せっかくシニア夫婦割引で映画が1000円で見られるっていうのに、これ一人じゃ使えないから思ったほど映画が見られない。
休みが違うカミさんとスケジュールが合わないばかりか、見る映画の趣味が最近かなりズレてきてるので行く映画で揉めてしまうのだ。
たかが1000円、されど1000円。
無駄にしたくない思いが、相手に妥協してまで見ようというレベルまで達しない。
そんなこんなで「相棒」以来、中々行けない映画だったが、久々に両者の意見が一致して、先日見に行ってきたのがアフタースクール。
メガヒットまではいかないが、巷でも評判のいい、小粒ながら中々に面白い映画だった。
人を楽しませてくれ、最後にはほろりと来る。
あえて苦言を呈するなら、映画ならではのスケール感はあんまりなく、テレビドラマでもいいって感じだった。
出演者も大物ではないが、味のある私の好きな役者ばっかりだったし、ストーリーの展開が私好みだった。
最初からどうして?と思わせるシーンが結構有ったり、そうしたシーンが、それが全部伏線になっていて最後のオチに繋がっていく。
この辺が謎解きのパズル的要素があり、意外な展開が待っていてあっと驚く。
全ては誰の視点で描くかがポイントになっているのだ。
見事までに映画に騙されちゃうのだが、気持ちよく騙されるので、とてもいい気分になれること間違いなし。
とにかく、ボーっと見てたら、伏線を逃しちゃうので、最初からガッチリ見ておくことをお奨めする。
人のいい中学教師・神野を大泉洋が好演してる。
その友人で一流企業に勤める木村を堺雅人が、その同級生を装って近づいてくる怪しい探偵を佐々木蔵之介が演じている。
人を疑う事を知らない男と人生の裏側ばかりを見てきた探偵との対比が面白く描かれている。
しかし、こういう映画の紹介は気を使うね。
何を書いてもネタバレになっちゃう気がするからだ。
見ていてあれっ?て思うことが色々あると思うが、私が気になったのは、中学教師・神野(大泉洋)の愛車の高級車を友人の木村(堺雅人)が借りていなくなっちゃう辺り。
行方不明になった友人を心配するも、ローンを組んで買ったポルシェだかの新車の事はさほど心配してない。
何故なのか?
直接の答はないけど、結末でアーそうなのかと納得してしまうし、そのクルマが神野(大泉洋)の決意の大きさを語る重要なカギになっているようだ。
あなたも映画館で気持ちよく騙されてみてはいかが?