ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
‘7時半の男’の正体は
今から40年前に修行としてで務めていた福岡の店は来店客の受付
表を取らなかったので常連さんでも名前が分からないお客さんが
多々いたのだが、人は見かけによらないという事を実感する事が
あった事例を1つ。
修行していた店の営業時間は9:00~20:00までで、それまでに
受付をしていればOKというシステムで、まぁ19:30過ぎの来客は
事前に連絡があるのが通例だったのだが1人だけ19:30過ぎに何も
言わずに当たり前のように来店するお客がいた。
通常なら19:00過ぎに飛び込みで入るお客さんは済まなさそうに
入って来るのだが、その人は当然のように入って来て‘急いで’と言う
と施術中ほとんど熟睡しているのだ。
左手首から上だけが白く後は日焼けしているので見るからにゴル
フ帰りという雰囲気で、日焼けしているだけでなく打ち上げで飲ん
だと思われるアルコールの匂いがするわけで顔も赤い。
そのアルコールの匂いとコロンの匂いが混ぜ合わさって強烈な匂
いを放っており、はだけたシャツの首元には金ピカのネックレスを
左手の腕時計に右手のブレスレットも金といういでたちで白いエナ
メルの靴を履いているので見るからにヤ〇ザの幹部っぽかった。
とはいえ夏は半袖を着用しているし、指も全部欠損してないため
ヤ〇ザでもなさそうだ。
そこで我々スタッフの間で付けたあだ名が‘7時半の男’で、言う
までもなくジャイアンツのV9時代にリリーフエースとして活躍し
た宮田征典が8時半の男と言われていたのをパクったもの。
もっとも師匠はタイガースファンだったので、あまりその名は
好きではなかったようだが…
ところが7時半の男の正体が分かったのは意外な事に珍しく昼間
に来店した時に店の奥の椅子で営業マンのお客さんが顔を剃り始め
るタイミングだったのだが、入り口に最も近い席に座ったのを見て
‘ヤバい、社長や’と呟いた事で初めて判明したわけだった。
当時入店2年目の私としては社長と言えばスーツをバシッと着込
んでいるというイメージだったのだが、それを覆す出来事で人は
見かけによらないと実感したものだった。
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最初は何の事だか?と思いましたけど。
これけっこうカット中に話すネタですから。