
<ジョンベネちゃん事件>電子メールで容疑者が捜査線上に

 米国コロラド州ボルダーで96年12月起きた美少女コンテストの女王、ジョンベネ・ラムジーちゃん(当時6歳)殺害事件は16日、元小学校教諭、ジョ ン・マーク・カー容疑者(42)がタイのバンコクで逮捕され、解決に向けて急展開した。発生当初、両親に疑惑の目が向けられ、「児童虐待」「子どもへの性 犯罪」とマスコミ報道も過熱した。カー容疑者が今になって浮かんだきっかけは、ジョンベネちゃん一家との関係は。再び、全米のマスコミの注目を集めてい る。
 「彼女(ジョンベネちゃん)を愛していた。彼女に会うために家へ行き、一緒に地下室に入ったが、誤って死なせてしまった。殺すつもりはなかった」
 カー容疑者はタイ警察にこう供述。犯人しか知り得ない情報を告白したとされる。タイ警察・入管は同容疑者を「(国家にとって)好ましからざる人物」と判 断して在留資格をはく奪し、1週間以内に米国に強制送還する。米捜査当局は、誘拐殺人と児童に対する性的虐待の容疑で本格的に追及する方針だ。
 タイ警察の発表と米メディアの報道によると、同容疑者が捜査線上に浮上したのは、数カ月前。かつて、ジョンベネちゃんの父親を容疑者と示唆するレポートを発表したコロラド大学教授に届いた電子メールだった。
 同容疑者が出したとされるこのメールは、自らの関与を認めたうえで、「米国に帰るつもりはない。事実に基づいた映画を作りたいので、映画会社に著作権を売りたい」と書いていたという。
 また、AP通信は裏付けがとれていない情報として、同容疑者がカリフォルニア州で教職についていたが、児童ポルノ所持容疑で逮捕され、02年に教職免許を失効した、と報じた。捜査当局がこの時点でマークしていたかどうかははっきりしていない。
 ボルダー警察が、同容疑者を内偵中の今年6月6日、同容疑者はマレーシアからタイに入国。連絡を受けたタイ当局が所在を突き止め、16日夕、バンコクのアパートで逮捕した。
 同容疑者はAP通信に対し、ジョンベネちゃんの母親に生前連絡したことを明かし、「彼女は私の手紙を読んだと思う」と話した。一方、同容疑者の元妻は、 地元メディアに「元夫は事件についての記事を読みあさっていたが、当時は自分とアラバマ州にいたので犯人とは思わない」と話した。【バンコク藤田悟、ロサ ンゼルス國枝すみれ】

 ◇捜査ミス、両親が報道被害
 この事件がメディアの注目を集めた理由の一つは、警察当局が「両親は捜査の焦点」と公言し、疑いの目を向けていたことだ。警察が初動捜査ミスで捜査方針を間違え、それを検証することなく伝え続けたメディアが報道被害を生み出した。
 両親は事件直後に当局のこうした動きを察知し、弁護士を立てて警察の聴取を拒否。私立探偵を雇って事件を調査させたり、犯人逮捕につながる情報に懸賞金をかけた。また、PR会社と契約して報道機関に対応するなど、事件は次第に「劇場型化」した。
 当初はタブロイド紙が中心だったが、次第に主流メディアも巻き込まれる形で両親の犯人説を報道。97年に妻パトリシアさんとともにテレビ出演した父親のジョンさんが「私は自分の娘を殺していない」と答えるなど、異常な展開を見せた。
 激しい報道にジョンさんは職を失い、ジョージア州アトランタに転居を余儀なくされた。このほかにも、タブロイド紙がジョンベネちゃんの検視写真や遺体発見現場の写真を入手し、その一部の掲載に踏み切るなど、死者の尊厳を侵害する報道も相次いだ。
 容疑者逮捕を受け、父親の弁護士は16日、メディアに対し「最も低俗な冤罪(えんざい)」を作り出したと非難した。同日のメディアは、こうした批判にまだ応えていない。【ワシントン吉田弘之】

 ◇性犯罪者情報をネットで公開 米国
 米国では年間約9万人の未成年が性犯罪の被害に遭っており、犯罪者情報がネット公開されている。日本では、昨年から、犯罪者の出所情報が捜査に活用されるようになった。
 米国では、性犯罪者は出所前にデータベースに登録。引っ越すたびに住所登録を義務づけられ、違反すると最長10年の禁固刑になる。司法省は昨年7月、性 犯罪者の名前を入力すれば他州での犯歴も横断的に検索できる全国性犯罪者公開登録制度を発足させ、ネットで公開した。市民が自分の住所を打ち込み、近隣に 性犯罪者が住んでいないかチェックすることも可能になった。
 日本では、昨年6月から性犯罪者の出所情報が法務省から警察庁に提供され、犯罪捜査に活用されている。同庁は各警察本部に通知し、継続的に所在確認などを行う。
 今年7月末までに計192人分の出所情報が法務省から提供された。うち12人が住居侵入や窃盗なども含めて再び事件を起こして検挙された(性犯罪の再検挙は3人)。出所情報が活用された例もあったという。【國枝すみれ、遠山和彦】

    ◆ジョンベネちゃん殺害事件の経緯◆
年月日      概    要
96・12・26 コロラド州ボルダーの自宅で、母親が朝、ジョンベネちゃんの身代金を要求する手紙を発見。警察が誘拐事件として捜査開始。午後、父親が地下室で遺体を発見
97・4・30 警察が両親から事情聴取
  5・1 両親が会見し殺害や虐待疑惑を全面否定
  6   地元警察のコンピューターにハッカーが侵入。捜査情報を盗んだり破壊した疑いが発覚
  8・13 州最高裁の開示命令を受け、当局が検視報告書の全容を公表。ロープで窒息死させていたほか、虐待の痕跡も
  10・10 警察署長が捜査責任者の更迭を発表し、現場保存などの初動捜査のミスを事実上認める
99・10・13 ボルダー郡大陪審が「起訴に足る十分な証拠はない」と発表。事実上、捜査打ち切り 
06・6・24 ジョージア州アトランタで母親が病死
  8・16 バンコクで元小学校教諭のカー容疑者を逮捕

(毎日新聞) - 8月18日10時20分更新

両親ではなかった…ジョンベネ殺害で元教師を逮捕
捜査当局「秘密の暴露」あった

 【ニューヨーク=夕刊フジ特電】米国の美少女コンテストの常連だったジョンベネ・ラムジーちゃん=当時(6)、写真(AP) =がコロラド州ボールダーで1996年12月、自宅地下で殺害されて見つかった事件で、米捜査当局は16日、容疑者の男をタイ・バンコクで逮捕した。「第 1発見者」の両親に疑惑の目が向けられ、全米のみならず、日本でも関心を集めた美少女殺人事件の犯人は、ロリコン教師だった。迷宮入りと思われていた怪事 件は、捜査当局の内偵捜査の末、10年の時を経て急展開を見せている。

 米CNNテレビなどによると、逮捕されたのはジョージア州在住の米国人の元小学校教諭、ジョン・マーク・カー容疑者(42)。

 米捜査当局が16日朝に逮捕したところ、ジョンベネちゃん殺害について当事者しか知り得ない「秘密の暴露」 があったという。カー容疑者にはジョンベネちゃん事件とは別の性的暴行の容疑もかけられている。コロラド州の連邦地検は捜査官をタイに派遣し、カー容疑者 を米国に移送する。

 大陪審が99年に捜査を打ち切り、母親のパッツィーさんは今年6月、卵巣がんで49歳で病死。父親のジョンさんは容疑者逮捕を受けてコメントを発表し、「妻が生きていたら間違いなく私と同じくらい喜ぶだろう」と述べた。カー容疑者については「知らない人物だ」と話した。

 また、パッツィーさんは亡くなる前、捜査当局から被疑者浮上の情報を聞かされていた。ジョンさんは「事前に知らされていたことは、せめてもの救いだった」と語った。

 捜査当局は、カー容疑者とネットでやりとりしていた人物の通報から内偵に着手していた。

 コンピューター会社で巨額の財を築いた父親と、元「ミス・ウェストバージニア」の美貌(びぼう)の母親のもと、裕福な家庭に育ったジョンベネちゃん。 パッツィーさんの勧めで応募した「ミス・コロラド」「全国ちびっこミス・ビューティー」「リトル・ミス・メリークリスマス」など数々のコンテストで優勝 し、美少女として知られた。

 しかし、96年12月26日早朝に行方不明となり、パッツィーさんが身代金11万8000ドルを要求する3ページの脅迫状が自宅にあるのを発見し、警察に通報した。


 同日午後、ジョンさんが地下のワインセラーで白い毛布をかけられたジョンベネちゃんの遺体を見つけた。

 検視の結果、頭蓋骨(ずがいこつ)が激しい殴打で骨折しており、ナイロンコードと絵筆で作った絞首具で声が出ないように窒息死させられていた。

 身代金の額がラムジー家の裕福さからすれば低額なうえ、ジョンさんのその年のボーナスとほぼ同額なこと、脅迫状がラムジー家にもあった紙とペンで書かれ、筆跡もパッツィーさんのものとよく似ていたことなどから、警察は両親の関与を疑った。

 警察が現場に到着する前、ジョンさんが遺体を発見したことや、発生直後に弁護士やPR会社を雇い入れたことも疑惑に拍車をかけた。

 警察はジョンベネちゃんがおねしょをしたことに腹を立てたパッツィーさんの犯行と推論し、ジョンベネちゃんに性的虐待を加えていたジョンさんの犯行説も上がった。

 夫妻は私立探偵を雇うなどして侵入者による犯行だと主張し、結局99年、大陪審が起訴者なしで調査を打ち切った。

 多くのメディアが夫妻の犯行を示唆するように事件を扱ったため、中傷訴訟に発展し、2003年には連邦地裁が「外部からの侵入者の犯行」と結論づけた。

 夫妻はミシガン州に移住したものの、ジョンさんの事業が失敗し、04年にアトランタに移住していた。

 カー容疑者が潜伏していたバンコクの少女買春は、日本人の逮捕者を出すなど国際問題化している。

ZAKZAK 2006/08/17