上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

熊本城ホールへの3億7000万円の税金投入に、市民の理解は得られません・・・しめくくり質疑報告その1

2021-02-26 16:04:02 | 熊本市政
2月26日に開かれた熊本市議会の予算決算委員会でしめくくり質疑を行いました。
付託されていたのは、補正予算に関する各議案が中心でした。
10分間という限られた質疑時間でしたが、新型コロナ感染症にかかわる問題で4つの質問をしました。
うち、一つが熊本城ホールへの減収補てんです。
2020年度の収入不足が3億4267万円となり、今回の補正で1億4165万円の追加補正を行ったものです。
もともと、熊本城ホールは指定管理料を0円で契約していました。
しかし、新型コロナという不足事態が発生、ホール等のキャンセルが多数発生し、減収となったために、2019年度分として2600万円、2020年度分として3億4300万円を補てんしたものです。
質疑でわかったのは、
⑴2019年度については、収支差引で約500万円の黒字であったにもかかわらず、2600万円もの補てんが行われていたこと
⑵各ホールの稼働日数・稼働状況は大きく落ち込み、稼働日の目標値との比較で、展示ホールは34%、メインホールが73%、シビックホールに至っては84%の落込みで、利用が激減しています。それによって年間実績で約5億2000万円(65%)の収入減となりました。一方で、支出の方は8億554万円から6億2690万円へと22%しか減っておらず、ほとんど使われなかったにもかかわらず、経費は削減されていません。収入減に対する企業努力が見えません。
⑶国等からの支援、雇用調整助成金1000万円は減収に比べ少なく、どのような積算で申請したのか、理解しかねます。また、この1000万円が、収支にどう反映されているのかわかりません。
⑷収入減に対する持続化給付金も申請されていないようです。
⑸本市のMICE整備基本計画では、年間の維持管理経費を約5億3000万円と定めていましたが、答弁では、現在の指定管理者は管理経費を年間約8億円で運営しているとのことです。管理経費が大きければ大きいほど、不測の事態で収入が落ち込んだ時に管理費が負担となります。なぜ計画時に想定していた管理費が3億円近くも膨れているのでしょうか、減収補てん額にかかわる問題です。

市長には、調査をして後日説明するよう求めました。市長は、説明を約束しました。

熊本城ホールの指定管理を行っている管理運営事業体は、1円の設備投資もせず、450億円も税金を投資した施設を「使用料なし」で活用し、平常時には利益を上げます。
ところが、理由はともあれ、大きな損失が出たら税金投入で穴埋めしてもらう訳ですから、市民が納得のできるような対応や説明責任は不可欠です。
管理運営事業体となっている企業は、経営状況も含めて、きちんと説明を果たし、公の施設管理という公的な業務の公正な遂行に責任を果たしてもらわなければなりません。
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