上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

復職しても、全く反省のない北口和皇議員・・・・引き続き不当な態度

2018-08-06 11:14:06 | 熊本市議会
熊本県知事は、7月12日に、市議会が2年以上にわたって調査を続け、全会派一致で議決した「北口和皇議員が議員の資格を有しない」という決定を、覆す判断を下しました。
その決定に従い、北口議員の失職は取り消され、復職することになりました。

しかし、私も含めて市議会は、県知事の判断に納得していません。
市議会が特別委員会まで設置し、2年以上にわたり15回もの委員会を開き、不当行為についての調査を行うとともに、弁護士等の法律の専門家の意見も踏まえて行ったのが「兼業禁止の規定に違反する」という議決でした。
一方、北口議員の不服申請によって、県は兼業禁止に該当するか、否かの審査を行いました。具体的には、弁護士・大学教授の3人で構成される自治紛争処理委員会が開かれ審議されました。しかし、3回しか会合が開かれない中で審査意見がまとめられるというものでした。3回の審議と言えば、実質的な審議は1回です。
私たち熊本市議会が2年もかけて調査して、全会一致で議決したものをひっくり返すには、あまりにも簡素な審議ではないかと思います。
市議会の全会派一致の議決の重みは、どのように受け止められたのでしょうか。
市議会は7月25日に、県知事の採決を不服として、知事採決に対する申し入れを行いました。合わせて、自治紛争処理委員会がどのような審査を行ったのか、会議録の開示を求めています。

8月3日、議会運営委員会が行われました。
この間の北口議員の問題に関する経緯が議長より報告されました。議会事務局からは、北口氏との連絡の状況、給与等の支払い状況について報告されました。
そこでわかったのは、北口氏には支払いが遅れた分の利子含めて報酬等を支払うことになりますが、以前の振り込み口座が閉鎖され、手紙・電話・ファックス・メール等の連絡にも応答がなく、連絡が取れない状態であるとのことでした。
しかも、このまま振り込みができない状況が続けば、市の払う利息額は加算されていくということでした。
私は、自ら受け取ることができない状況にして、利息を増やすような態度こそ不当ではないかと指摘しました。増えていく利息の金額はわずかであっても、議員としての資質が問われる問題だと思います。

議会事務局が行う適正な事務の執行を妨げるような態度は、不当行為そのものといえます。
県の採決で復職となった北口議員ではありますが、自らの不当な行為に全く反省がないとしか思えません。

「兼業禁止」の規定には抵触しないとの県の判断ではありますが、北口議員が20数年間繰り返し行ってきた不当要求の数々に熊本市議会・熊本市政治倫理審査会が辞職勧告を行ったことに、変わりはありません。
熊本市議会・熊本市政治倫理審査会が、議員としての資格がないと判断した北口議員に対して、次期の選挙では市民のきびしい審判が下されるべきです。
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