上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

公表された熊本市の「2021年度予算編成方針について」・・・厳しい見通しの財政収支、大型ハコモノはきっぱり中止を!

2020-10-21 16:55:32 | 熊本市政
10月15日、熊本市の「2021年度予算編成方針んついて」が公表されました。
2021年度は14億円の歳入不足、8年間で90億円の収支不足を予想
2021年度予算編成方針では、新型コロナ感染症の影響で市税収入が大幅に減少、一方でコロナ関連対策経費の増大が想定され、財政収支は想定以上に厳しくなる可能性があるとし、単年度14億円の収支不足と見込んでいます。
さらに「新型コロナ感染症による財政影響試算」では、2019~2026年度の8年間で90億円の収支不足が発生する試算です。
収支不足解消のため、容赦ない予算削減
収支不足解消のため、これまでも毎年経費削減が行われてきましたが、2021年度は「その他の政策的経費」を20%削減し、見込まれる収支不足額14億円をねん出しようというものです。熊本地震以来最大の削減率であり、これまで毎年行われてきた予算のシーリングに上乗せの削減となるので、まさに乾いた雑巾を絞るような予算縮減です。
増える借入れと、借金の返済、民間活力の推進、サービス切捨て、これでは市民サービスは切り捨てられるばかりです
歳入で突出して増えている「臨時財政対策債」の借入れ、歳出では借金払いの「公債費」です。借金が増え、その返済が財政を圧迫、今後の過大な投資は見合わせるべきです。
収支改善に向け、更なる民間活力の活用・税の徴収強化などをかかげていますが、厳しい予算の縮減で市民サービスが犠牲となっていくことも予想されます。
ハコモノのムダづかいはきっぱり中止を!
熊本地震では、熊本城ホール整備を復興計画に位置付け、最優先ですすめてきました。しかし、新型コロナという先行き不透明な未曽有の危機に直面する今、大型ハコモノ優先はきっぱりやめて、医療・福祉・教育・生業の再生など、市民の暮らしに密着した分野への重点的な予算配分が必要です。
市庁舎建替えなど、不要不急の大型ハコモノは見直すべきです。


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