雨過天晴

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Rejoice

2020-05-08 | 音楽
また一人ジャズ界の大物がお亡くなりになりました。
トニー・アレン。
アフロ・ビートの始祖と言われたオトコ。
ちなみにアフロビートは西アフリカでフジと呼ばれる音楽の要素をアメリカのファンクやジャズと融合させたものです。
4月30日に亡くなったので、先日のリー・コニッツ逝去の話もあったのでコロナなのかと思いましたが、死因は心臓発作だったそうです。
79歳。

今夜は生前最後のリリースとなった『Rejoice』をご紹介します。


 
  1. Robbers, Thugs and Muggers (O’Galajani)
  2. Agbada Bougou
  3. Coconut Jam
  4. Never (Lagos Never Gonna Be The Same)
  5. Slow Bones
  6. Jabulani (Rejoice, Here Comes Tony)
  7. Obama Shuffle Strut Blues
  8. We’ve Landed
Tony Allen (ds, perc, vo)
Hugh Masekela (flh, vo)
Mutale Chashi (b on 4, 5) 
Tom Herbert (b on 1, 2, 3, 4, 6, 8) 
Elliot Galvin (key on 7)
Joe Armon-Jones (key on 1, 4, 5) 
Lekan Babalola (perc on 1, 3, 4, 5, 7, 8) 
Steve Williamson (ts on 2, 5, 7) 
Lewis Wright (vibes on 4, 6, 8) 

本作はトニー・アレンと、2018年に死去した南アフリカのトランペッター、ヒュー・マセケラによる共作アルバムになります。
トニーとマセケラは何十年もの間、一緒に作品を出そうと言っていたそうですが、それが実際に始動したのは2010年。
それぞれの英国ツアーが偶然にも重なったことがキッカケで録音されました。
しかしその録音は未完に終わり、マセケラが死去した2018年まで保存されていたのですが、彼の遺産管理団体の協力によりレコーディングの再開が実現しました。
それが2019年。
再開にあたって、エズラ・コレクティブのジョー・アーモン・ジョーンズやココロコのムタレ・チャシといった今のUKジャズシーンで煌めくゲストを迎えました。
10年の熟成期間とともに現代ジャズシーンのスパイスも交えた本作は、やはりあくまで「現代」の作品であって、10年前の作品ではありません。



このグルーヴ感たるや。
今年のベスト盤に入ることになりそうです。

アレンの前作『The Source』も素晴らしい作品なのですが、当時レビューしきれていませんでしたので、追ってレビューします。

 
謹んでお悔やみ申し上げます。
合掌。


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