うえぽんの「たぬき鍋」

日々のつれづれ、野球ネタ、バカ話など、何でもありの闇鍋的世界?

プロ野球観戦記2005in浦和

2005-05-17 22:48:55 | 野球
本日は、2軍の試合を見に行ったのである。そう、「テレビじゃ見れない2軍劇場。」で取り上げた、あの浦和球場。本当に久しぶりだ。



ここが入口。入場は無料である。試合開始の午後1時に合わせ12時30分頃に着いたのだが、すでに一塁側観客席は結構な人出。老いも若きも選手名鑑やスコアブックを手に準備万端である。



で、ここが観客席真裏にあるブルペンである。こんな至近距離で見られる球場は他にない。冒頭の動画は、そのブルペンで肩慣らしをしているロッテの先発投手・浅間敬太。切れ味鋭い球が武器のサウスポーである。



観客席のすぐ横に選手の用具置き場、更にその隣はベンチが。これが二軍球場の醍醐味というヤツだ。選手の声もよく聞こえる。

さて、試合の方であるが、ロッテの先発は先ほど紹介した浅間。対する湘南シーレックス(横浜二軍)の先発はルーキーの染田賢作で始まったが、ロッテの一方的な攻撃に終始し、12-0の大差でもって終了。浅間は9安打を打たれるも、後続を許さず無四球の完封勝利。



こちらは、試合終了後にサイン攻めにあう浅間(中央)。将来の左腕エース候補だもんね。



こちらもサイン攻め。湘南の斬り込み隊長、新人の桑原(くわはら)義行外野手。この日も2安打を放ち、大いにアピールした。


気になった選手

ロッテ

☆浅間敬太(ピッチャー)
無四球完封勝利。序盤は少し球筋がばらついたがすぐに安定。大量点差もあってか、ランナーを出しても動じず、大崩れしなかった。もの凄い球がない代わりに安定した制球力で「気がついたら勝っていた」というタイプの、相手にとってはすごくイヤらしい投手。緩急がもっと使えるようになると鬼に金棒。

青野毅(8番・サード)
思い切りの良いスイングで先制二塁打を含む2安打。あの打撃で何故8番打者なんだろうと調べたら、昨日現在で打率が.233と、確実性に乏しいからだったと判明(爆)。現在一軍で活躍中のホープ・今江敏晃とポジションもタイプもかぶるため一軍への道は厳しいが、更に打撃技術を磨いて頑張れ!

早坂圭介(2番・ショート)
ルーキーイヤーの2003年には1軍で14試合に出場したこともある。「小坂誠2世」の名にふさわしく、俊足で守備・走塁は軽やかかつ鮮やか。この日もダイビングキャッチを決めてファンの喝采を浴びていた。ただし、打撃はちょっとパワー不足か。ファームでも打率2割足らずはさすがに厳しい。

代田建紀(1番・センター)
今年はここまで10打数2安打とくすぶっていたが、今日はバットを振ればヒット、走れば二盗三盗を立て続けに決めるなど大ハッスル。てか「アナタ、今二軍にいちゃダメでしょう」と言いたい。一度はクビになった選手で、ケガを克服してプロへ帰ってきただけに頑張って欲しい。

竹原直隆(七番・DH)
3安打の内訳は、単打・二塁打・本塁打。三塁打が出ればサイクルヒットだったが、最後の打席は何故か代打を出され、惜しくも記録達成ならず(代打のアナウンスにファンもズッコケた)。規定打席不足ながら4割以上の打率で、本塁打も今日で6本目。あとは守備力があるか否かが一軍への鍵。

湘南

★染田賢作(ピッチャー)
期待の即戦力候補だったが肩を痛めて出遅れ、これが公式戦2試合目の登板。球を低めに集める意識は伺えたがそれが強すぎて制球を乱した上、肝心な球威がまだ完全に戻っておらず、7失点(自責点5)の大炎上。ただ、ところどころでいい球は来ていたので、もう少し時間をかけて見ていきたい。

★桑原義行(1番・ライト)
新人ながらすっかり一番打者として定着。思い切りの良いスイングが、横浜優勝当時の1番打者・波留敏夫とダブって見えた。足、肩も十分一軍レベルで通用しそうなので、昇格は割合早いのではないかと思う。ちなみに打席に入る時の素振りのスイング軌道が大根斬りみたいで笑える。

南竜介(4番・レフト)
なんと言っても売り物は鉄砲肩。レフトへのヒットで二塁を伺おうとした打者走者を見るや、二塁ベース上へ地を這うような送球。走者はビビって途中で止まってしまい、挟殺された。打っても鋭い2安打で、一軍入りへ大いにアピールした。今度はホームへのダイレクト返球も見てみたい。

藤田一也(2番・ショート)
染田・桑原と同じく今年の新人。ミート力が高くて守りもいい「石井琢朗2世」という評判で、楽しみにしていたのだが、今日は打てば併殺、守ればエラーとまるでいいところなしでちょっとガッカリ。「今日はたまたま調子が悪かったんだ」と思いたいところだが。ただ、足運びの良さは確認できたのが救いか。

武山真吾(代打)
最終回に代打で登場し、力強いレフト前ヒット。3年目の捕手で、将来のレギュラー候補として英才教育を仕込まれているらしい。コロッとしたいかにも捕手的な体型(横浜の元正捕手で、現・中日の谷繁元信そっくり!)で、パワーはかなりありそう。そして、ニコッとした笑顔が何とも憎めないキャラである。

試合終了後はあちこちで両チームのサイン会状態。常連らしいファンと談笑している選手もちらほら。コーチにもサインを求める人がいた。私はサインの類にあまり興味がないのでただ見物していたが、かつてのロッテのエースだった荘勝雄(現・投手兼トレーニングコーチ)や、元・首位打者の高沢秀昭(現・打撃兼外野守備走塁コーチ)や、渋い内野手だった佐藤兼伊知(現・内野守備走塁コーチ)、さらにミートのうまい打撃で鳴らした佐藤幸彦(現・調査担当)まで見た時にはたまらなく嬉しかった。
もちろん湘南のコーチ陣にも、技巧派左腕として活躍した岡本透(現・投手コーチ)、現役時代は最晩年に一番派手な活躍を見せ惜しまれつつ引退したものの、一軍コーチ時代はその判断力の悪さから「壊れた信号機」とからかわれた青山道雄(現・守備走塁コーチ)、地味なサードだった銚子利夫(現・内野守備走塁コーチ)、癒し系の笑顔で親しまれた秋元宏作(現・バッテリーコーチ)といった懐かしい顔ぶれが揃い、しばし感慨に浸ったのだった。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする