こだわりの生活

ヒゲオヤジの何でもやってみよう、見てみよう挑戦日記

ホテルカリフォルニア

2006-08-27 23:58:00 | 旅行記

Hotelc_1イーグルスの大ヒット曲で1976年発売。

日本では翌年の1977年に大ヒットとなった。

このあまりにも有名なジャケット写真の建物は架空のホテルではなく、実際にあるホテルなのだ。

勿論、カリフォルニアという名前のホテルではない。

LAの高級住宅地の一角にある「ビバリーヒルズホテル」がそのモデルとなった建物で本当のお金持ちしか泊らないと言われている高級ホテルなのだ。

実は今回の旅行で私が一番楽しみにしていたのは、このホテルを見に行って撮影してみる事だったのだ。

その為には夏休みでメチャ混みのディズニーランドもソークシティも耐えて娘の希望に応えてあげるくらい朝飯前だった。

その苦労の先に真の楽しみがあると信じて疑わなかったからだ。

ずっと憧れていたものや遠くにあって決して近くで見ることの出来ない有名なものというのは、実物を見ると凄く感動してしまう事が多い。

ただ、自分の中であまりにも美化しすぎてしまったり、世間で有名になってる写真が立派に撮れ過ぎていると実物を見てガッカリするという事も中にはある。

シンガポールの「マーライオン」とか札幌の「時計台」みたいに、えっ!こんなに小さいの?なんて事はままあることだ。

今回のビバリーヒルズホテルはまさしくそれが半々だったという気がする。最初は感激したものの、撮影するにつれ、否が応でも30年の月日を意識せざるを得なかった。

このジャケットとそっくりの写真がどうやっても撮れない事に失望してしまった。周りの木が相当に生長してしまって、あのジャケット写真の再現はとても叶わなかったのだ。

家族をほったらかして夢中で撮っている最中は頭の中でずっと「ホテルカリフォルニア」のメロディが流れていたのだが、撮れば撮るほど上手くいかずメロディはいつの間にか消えていた。

一目で格が違うと思われるような高級外車や運転手付きのリムジンがズラリとホテル前に並び、ドアボーイさえ心なしかこっちが気後れするような雰囲気と品格があった気がした。

どう考えても場違いな日本人家族へ冷たい視線を送っているのは痛いほど感じつつ、粘って撮影を続けてみたが、うまくいかず圧倒されて早々に退散してしまった。

写真の出来には不満足ではあったが、自分の心の中にある、あの幻のホテルを見る事が出来たというのは、やっぱりずっと本物を見てみたいという心の中のつかえがスッと取れたような、何かスッキリした落ち着きを感じることが出来る。

それにしても、あれから30年だ。とっくに青春は終わっているんだなーと改めて思い知らされた気がした。

今回のLAでの家族旅行のスライドショーを作ってみました。

     こちらからどうぞ → ロサンゼルス旅行記スライドショー