秋月記
2020-03-11 | 本
前回反省の1mmカットをしましたが早速伸びたため3mmカット。
やはり3mmから5mmくらいが落ち着きます。
次回刈るときは4mmにしてみようかな。
春のボウズ。
さて先日読了した本ですが葉室麟の『秋月記』。
葉室作品は3作目。
『鬼神の如く: 黒田叛臣伝』『無双の花』に続いてワタシの故郷福岡に関する歴史小説です。
葉室さんも福岡北九州市生まれということで、その作品は福岡に関するものも多いです。
本作は江戸後期の筑前の小藩・秋月藩が舞台。
専横を極める家老・宮崎織部への不満が高まっている中、間小四郎は、志を同じくする仲間の藩士たちとともに糾弾に立ち上がり、本藩・福岡藩の援助を得てその排除に成功する。
藩政の刷新に情熱を傾けようとする小四郎だったが、家老失脚の背後には福岡藩の策謀があり、いつしか仲間との絆も揺らぎ始めて、小四郎はひとり、捨て石となる決意を固めるが―。
藩を運営していく若い藩士たちの志がいつの間にか「立場変われば」的な事になっていき、各々自分の運命を受け入れざる負えない様は、ワタシ自身も同じように感じるところもあり。
ただその中にあって軸をブラさないためには自らを汚しめることも厭わない主人公が眩しく見えるところがありました。
葉室作品はその歴史的な背景に色付けする人情要素の匙加減がとても好みで絶妙。
2017年にお亡くなりになりましたが、まだ彼の作品で気になるものもありますので読んでいこうとおもいます。
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