先日、北京ワイン会メンバーのI氏より『5大シャトーのセカンドがあるので一緒に飲みませんか?』との驚きのお誘い!!
『もちろんOKです!飲みましょう!飲みましょう!』と即回答!
結果、北京では考えてもいなかった非常に楽しいオフ会になりました!
ヴィンテージは、何と全て1997年!
(ボルド-地区は開花のバラツキと夏の雨によって2重の挑戦状を突きつけられた
ビンテージ!-Hugh Johnson-)
PAVILLON ROUGE de Chateau Margaux 1997
LE PETIT MOUTON Pauillac 1997
CARRUADES de LAFITTE Pauillac 1997
LES FORTS de LATOUR Pauillac 1997
CHATEAU BAHANS HAUT-BRION Grave 1997
こうなると料理が大変!1週間ほど間悩み考えたのは以下のメニュー:
前菜盛り合わせ パスタ
・生ハム パパイヤ添え キノコと鶏肉のパスタ 黒トリュフ添え
・フォアグラのパテ
・牛タンの燻製
・ピクルス
ここでI氏がウナギの蒲焼をお土産にご持参されたので、急遽メニューを1つ追加!
リゾット メイン
ウナギの蒲焼 パルミジャーノのリゾット添え 牛テールの赤ワイン煮 春野菜を添えて
デザート&チーズ
AwfullyChocolateのチョコレートケーキ
ロックフォール・ゴーダ リンゴ添えと自家製干しブドウ
干しブドウはオーブンで自家製で作ってみました。
さて、水平試飲のスタートです。
今回は、6名予定が1名が風邪でダウンした為、贅沢にも5名でテイスティング!
今回のワイン達のオーナーのI氏、
翻訳&『北京で「満福」』の美人著者 Kさん
セレブ達が愛してやまない某隠れ家ホテルAリゾーツの美人MGR Sさん
某有名商社美人秘書 Sさん
と美人3名と男性2名と言う何とも主催者側の一方的な人選で
開始されました...(笑)!
まずは、白ワインからスタート!
『Brougogne Hautes-Cotes de Beaune -Domaine Chevrot-2007』
マランジュの造り手。私と同じ会社の元客室乗務員の奥様を持つ事でも
日本で有名(Kさんから伺ったのですが...)
綺麗な薄黄色に緑を若干持つ色合い。
青リンゴ、パイナップル、バニラと言ったシャルドネらしい香りがするが、
決して新世界で見られるような果実味だけが突き出てくる訳でなく
繊細な白い花のニアンスが多く、時間が発つと大胆な黄色い花の香りも出てきて
時間と香りの変化なども楽しめる。
味わいは、底土にはジュラ紀時代の石灰土、表土には自然に灌漑された粘土と
白亜の混合土に育っていると言うこともあるのか非常にミネラルを感じる。
酸もバランス良くあり、食事ともバッチリ合うワイン!美味しい!
『PAVILLON ROUGE de Chateau Margaux 1997』
コルクはボロボロ! でも中から出てきたのは驚くほど華やかな香り!
バラ、フラックベリー、プラム、プルーン中心にブラックカナント、など複雑な
香りがうわぁ~っと小さなボトルの口から一斉に部屋中に広がる!
ワオ!これは凄い!グラスに注ぐとやや中心に黒みはあるが、
液ふちは既に優しくオレンジ色がかかった紫色。
シルクやビロードのような喉越し、舌の両側に残る酸、歯茎にまだ少し残る
タンニンの収斂性。あと1~2年たってからでも大丈夫そう!
『LE PETIT MOUTON Pauillac 1997』
この一本は実に面白い。。。ワインでした。 最初はガチガチに硬くて
閉じこもっちゃっていたのに、食事も終盤にかかった時
見事開花! カシス、シダ(湿った感じの森)、ローズマリー、赤い花、
トリュフ、コーヒー、ベーコンなど最初は何だったの?という変わりよう!
こちらは樽使いの関係か、まだタンニンがこなれているとまでは
言えないが、テクスチャーが非常にしっかりしていてポテンシャルが
非常に大きい印象を受けた。 やはりワインは時間をかけて飲むと
楽しみが増えますねぇ~という勉強になったワイン!
『CARRUADES de LAFITTE Pauillac 1997』
『LES FORTS de LATOUR Pauillac 1997』
この2本は期待の割には残念ながら睡眠状態。。。。閉じていて
華やかな面を見せる事はありませんでした。しかしながら
さすがは5大シャトーのセカンド、閉じていながらも香りや味わいは複雑。
LAFITTEは、針葉樹、鉛筆の芯、西洋杉、松の葉、干し杏、シダなどの香り。
味わいはミネラル分が多く、タンニンもしっかりしているがそれ程重さを感じない。
まだまだ若い印象。
LATOURは、カシス、すみれ、ブラックベリー、葉巻、ユーカリなどの香り。
色々な味わいが複雑に幾つもの層で共存している感じで
味わいのバームクーヘン状態(笑)!いつまでも口の中に味わいの
余韻が長く残る。これで香りが開いていたらさぞ、
桃源郷ワインだったんだろうなぁ~! これも一期一会仕方ない!
『CHATEAU BAHANS HAUT-BRION Grave 1997』
いやはや、このワインは良い状態の熟成メルロー炸裂!という感じでした。
(持ち、カベルネソーヴィニオンやカベルネフランも感じましたが...)
グラスに顔を近づけた途端、一同、『ニンマリ』...
濡れた動物、血、湿った杉、干しアンズ、プルーン、トリュフ、ベーコン、腐葉土、シダ、
ブルーベリーなどジビエのような動物的なニアンスと甘い完熟した果実の
何ともエロティックな香りがグラスの中を支配!
色合いは、他の4本に比べメルロー比率が少し多いからか液ふちのグラディエーションが
他と比べると少しだけ薄くオレンジ色のかかった綺麗な紫色。
味わいは、非常にシルキーなタンニン、そして豊満な果実味が口に広がる。
後から綺麗な酸がしっかりと残る。バランスが非常に良い。
Latourのセカンド同様、余韻が長いが、こちらは今回は香りも炸裂
しているので味覚、嗅覚が共に共感し上記のような『ニンマリ顔』に(笑)!
『キノコと鶏肉のパスタ トリュフ添え』にとても良く合った!
実はこの後更にアルゼンチンの『GRAFFIGNA MALBEC Grand Reserve 2005』を開け、
新世界ワインとの比較もしたりして夜は更けていったのでした。。。(笑)
いやはや、こんな素晴らしいワインをご持参いただいたI氏に感謝、感謝!
北京でこんな会ができるとは思ってもいませんでしたが、北京の生活環境も
素晴らしい友人達のお陰で大分良くなって来たという事でしょうかね!?