コンタクトレンズデビューを果たして、はや1ヶ月が経過。
あんなに苦労して装用してしていたのがウソのように、今ではワンタッチで入れる事が出来る。
慣れとは恐ろしいもので、レンズを入れるのに何の恐れも不安も無い。
薄いペラペラのレンズを指先で黒目の部分に押し当てながら位置調整をしっかりしないとうまく入らないが、もうお手の物だ。
最初はこれが怖くて全く出来なかったので、装用に時間が掛かっていたのだ。
ちょっと前まではコンタクトレンズどころか、目薬すら注すのが怖くて、目を開けて薬液を直接垂らす事が出来なかったくらいなのに、人は必要に迫られれば何でも出来ちゃうようだ。
さて、慣れるにしたがって困った問題が持ち上がってしまった。
このコンタクトは遠近両用で遠くも近くも見えるということで、購入を決めたわけだが、肝心の近いところが思ったほど見えないのだ。
最初は慣れが足りないせいかと思って、しばらく辛抱していたが、やはり近いところの特に細かい文字が滲んでぼやけてしまう。
どのくらいのレベルかというと、文庫本や新聞の文字が極めて読みづらいのだ。
目を何回もしばたかせてようやく読めるくらいで、目が疲れてどうしようもない。
普通の人と比べて約2倍の時間がかかってしまう。
裸眼だとその程度の文字は全く問題なく読める。
じゃー裸眼でいいかというと、今度は遠くが見えないから困ってしまう。
そして、裸眼で近くが見えるといっても、小さい薬ビンに貼ってあるラベルの注意書きなどは読めないので、支障が全く無いわけではない。
勿論、普通に近視を矯正しただけなら、近くが全然見えないはずなので、このコンタクトが遠近両用であることにウソはないのだが、私にとって実用レベルには程遠い。
じゃーどうしたらいいのか、困ってしまった。
考えられる選択肢は3つ。
①従来から使用してる遠近両用メガネをかける。
②思い切ってメガネもコンタクトも何も付けない。
③コンタクトをしたまま、老眼鏡をかける。
正直、仕事をしないのならメガネもコンタクトも要らないわけで、休みの日は一切どちらも身に付けない。
夜の運転やテレビを真剣に見たい時にメガネをかけるくらいだ。
会社ではそうもいかない。
壁に貼ってあるカレンダーのスケジュールや記号速見表など、遠くを見る必要もあるし、細かい文字を読んでのデーター処理もあるし、目を酷使する。
ぶっちゃけ、遠近両用メガネに戻すのが一番良いと分っているが、2万円以上払って買ったコンタクトを無にするのも癪なので、ここは③のコンタクをしたまま老眼鏡をかけるを選択した。
100円ショップで手軽に買える老眼鏡なら失くしても惜しくないし、会社に置きっぱなしにして必要に応じてかけている。
一々、「かける・外す」を繰り返すのは面倒だし、年寄りくさい。
当然、周りの笑いを買っているのは百も承知だが致し方ない。
「何だかなあー」と思わずつぶやく今日この頃である。