うえぽんの「たぬき鍋」

日々のつれづれ、野球ネタ、バカ話など、何でもありの闇鍋的世界?

カラオケボックスは所ジョージナンバーが少ないのが悩みの種。

2005-05-06 18:01:30 | 雑記
カラオケで人前で歌を歌えるようになったのは、実は社会人になってからなのである。歌うこと自体は嫌いじゃなかったのですよ。ただ、人前で歌うのが恥ずかしくてしょうがなかったのである。

中学入学したて頃の音楽の授業。みんなボソボソとした声でしか歌わないから、先生(通称「マフィア」)が「あんたらもっと声出しなさいよ!」と怒り出した。マフィアは迫力満点のオバハンで、怒らせるとちょっと厄介だった。それでもみんな歌おうとしないから、仕方がないので恥を忍んで私だけ大声で歌い、以降3年間そんな日が続いたのだが、その反動ですっかり人前で歌うことがイヤになってしまった。高校では美術と音楽が選択制になっていたが、迷わず美術を選び、歌うこととは無縁の3年間を送ったのである。

大学でもそういう日々は続いていたが「社会人になったらつき合いもあるだろうし、歌わないで済むって訳にはいかなさそうだなぁ」と薄々感じ始めていた。果たして、社会人になってしばらくして、直属の先生(指導役)であるKさんに「うえぽん、みんなで飲みに行こうぜ。カラオケもあるよ」と連れられ、居酒屋のカラオケ付きの個室に行ったのだった。参ったなぁ…どうしたものか。そうこうしている内に飲み会が始まったのだが、みんなこれまた歌の上手い人ばかりだったのだ。ますます落ち込む。「うえぽん、次歌えっ」とKさん。ここで頑なに断っては空気が悪くなる。そこで私は「えーい、なるようにしかならん!」と開き直り、完全にウケ狙いに走った。

♪これから始まる大レース~…

ソルティ・シュガーの「走れコウタロー」である。たまたま、歌詞を知っている曲だった。まさか全員があそこまで腹を抱えて笑うとは予想もしなかった。一緒に来ていた別の営業所のKさん(♀)が「セリフが、セリフまわしがおかしい~!」と手を叩き、「これも歌ってみて!」とリクエストされたのが関敬六の「商売繁盛」という歌だ。「え?これ初めて聞く曲なんですけど」「大丈夫!ほとんどセリフだから」というわけで、歌の部分は適当にごまかして、セリフだけはメチャメチャ感情たっぷりしゃべってみたら、これがまたウケてしまった。恥ずかしいより先に「ウケる喜び」を知ってしまった私は、それ以降ウケ狙いの、誰も歌わないような曲ばかりを好んで歌うようになってしまった。まともな曲では照れて歌えないというのもある。
ちなみに後日、営業所の公式飲み会でも「走れコウタロー」を披露したところ、それ以来掃除のおばちゃんたちからは本名で呼ばれず「コウタローちゃん」の愛称が付き、あまつさえ社内報にまで載せられてしまった。何の気なしに歌っただけなのになぁ…。

現在でも、酔っぱらわないと歌えないし、まともな歌も苦手である。ただし、壊れっぷりは以前よりひどくなった。今までやった最狂のジャンルは悪友・アキケンと歌う、今亡き「ミニモニ。」ナンバーだ。これを目の当たりにして平常な精神を保てる人間はいない(爆)。まぁ、migratorybird氏みたいに重みのある歌が好きな人もいるのだから、私やアキケンみたいな「バカ担当」もいなければ、釣り合いが取れないというものだ。これからも、壊れ続けるよ。
コメント (6)
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