シャドウ
道尾秀介の『シャドウ』読了しました。
シャドウ (創元推理文庫) | |
道尾 秀介 | |
東京創元社 |
小学五年生の凰介の母が病死し、父洋一郎との二人暮らしが始まる。
母の思い出に浸る間もなく、母と同級生で仲が良かった幼馴染の亜紀の母が自殺する。
亜紀のことを心配する中で、凰介はある事実を知ってしまう-。
という出だしで始まりますが、道尾作品の多くに出てくる少年少女たちの成長を追っていくことになります。
途中如何ともしがたい怒り・嫌悪感を感じてしまう場面も出てきます。
悲しい事実を知ることになる凰介の健気な姿。
そして全ての事実を知る父洋一郎の思い。
大学病院の精神医療の現場が舞台で、登場人物の後悔、自責、逃避、妄想、精神分裂、投影、そして「シャドウ」。
ラストは少し救われる気持ちになりますが、なかなかつらい。
でもミステリーとしての話の展開は見事。
道尾作品ももっと追ってみたいと思いました。
なお本日は昨夜の飲み会の疲れもあって終日ゴロリ。
昨夜はジャズをイヤホンで聞きながら眠りに着いてしまったようで、起きた時にはイヤホンは外れ、延々とジャズが流れていました。
ウクレレのレッスンもお休み。
ウクレレの発表会近いのに残念。
メンバーからの連絡によるとまだまだだったそうです。
来週のウクレレのレッスンまでには自主練を積み、ビシッと決められれば・・・と思っています。
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