うえぽんの「たぬき鍋」

日々のつれづれ、野球ネタ、バカ話など、何でもありの闇鍋的世界?

あのコが欲しい2023その1(投手・捕手編)

2023-10-21 14:29:10 | 野球・ドラフト「怪」説
バリバリのメジャーリーガー、トレバー・バウアーが電撃加入し、セ・パ交流戦では紙一重の戦いを制して優勝。「こりゃホントに\横浜優勝/あるかも!?」と一時は大盛り上がりだったものの、7月以降の急失速が響き、Aクラスを確保するのが精一杯。CSも2連敗であっさり終わってしまった。オフはオフで、今永昇太はメジャー移籍の可能性が濃厚で、バウアーの動向も不明。エドウィン・エスコバーやネフタリ・ソトらは退団が基本線との報道もある。石田健大や戸柱恭孝らもFAについて熟考中とあり全く予断を許さない状況で、ここで下手を打つと再び暗黒期へ戻りかねないだけに、今回のドラフトは非常に大事である。


※2023年10月21日現在

☆投手
主力がごっそり抜ける恐れがあるだけに、即戦力候補を確保しておきたいところ。幸い、今年は大学生の実力派が多く、競合してくじで外してもリカバリーがきくだけに、大物に積極的にアタックしたい。特に名前が挙がる大学生は、MAX158キロ左腕の細野晴希(東洋大)、広島が既に1位指名を公表している常廣羽也斗(青学大)、常廣の同級生である下村海翔(青学大)、制球力が素晴らしい左腕の武内夏暉(國學院大)、クイック投法から155キロを投じる西舘勇陽(中大)、ポテンシャルを誇る西舘昂汰(専大)、直球の質が良い左腕の古謝樹(桐蔭横浜大)、今年一気に伸びてきた岩井俊介(名城大)、豊富な球種を持つ左腕の尾崎完太(法大)、パワフルなサイドハンドの大山凌(東日本国際大)、投球術の引き出しがすごい村田賢一(明大)、評価が急上昇の草加勝(亜大)、関西大学球界のエース・上田大河(大商大)など錚々たる顔ぶれだ。高校生でも、注目度No.1左腕の前田悠伍(大阪桐蔭高)、馬力型左腕の東松快征(享栄高)、パワーがつけば楽しみな木村優人(霞ヶ浦高)、甲子園でも力投の日當直喜(東海大菅生高)、二刀流左腕の武田陸玖(山形中央高)、1年から甲子園を経験した左腕の杉山遙希(横浜高)、センス抜群の早坂響(幕張総合高)、スケール抜群の坂井陽翔(滝川二高)、大阪桐蔭高を完封した左腕・福田幸之介(履正社高)、森下瑠大の後輩左腕・杉原望来(京都国際高)など、楽しみな選手が多い。社会人・独立リーグだと、城東高出身の都立高の星・関根智輝(ENEOS)、肘の手術を克服した左腕・森田駿哉(Honda鈴鹿)、「独立リーグのトム・シーバー」椎葉剛(徳島インディゴソックス)、MAX159キロの大谷輝龍(富山サンダーバーズ)らが注目されている。

☆捕手
昨年のドラフト1位・松尾汐恩が1年目からファームで大いにアピールしており、頼もしい限りである。山本祐大も課題だった打撃が大幅に進歩し、信頼感が増している。戸柱恭孝や伊藤光の動向もあるが、支配下での指名は今年は見送るものと思われる。ただ、将来的に三軍制をしくようであれば、育成枠では誰か指名があるかも知れない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あのコが欲しい2022その2(内野手・外野手編)

2022-10-19 15:16:01 | 野球・ドラフト「怪」説
☆内野手
今季終了時点で14人とやや少なめになっていたところに、倉本寿彦、山下幸輝が戦力外となり計12人。最低でも2人以上の指名は確定と言って良い。人選的には、二・遊を守れるタイプと一・三塁を守れるタイプを両方確保したいところだ。今年は大学・社会人の候補が充実している。攻守に忍者のような切れ味を見せる田中幹也(遊・亜細亜大)、西日本トップクラスといわれる友杉篤輝(遊・天理大)、高校時代から評価が高い奈良間大己(遊・立正大)、小柄だがパワフルな門脇誠(遊・創価大)、スピードがアリ球際に強い林琢真(二・駒澤大)、軽快かつ堅実なプレーの朝日晴人(遊・慶應義塾大)、強打が売り物の小中健蔵(三・西南学院大)、フルスイングが特徴的な平良竜哉(二・NTT西日本)、「源田壮亮(西武)二世」の異名もある和田佳大(遊・トヨタ自動車)、「令和の牛若丸」児玉亮涼(遊・大阪ガス)など多士済々だが、他球団も内野手を欲しており、欲しい選手をどういった順番で指名していくかがスカウトの腕の見せ所となりそうだ。高校生では、今年の打者の中では出色の飛ばし屋・内藤鵬(三・日本航空高)、打撃技術の高さが光る戸井零士(遊・天理高)、強肩強打の金田優太(遊・浦和学院高)、188cmの大型遊撃手・勝又琉偉(遊・富士宮東高)、勝負強いハードパンチャー・坪井蒼汰(三・山村学園高)あたりが候補になるか。

☆外野手
育成枠を含めると13人もいるため優先度は高くないのだが、今のチームに不足している右の強打者タイプなら、ひょっとしたらご縁があるかも知れない。巨人が1位指名を公表している浅野翔吾(高松商業高)、超人的フィジカルの古川雄大(佐伯鶴城高)、ハマったらスゴい海老根優大(大阪桐蔭高)、牧秀悟の後輩で横浜出身の森下翔太(中央大)あたりはどうだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あのコが欲しい2022その1(投手・捕手編)

2022-10-17 18:00:53 | 野球・ドラフト「怪」説
前年の最下位から一転して2位へ大躍進したベイスターズ。まさに「横浜反撃」のスローガンの通りになったが、戦力層や主力の年齢を考えると、ここからがまた一段と難しいフェーズへと向かっていくことになる。チームの勝利と世代交代をうまく両立できるかがこれからのチームの浮沈の鍵を握るだけに、今年のドラフトも成功裏に終わらせたいところだ。



今月16日に7名の選手に戦力外通告が行われ、デプスチャートは以上の通りとなっている。人数的には5~6人で、内野手がかなり手薄になっており、野手中心のドラフトになりそうだ。

☆投手
長い間投手中心のドラフトを続けてきただけあって、先発陣もリリーフ陣もかなり層が厚くなった。今年の2位も投手陣の踏ん張りあってこそであろう。来年に関しては、メジャー移籍が濃厚といわれる山﨑康晃の穴は心配ではあるものの、伊勢大夢や入江大生が新クローザー候補として推せるだけの実績を残しており、今回のドラフトでは即戦力候補を1人指名できれば、思い切って野手指名に全振りしていいのではないかと思われる。候補としては、振り子投法が特徴的な吉村貢司郎(東芝)、パワーピッチのイケメン・益田武尚(東京ガス)、28歳の遅咲き・臼井浩(東京ガス)、ゲームメイクのうまい河野佳(大阪ガス)、高レベルでまとまる吉野光樹(トヨタ自動車)、速球に安定感が出てきた小孫竜二(鷺宮製作所)、投打にパワー溢れる荘司康誠(立教大)、制球力抜群の金村尚真(富士大)、ハマッ子の好投手・青山美夏人(亜細亜大)、安定感に定評がある菊地吏玖(専修大)、九州球界を代表する右腕・渡辺翔太(九州産業大)、このところ評価が上がっている仲地礼亜(沖縄大)、荒々しい速球が魅力の神野竜速(神奈川大)らがいる。なお、ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結んでいた吉川峻平を調査という報道もある。

☆捕手
今年は伊藤光、戸柱恭孝、嶺井博希が揃って元気だったが、3人の年齢を考えるとそろそろ後釜を準備しなければならない。しかも、嶺井に関してはソフトバンクがFAによる獲得を検討という報道もある。山本祐大に出てきてほしいところだが打撃で伸び悩んでおり、益子京右、東妻純平ももう少し時間がかかりそうだ。そこで、1位指名候補として多方面から推されているのが松尾汐恩(大阪桐蔭高)である。捕手歴2年という経験の浅さを感じさせない守備技術の高さ、遊撃手出身らしいフットワークの良さ、そして甲子園通算5本塁打というパワーと勝負強さで、将来のチームの顔として期待できる存在だ。また、大学生では野口泰司(名城大)、吉田賢吾(桐蔭横浜大)が打も含めた総合力で抜けており、1位で松尾、中位~下位で野口or吉田という捕手W指名も現実味がある。社会人では左打ちでセンスがある立松由宇(日本生命)、伸び盛りの高卒3年目・拾尾昌哉(三菱重工West)らが候補だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あのコが欲しい2021その2(内野手・外野手編)

2021-10-05 17:26:41 | 野球・ドラフト「怪」説
☆内野手
昨年のドラフト2位で入団した牧秀悟が期待通り、いや、それ以上の大活躍で正二塁手におさまり、ピースが1つ埋まった。一塁手はネフタリ・ソトの契約があと2年残っており当面の心配はないのだが、問題は三塁手と遊撃手である。正三塁手は長年宮﨑敏郎が務めているが、今年の6月27日に国内FA権を取得している。ベイスターズは昨年、梶谷隆幸、井納翔一をFAで流出させており、ネットでは「宮﨑も流出待ったなし」という悲観論も見られるが、現状では正直どうなるのかわからない。ただ、宮﨑は来年で34歳であり、いずれにせよ後釜を用意しなければならない時期ではある。昨年のドラフト4位で入団した小深田大地がファームで大器の片鱗を見せており、宮﨑が残留してあと数年して直接バトンタッチできれば理想的だが、もし流出となれば牧のコンバートor伊藤裕季也、知野直人のレベルアップなど、策が必要である。遊撃手は、柴田竜拓をメインに大和、倉本寿彦を併用しつつ…というスタイルで開幕を迎えたが、柴田、倉本が相次いで試合中の負傷で離脱というアクシデントがあり、しばらくは大和頼みとなったあと、7月からは2年目の森敬斗を抜擢。森の調子が落ちてからは再び柴田がメインという形になった。知野、森らのレベルアップに期待はするとしても、ドラフトで1人は指名しててこ入れをしたい。特に評価が高い選手としては、社会人3年目の水野達稀(左・JR四国)がいる。170cm71kg小柄だが、ホームランも打てるパワーがあり、足、肩でも勝負できる選手だ。社会人では188cmの大型遊撃手・中川智裕(右・セガサミー)、広澤克実氏が「天才」と激賞した添田真海(左・日本通運)、1年目に都の社会人ベストナインに選ばれた大内信之介(左・JPアセット証券)、「源田壮亮(西武)2世」こと和田佳大(左・トヨタ自動車)、二塁・三塁がこなせて穴が少ない福永裕基(右・日本新薬) らがいる。大学生では、三塁・外野もこなせるセンスと強打の野口智哉(左・関西大)、走攻守に身体能力が高く二塁・遊撃・外野が守れる山城響(左・富士大)、190cmの大型遊撃手・中山誠吾(左・白鴎大)、中山のライバルでこちらも187cmの峯村貴希(左・日本大)、牧とタイプが似ていて二塁・三塁がこなせる池田来翔(右・国士舘大) といったあたりが候補になるか。
高校生でご縁がありそうなのは、走攻守にスケールが大きい粟飯原龍之介(左・東京学館高)あたりか。上位候補の強打の三塁手・有薗直輝(右・千葉学芸高)と並び、千葉では「右の有薗、左の粟飯原」と称される。他には四国屈指の遊撃手・川口翔大(左・聖カタリナ学園高)、スカウトから「高校時代の元木大介(元・巨人)のような野性味」と評価された清水武蔵(右・国士舘高)、愛知県トップクラスの遊撃手との評価を持つ星野真生(右・豊橋中央高)らも候補に入りそうだ。

☆外野手
左翼・佐野恵太、中堅・桑原将志、右翼・タイラー・オースティンという布陣はかなり強力で、一見補強の必要性は薄そうなのだが、彼らがケガなどで消えるとなると、控えはだいぶ頼りない。楠本泰史が代打の切り札として台頭してきたのは良いが、神里和毅、関根大気、宮本秀明、細川成也、蝦名達夫といったあたりは短くとも一軍で輝いた時期があるだけに、もっともっと元気にやってくれないと困る(乙坂智はまさに今日戦力外通告を受けてしまった)。レギュラー陣を下げたり、楠本を使ってしまったあとで打順が回ってきて、打てる気配がないままやられて何度ため息をついたことか。そろそろこちらも血の入れ替えをしなければならない頃だろう。今年の候補の中でご縁がありそうなのは、センターが守れるタイプか。候補としては、50m5秒8のスピードスター・丸山和郁(左・明治大)、仙台六大学で活躍する川村友斗(左・仙台大)、守備走塁に定評があり打撃も進化中の渡部遼人(左・慶應義塾大)、荒削りな面は残るが柳田悠岐(ソフトバンク)のイメージが見える梶原昂希(左・神奈川大)、身体能力が図抜けている藤井健平(左・NTT西日本)、集中力が凄まじく勝負強い池田陵真(右・大阪桐蔭高)、「佐藤輝明(阪神)2世」こと米山航平(左・市立尼崎高)、じっくり育てたい前田銀治(右・三島南高)らがいる。また、センターとしては厳しいが候補に挙げておきたいのは、投手&一塁手&右翼手で打撃の迫力が特に高評価の田村俊介(左・愛工大名電高)、守備・走塁に目をつぶってでも使いたくなる打力を誇る前川右京(左・智辯和歌山高)など。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あのコが欲しい2021その1(投手・捕手編)

2021-10-04 13:39:45 | 野球・ドラフト「怪」説
筒香嘉智のメジャー挑戦による退団を皮切りとする世代交代のまっただ中、三浦大輔新監督が就任。正直、「この難しいチーム状況で番長にバトンを渡すのはタイミング最悪じゃなかろうか」という懸念がものの見事に当たってしまい、チームは最下位に低迷している。ただ、シーズンの経過とともに采配にも少しずつ学習の跡が見られるようになっており、来季へ向けて全く期待が持てないわけでもない。シーズンが終わったらきっちりと総括と反省をして、新しいシーズンを迎えてもらいたい。また、低迷の原因は采配の未熟さばかりではなく、故障者の続出や好調を維持できない選手が多いという点も大きく、体調管理や育成面なども今一度見直してもらいたいと思う。



☆投手
以前から繰り返して書いている気がするが、全員元気で好調ならば、12球団屈指の投手王国だと思う。が、現実的には故障者が続出し、故障がない選手も好調を維持できず不安定、という状況である。ここまで書くと「ドラフトは投手中心で」という結論に至りそうだが、かつて「投手不足→ドラフトで投手偏重指名→野手レベル低下」という事態が起こり、現在もその後遺症がやや続いていることを考えると、もし例年通り6名前後の指名であるならば、投手は2~3名が適正ではないかと思う。
さて、その人選であるが、これまで上位は大学生の指名が中心で競合を極力避ける傾向だったが、編成バランスを考えると、そろそろ高校生に行っても良い頃合いではなかろうか。そう、BIG3といわれる小園健太(右・市立和歌山高)、風間球打(右・ノースアジア大明桜高)、森木大智(右・高知高)へのアタックである。特に小園に関しては実際にDeNAスカウト陣のコメントも多く、かなり注目している様子だ。また、彼らに続く存在の達孝太(右・天理高)も、ベイスターズが好む長身ハイポテンシャル型であり、指名の可能性がある。中位以下で狙えそうな高校生では、サイドハンドの技巧派・深沢鳳介(右・専大松戸高)、小柄だがギアチェンジがうまくスタミナがある秋山正雲(左・二松學舍大学附属高)、上質の直球に加えうまさもある市川祐(右・関東一高)、戸郷翔征(右・巨人)そっくりのフォームを持つ山岸翠(右・横浜創学館高)、エースで4番を務めるハイポテンシャルを持つ花田侑樹(右・広島新庄高)らがいる。
高校生BIG3を推したのは、もしクジ引きで外しても大学・社会人の好投手が揃っているからという理由もある。ベイスターズのことだから、最初からそちら狙いということも十分あり得る。今年は特に左腕の大学生に逸材が多い。その中でも特に評価が高いのは隅田知一郎(西日本工大)。ちなみに、知一郎は「ちひろ」と読む。直球も150キロ出ることに加え、6種類の変化球すべてが勝負球に出来るほどの完成度があり、唯一の不安である体力面でのケアが上手になされれば1年目から相当な活躍が期待できそうだ。佐藤隼輔(筑波大)も、今秋のリーグ戦開幕戦での故障は痛かったが、制球力の高さ、球質の良さは文句なく、隅田と並ぶ評価を得ている。また、173cmと小柄だが力強い黒原拓未(関西学院大)、トミー・ジョン手術から這い上がってきたロマン型の山下輝(法政大)、ここへきて評価が急上昇の桐敷拓馬(新潟医療福祉大)、馬力十分の鈴木勇斗(創価大)など、まさに多士済々だ。大学生は右投手もレベルが高く、勢いのあるボールでリリーフ向きの椋木蓮(東北福祉大)、投球術が高く幅広い起用が出来そうな三浦銀二(法政大)、多才な球種を制球良く投げ分ける赤星優志(日本大)、最速155キロの長谷川稜佑(青森大)、大学ラストシーズンで復活の気配を見せる徳山壮磨(早稲田大)、ベイスターズジュニア出身で制球力のある森田晃介(慶應義塾大)、関西トップクラスの実力派・北山亘基(京都産業大)らが有力候補だ。
社会人では、先発でもリリーフでも1年目からフル回転できそうな廣畑敦也(右・三菱自動車倉敷オーシャンズ)、社会人2年目で大きく伸びてきた吉村貢司郎(右・東芝)、大学での指名漏れをバネに力をつけた横山楓(右・セガサミー)、高校時代から指名候補だった米倉貫太(右・Honda)、ポテンシャルが結果につながりつつある山田龍聖(左・JR東日本)、本格開花目前の森翔平(左・三菱重工West)、パワーリリーバーの石森大誠(左・火の国サラマンダーズ)らが候補に挙がる。

☆捕手
伊藤光、戸柱恭孝、嶺井博希といった実績十分であるはずの面々が揃って不調。髙城俊人は一軍に上げられてもほとんど出場がなく、好不調も量りかねる状態。そこへ守りで台頭したのが山本祐大で、持ち前の強肩を武器に大幅に出場機会を増やした。しかし、打率.129(10月4日現在)はひどすぎる。投手の今永昇太の方が打てる(10月4日現在.273)というのは、いくら捕手は守り優先とはいえあんまりだ。「捕手にもDH制がほしい」というベイファンの声は結構本気なのだ。そこで、ネットなどで指名を期待されているのは、今年の捕手の指名候補ではNo.1と言われている古賀優大(右・中央大)。一定の守備力を備えつつ打力が高いという評価をされている。ただ、心配なのは三振率が高めなことと、今秋のリーグ戦で不調なことで、古賀をスルーあるいは他球団に獲られた場合は、4年になって打撃が伸びてきた福永奨(右・國學院大)か、「青ゴジラ」の異名を持つ安田悠馬(左・愛知大)、肩はあるがほぼ打撃型の岩本久重(右・早稲田大)、独立リーグ界の顔的存在・速水隆成(BC・群馬)あたりの指名があるかも知れない。高校生では、小園と中学時代からバッテリーを組んできた強肩強打の松川虎生(右・市立和歌山高)、甲子園3度出場の大型捕手・髙木翔斗(県立岐阜商高)の2人が抜きん出ている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あのコが欲しい2020その2(内野手・外野手編)

2020-10-23 16:55:34 | 野球・ドラフト「怪」説
☆内野手
一塁手のロペスの衰えが顕著になり、二塁手はソトと柴田、遊撃手は大和と柴田と倉本の併用が多い今年の内野陣。三塁手の宮﨑も年齢的にはこれから下り坂を迎えるだけに、今から色々と手立てをしていく必要がある。理想論を言うと、森が来年一気に遊撃手のレギュラーを奪えば、二塁を柴田、一塁をソト(残留すればね)で固定できて非常にありがたいのだが、コトはそう易々とは進まないものであり、最低でも森が一軍定着するまでの「つなぎ(言葉が悪くて申し訳ないが)」になり得る即戦力候補は欲しい。その中で特に候補に挙がるのが牧秀悟(二塁手・右・中央大)。打撃面ではポスト宮﨑と言っても良く、バットコントロールが良くて三振が少ないのが最大の持ち味だ。牧が二塁手に定着すれば柴田を遊撃手として起用するというプランがとれる。同じ二塁手の伊藤裕季也の奮起を促す意味でも、牧1位は一番現実味のある指名と言えるだろう。続いて推したいのが元山飛優(遊撃手・左・東北福祉大)。安定した守備力を誇り、「つなぎ」どころか森を他のポジションへ追いやれるだけのポテンシャルを持っている。また、同じ大学生の遊撃手では、身体能力が図抜けた矢野雅哉(左・亜細亜大)、柴田の後輩でタイプも似ている小川龍成(左・國學院大)、職人の雰囲気を持つ瀬戸西純(左・慶應義塾大)、社会人の遊撃手では堅実さで勝負する中野拓夢(左・三菱自動車岡崎)が有力候補だ。他のポジションでは、175cm113kgながら打てて動ける渡部健人(三塁手・右・桐蔭横浜大)、攻守にパワー溢れるタイシンガー・ブランドン大河(三塁手・右・東京農業大北海道)といった個性派が面白い。高校生では、広角に打ち分けられて一発もある山村崇嘉(三塁手・左・東海大相模高)、貴重な右のハードパンチャー・井上朋也(三塁手・花咲徳栄高)、安田(ロッテ)井上(阪神)に続く履正社高のスラッガー・小深田大地(三塁手・左)、5ツールプレーヤーになり得る逸材・元謙太(遊撃手・右・中京高)、NPB合同練習会で高評価の髙寺望夢(遊撃手・左・上田西高)らがいる。

☆外野手
佐野、梶谷、オースティンがレギュラーであるが、梶谷はFA権を取得しており、残留したとしても年齢的に後任を用意しておく必要はある。本来なら、レギュラーの穴が空いても桑原や神里や細川らがサッと入ってほしいのだが、桑原は長い不振にあえぎ、細川や神里も突き抜けられない状態が続く。宮本や関根もファームでは元気だけど一軍に呼ぶにはちょっとね…という具合で、ドラフトで外野手の上位指名も十分あり得るだろう。即戦力候補では、韋駄天の五十幡亮汰(左・中央大)が真っ先に挙がる。外野手の上位指名は割と勇気が要るが、今のベイスターズに絶対的に足りない機動力で勝負できる選手だけに、個人的には1位指名があっても驚かない。同じ韋駄天タイプでは並木秀尊(右・獨協大)も候補に入れておきたい。将来性を見込むなら、来田涼斗(左・明石商業高)も柳田(ソフトバンク)のようなスケールがあって楽しみな存在だ。その他の候補では、走攻守のバランスが良い向山基生(右・NTT東日本)、神奈川の安打製造機・関龍摩(右・関東学院大)、Y校から久々に出るドラフト候補で強肩強打の笹川吉康(左・横浜商業高)らがいる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あのコが欲しい2020その1(投手・捕手編)

2020-10-23 12:57:48 | 野球・ドラフト「怪」説
今年のベイスターズは、解説者陣から優勝を予想する声もあったりして、チームもファンも前のめりになっていたが、新型コロナウイルスの蔓延でスケジュールが大幅に狂ったのが最初のつまづき。右のエースとして期待された上茶谷が肘の故障で出遅れたのが次のつまづき。6月になってやっとシーズン開幕にこぎ着けたと思ったら、山﨑やパットンが絶不調で、勝ちパターンの試合をいくつも落としたのが続くつまづき…と、この後も次から次へと頭を抱えるような問題が降って湧いた。ラミレス監督の采配も、焦りがあるのか素人目にも「?」となるものが増えるようになり、選手との不和説もささやかれる始末。ドラフト会議の日には既に優勝が完全消滅していそうな状態である。本来なら、来年へ向けてドラフトやらトレードやらFAやらで大補強したいところだが、新型コロナウイルスの影響により大幅減収は避けられず、積極的な動きを取ることも難しそうだ。



また、選手を獲るということは、その分だけ今いる選手をリリースしなければならないわけだが、上記のデプスチャートと今季の各選手の成績を照らし合わせると、大人数の戦力外通告は考えにくい。ただ、スカウト会議では例年より多い約120名をリストアップしたとの報道があった。本指名は少なめで、その分育成枠での指名を多く考えているのかも知れない。
編成バランス的には大きい穴はないが、他球団を圧倒するような要素も見つけにくい。要はまだ「そこそこ」のチームなのである。今年本指名がなさそうなポジションは捕手ぐらいで、あとはどのような指名内容であっても個人的には納得すると思う。

☆投手
・先発
開幕前に上茶谷が肘の故障で出遅れたが、左の今永、右の平良がエース格となり、井納、大貫が好調ということもあって、シーズン中盤まではそれなりの余裕を持ってローテーションを回せていた。しかし、今永が肩、平良が背中を痛めて離脱し、濵口は中盤で崩れるパターンを克服できず、新外国人のピープルズも期待外れ。新人の坂本はそこそこやれているが、中川、阪口といった期待の高卒組はまだ結果を残せていない。ただ、年齢的にはこれから脂が乗ってくるであろう選手が多いので、それほど悲観することもないかなとも思う。ヘタに乱獲せず、上位で1人は即戦力候補を確保できれば良いだろう。即戦力の候補としては、大学生左腕のトップ・早川隆久(早稲田大)、右腕のトップ・伊藤大海(苫小牧駒澤大)が特に魅力的だが、いずれも他球団が1位指名を公言しており、クジ引きを避ける傾向のあるDeNA陣営はどう出るか。その他には最高学年で開花した入江大生(右・明治大)、大学でパワーアップに成功した鈴木昭汰(左・法政大)、故障が気になるが安定感抜群の村上頌樹(右・東洋大)、独特なフォームでリリーフでも面白そうな森博人(右・日本体育大)、スライダーのキレと甘いマスクに定評の大道温貴(右・八戸学院大)、東や坂本タイプの森浦大輔(左・天理大)、速球派のアンダーハンド・中川颯(右・立教大)、身長2mの超大型・今西拓弥(早稲田大)、2年前も上位候補だった栗林良吏(トヨタ自動車)、重量級でスタミナにも定評の森井絃斗(右・セガサミー)らがいる。高校生では、タテ軌道の直球が素晴らしい小林樹斗(智辯学園和歌山高)、馬力もセンス抜群の小牟田龍宝(右・青森山田高)、甲子園でも活躍した中森俊介(右・明石商業高)、投打にスケールが大きい内田了介(右・埼玉栄高)、今永を参考にしているという高田琢登(左・静岡商業高)、長身で晩成タイプの松本隆之介(左・横浜高)、身長2mの二刀流・秋広優人(二松學舍大附属高)、同じく二刀流で身体能力の高い桑原秀侍(神村学園高)らがいる。

・リリーフ
山﨑とパットンの絶不調が今季の大きな誤算となってしまった。パットンは復調したものの、山﨑は巻き返せそうな雰囲気が見えないままファーム落ちし、今季はもう投げることはなさそうだ。来年復調すれば言うことはないが、この不調は一過性のものとは思えない感じもあり、多くは期待しない方が良いのかも知れない。リリーフ陣はここ数年同じ顔ぶれが続いており、今年新人の伊勢が戦力になりつつあるが、やはり1人は確保しておきたい。候補としては、高速の変化球が良い木澤尚文(右・慶應義塾大)、三嶋の大学時代に似ている高田孝一(右・法政大)、兄は楽天の外野手でパワーピッチが魅力の小郷賢人(東海大)、上茶谷の大学時代の同級生で力投派の藤井聖(左・ENEOS)、都立小山台高時代から注目を集めた伊藤優輔(右・三菱パワー)、そしてある意味今年の超目玉である田澤純一(右・BCリーグ/埼玉武蔵)らがいる。

☆捕手
昨オフに複数年契約を結んだ伊藤光が不調や怪我で苦戦する中、戸柱が巻き返して正捕手を奪回する形となった。髙城、嶺井も控えており、ファームでも山本、益子、東妻といった若手がいる。そのため、支配下での捕手の指名は見送りが濃厚と思われる。育成枠で大量指名があった場合や、コンバートありきなら可能性はあるかも知れないが。
ちなみに、個人的な好みは、奥川(ヤクルト)からホームランを打った山下航汰(右・京都外大西高)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あのコが欲しい2019その1(内野手・外野手編)

2019-10-12 16:03:46 | 野球・ドラフト「怪」説
☆内野手
10月1日の第一次戦力外通告で、内野手3名が戦力構想外となったが、まだ3年目の大河、狩野行寿が含まれていたのは衝撃的であった。裏を返せば、ドラフトでは間違いなく複数人数の指名があるということである。が、高校生の上位指名が濃厚であること以外は、どのようなことになるかは正直予想がつかない。長年、大学生投手を上位で獲得してチーム作りをしてきたが、その分、大物の野手に手を付けられなかった弊害がそろそろ心配になってくる頃だ。「文句なしの上位!」と言えるようなトッププロスペクトを獲得したい。高校生の候補としては、今春のセンバツでは投手としても活躍した大型三塁手・石川昂弥(東邦高)、アグレッシブなプレーが光る遊撃手・森敬斗(桐蔭学園高)、坂本勇人(巨人)タイプの大型遊撃手・紅林弘太郎(駿河総合高)、今夏の甲子園では一発も放った遊撃手・武岡龍世(八戸学院光星高)、抜群の守備力を誇る遊撃手・上野響平(京都国際高)、高い身体能力に頭脳もキレる遊撃手・近藤大樹(西日本短大附属高)、走攻守のポテンシャルが高い遊撃手・川野涼多(九州学院高)らが有力である。大学生・社会人に目を向けると、玄人好みのプレーを見せる遊撃手・檜村篤史(早稲田大)、広角に打ち分ける安打製造機・柳町達(慶應義塾大)、打撃はプロのクリーンアップ級の三塁手・勝俣翔貴(国際武道大)、堅実な守備と意外なパンチ力を秘める遊撃手・諸見里匠(日本通運)、ダイナミックな走守が魅力の遊撃手・伊藤ヴィットル(日本生命)、駿足好打で二塁・三塁・遊撃がこなせる小深田大翔(大阪ガス)らがいる。

☆外野手
筒香が抜けるとすると、二塁手兼右翼手のネフタリ・ソトが左翼手に収まるか。中堅手は神里和毅、桑原将志、右翼手は細川成也、佐野恵太、梶谷隆幸らを中心とした競争という形になりそう。こうしてみると、一軍はそれほど困っておらず、よほどの選手が残っていなければ中位以降で素材型の指名になるかなと思う。ただ、一昨年のドラフトで、「左打ちの外野手は余剰気味だからスルーだろう」と思ったら2位で神里を指名したということもあっただけに、上位で意外なサプライズがあるかも知れない。候補としては、高校通算58本塁打の強打者・菊田拡和(常総学院高)、走攻守にセンスあふれる高部瑛斗(国士舘大)、打球の速さが光る強打者・中村健人(慶應義塾大)、高校時代から強打者で知られる加藤雅樹(早稲田大)、走攻守揃った隠れた逸材・蝦名達夫(青森大)、荒削りだが走攻守にキレとパワーがある佐藤直樹(JR西日本)、遊撃もこなす高いセンスを持つ岸潤一郎(徳島インディゴソックス)らがいる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あのコが欲しい2019その1(投手・捕手編)

2019-10-12 16:02:34 | 野球・ドラフト「怪」説
開幕早々に10連敗を喫したときは、正直「こりゃダメか」と諦めモードに入りかけていたが、そこからの粘り腰が凄まじかった。5月から4ヶ月連続で月間勝ち越しに成功し、ギリギリまで優勝争いに加わっての2位フィニッシュは「お見事!」の一言に尽きる。ただ、投打ともに主力が不調や故障、アクシデント続きで、残った選手にかかる負担は大きく、シーズン終盤になるとさすがに息切れして9月は負け越し、首位の巨人をまくるまではいかなかったのが残念ではあった。そして、長い間チームの大黒柱であった筒香嘉智が、ポスティングによるメジャー挑戦が濃厚となった。FA権を取得している伊藤光の去就も、今のところはまだわからない。チームとしては、次世代へうまく橋渡しができるかの大きなポイントを迎えていると言って良いだろう。来年本気で優勝を目指すのであれば、かなりの補強が必要になるが、球団としては「1回優勝して終わりではなく、強さが持続するチーム」という方針を打ち出しており、今年もまた、バランス重視の指名になってくると思われる。また、編成バランスから見ると、捕手・外野手が適正人数を割っており、内野手も3人抜けることから、野手中心のドラフトとなるだろう。

☆投手
・先発
何と言っても今永昇太の復活は大きく、昨年のドラフト1位の上茶谷大河も期待に応える活躍を見せてくれた。また、ドラフト3位の大貫晋一も防御率は5.00ながら6勝を挙げたのは非常に助かった。ただ、昨年のチーム最多勝の東克樹が大幅に出遅れて4勝止まりだったのは痛かったし、昨年6勝を挙げた京山将弥も制球を乱す試合が多く、0勝のまま終わってしまったのは残念だった。また、濵口遥大は2度の完封勝利を記録した一方で3度の登録抹消があり、好調だった平良拳太郎も8月終盤以降は失速してしまった。井納翔一も悪い意味ですっかり安定してしまって、正直「まぁ、こんなもんだろう」みたいな成績に終わってしまったのは寂しい限り。2年目の阪口皓亮、櫻井周斗、中川虎大が一軍デビューを果たしたが、櫻井はリリーバーとして光るものを見せたものの、阪口、中川虎はもう少し時間がかかりそうだ。
現有戦力が全員元気で好調ならば文句なしの投手王国だが、現実は「安仁屋算」のようにはいかない。やはり即戦力の先発タイプを1人は確保しておきたいところだ。候補としては、大学生No.1の呼び声が高い森下暢仁(明治大)、引き出しの多さに定評がある吉田大喜(日本体育大)、スケールの大きい杉山晃基(創価大)、心身ともにタフな大西広樹(大阪商業大)、「大型の東克樹」坂本祐哉(立命館大)、MAX152キロの豪腕・立野和明(東海理化)、まとまりの良い宮川哲(東芝)、昨年も指名候補だった岡野祐一郎(東芝)らがいる。
高校生だと、佐々木朗希(大船渡高)や奥川恭伸(星陵高校)といった超目玉に行くか、下位や育成枠で素材型に行くかの両極端になりそうな感じがする。個人的な注目は、独自の指導法を持つ新鋭野球部が育てた谷岡楓太(武田高)、サイドハンドの力投派・横山陸人(専大松戸高)、スピンの効いた直球が良い左腕・佐藤一磨(横浜隼人高)、しなやかな腕の振りでクロスファイアをビシッと決める左腕・米山魁乙(昌平高)など。

・リリーフ
先発が苦戦した分、リリーフにかなりの負担がかかってしまったのは昨年と同様だったが、先発から転向した石田健大が適性を発揮したのは大きなプラスだった。また、クローザーの山﨑康晃、セットアッパーのエドウィン・エスコバーは、シーズンが進むにつれて調子が上がり、故障者続出の夏場を乗り切る原動力となった。武藤祐太、藤岡好明、三嶋一輝、国吉佑樹といった面々の奮闘も見逃せず、笠井崇正、齋藤俊介もキラリと光った。ただ、昨年フル回転だった三上朋也、砂田毅樹、スペンサー・パットンは勤続疲労もあってか調子が上がらず、三上は肘の手術で早々にリタイア。砂田は16試合の登板に留まり、パットンにいたっては試合でKOされた腹いせに冷蔵庫を殴りつけ、利き手の骨折でシーズン終了という始末。シーズン途中には左腕のサミー・ソリスが加入したが、既に故障していた模様で、わずか4試合で消えてしまったのも誤算だった。
リリーフの消耗度は毎年大きいだけに、こちらも継続的な補強が必要となる。候補としては、横浜高出身で馬力抜群の北山比呂(日本体育大)、力強いサイドハンド・津森宥紀(東北福祉大)、スリークオーターからのクセ球が面白い伊勢大夢(明治大)、全力投球で味が出る宮田康喜(日本製鉄広畑)、打者の手元でボールを動かす左腕・中川一斗(JFE西日本)らはどうか。


☆捕手
昨年途中から加入した伊藤光が、今年は開幕から正捕手に定着して攻守に大きい存在感を見せた。その伊藤光が7月末に左手薬指を骨折して離脱したが、控えの嶺井博希、戸柱恭孝が代役を務めて乗り切った形である。FA権を取得している伊藤光が残留となれば、夏に一軍でサヨナラヒットを打った山本祐大もいるだけに、即戦力捕手の補強はそこまで優先度が高くならないだろう。ただ、5月に山本の頭部死球で二軍の捕手運用が厳しくなり、コーチ補佐の靍岡賢二郎が育成枠で現役復帰する事態があり、10月1日には西森将司が戦力外通告を受けたことで支配下登録は5人となった。となれば、捕手の指名があることは間違いなく、場合によっては2人指名があってもおかしくない。
伊藤光の去就が不透明な場合は上位で即戦力型の指名がありそうで、候補としては、卓越した守備の海野隆司(東海大)、打てて走れて一塁、外野もこなせる佐藤都志也(東洋大)、攻守にバランスの良い郡司裕也(慶應義塾大)あたり。素材型では、今夏は投手としても活躍した石塚綜一郎(黒沢尻工業高)、総合力が高い渡部雅也(日大山形高)、攻守にパワーとキレがある藤田健斗(中京学院大中京高)、スケールの大きい速水隆成(群馬ダイヤモンドペガサス)らがいる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あのコが欲しい2018その2(内野手・外野手編)

2018-10-18 16:51:35 | 野球・ドラフト「怪」説
☆内野手
FAで大和を獲得し、遊撃守備に不安のある倉本寿彦を二塁手にコンバートすることで、長年の二遊間問題は解決するかと思われた。しかし、肝心の大和が長い不振にあえぎ、7月には故障でリタイアしてしまった。倉本も、慣れない二塁守備が新たな負担となったか、持ち前の打撃が不安定となる始末。大和は、故障から復帰後は正遊撃手の座をほぼ守り通したが、二塁はコロコロとスタメンが変わり、ほとんど固定されないまま終わった。
本来なら、即戦力候補を指名したいところではあるが、今年の大学・社会人の指名候補で、現有戦力を押しのけられそうな力を感じる選手は…となると、正直あまりピンとこない。それでも、PL学園高最後のプロ候補と言われる好打者・中川圭太(二塁手、東洋大)、広角に長打が出る伊藤裕季也(二塁手、立正大)、横浜高前監督・渡辺元智氏の孫で、バットコントロールが巧みな渡辺佳明(遊撃手、明治大)、攻守にスピードのある米満凪(遊撃手、奈良学園大)、強肩を生かした守備が良い吉田大成(遊撃手、明治安田生命)といったあたりは、指名があるかも知れない。
ベイスターズは、近年のドラフトでは即戦力投手を上位で積極的に指名し、投手陣を整備するところからチーム作りをしてきた。その結果が近年のチーム力上昇に結びついているのだが、今年は高校生野手のトッププロスペクトが多いという珍しい年である。このチャンスを生かし、将来チームの中心となりうるスケールを持つ野手を上位で狙いたい。内野手では、何と言っても根尾昂(大阪桐蔭高)がピカイチ。走攻守のレベルの高さに加え、投手として評価する向きもあり、将来の完成形が良い意味で見えない選手だ。遊撃手では、守備では根尾を凌ぐと言われる小園海斗(報徳学園高)、近鉄の内野手だった父親のセンスを引き継ぐ太田椋(天理高)、「坂本勇人(巨人)タイプ」と高評価の増田陸(明秀学園日立高)、強肩強打で投手もこなす中神拓都(市岐阜商)、守備範囲の広さと強肩が光る小幡竜平(延岡学園高)、投手との二刀流で高いセンスを見せる宜保翔(未来沖縄高)らが候補に挙がる。宮﨑敏郎の後釜をそろそろ育成したい三塁手では、清宮幸太郎(北海道日本ハム)との3・4番コンビで有名な野村大樹(早稲田実業学校)、ボールをバットに乗せて運ぶ技術がある野村佑希(花咲徳栄高)、圧倒的な飛距離が魅力の林晃汰(智辯和歌山高)、「九州のゴジラ」松井義弥(折尾愛真高)らが候補だ。

☆外野手
荒波翔、白根尚貴が戦力外となったが、内野手登録の宮本秀明、佐野恵太、ネフタリ・ソトは外野手としても起用されており、頭数は十分揃っている。なので、指名があるとしたら藤原恭大(大阪桐蔭高)や辰己涼介(立命館大)のようなドラフト1位クラス、あるいは、比較的人数が少ない右打者なら可能性がある。後者では、荒削りながらパワー抜群の万波中正(横浜高)、投手・遊撃手もこなす三刀流の中山瞬(創志学園高)、右方向にも強烈な打球が飛ばせる濱田太貴(明豊高)あたりはどうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする